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ガンジャ先生。6-1

海と海底そして混沌
タオ島着

港は思った以上に賑わっており、小さな埠頭の横には10隻以上の船もついている。色合い豊かなダイビング専用船は。どこかワクワクさせた。
Addal - Waves (ft. Neenah)

「ふわぁ~凄いよね。全部ダイビングの船かな?」
「道具忘れないデネーそろそろ来るカナ」

 フェリーを降りていくのは数人だったけど、乗り込む人数で埠頭は賑わっていた。
意外と人気スポット?なのかな。
チケット売り場の待場場でまた座り。

新しい世界の景色をみんな見ている。
海の光が反射してまぶしいくらいだ。

 しばらくすると、手書きのボードを持つ人が何か叫びながら歩いている。
3,4人くらいそういう人が声掛けしながらボードを見していた。

「あ、キタキタ。みんなー道具モッテー」
プイ先生の言葉と共にみんな立ち上がる。
あ、たしかに英語だけど、持ち看板に”Budda View”って書いてある。

みんなついて行くとそこにピックアップトラックが止まっていた。「Wellcome! just waitting min's 」
と少しの英語で運転手が話かける。

 プイ先生は構わず乗り込む。ってトラックの荷台。。か。。。慣れてきた。
一応イスらしきものもあるし、真ん中に荷物を置いて乗り込み一安心。
看板の人も戻ってきた。
他の人を探してたみたいだが、いなかったみたい。
「それではー出発シマスー落ちないでネ♪」

トラックは港街を飛び出し、山道を行く。
そこそこ高低差があり、ガクッとしたりお尻がずれそうになる。
「ひゃあ!」
と茜が叫んだり、未亜が滑って踏ん張る。
小さいと大変だろうな。

15分程度だろうか。乗るのに慣れてきた頃
「到着シマス〜あれね♪」
とプイ先生が行った。
周りに屋置が増えてきて。
店が増えている様子に変わり門に到着した。
時刻はまだ11時前。早めに到着できたみたい。

□□□

「うぁー若いね!よろしくみんなーついてきて〜」
「よろしくお願いシマス」
と丁寧にお辞儀をするプイ先生。。日本人より立派です。。
僕らも遅れて「「よろしくお願いします!」」と!

 迎えにきてくれてた人、西田さんは見た目通り元気そうなダイビングのお姉さんだった。

それから事務所の移動し、書類の確認をする。
委員長が預かっている書類を渡したあと、みんなパスポートなどを提示して確認してもらう。

「ありがと。ふむふむ支払いは終わってるね。泊まるとこは。。トロピカーナか♪イイね♡」

「それでは諸注意の書類をお渡しします。確認後問題なければサインしてね」
書類は体に悪いとこやらかんやら。
まあ基本スルーだからサインする。
次にスケジュールの紙を渡され、
「お昼の12時半から始まりますーお昼食べたり、宿に道具置いといて準備するように」

「あのー必要なものは。。」

「教科書や筆記用具はこちらで貸し出しします。今日は講習だけなので安心していいよ♪明日プール、明後日に海潜るから楽しんでね、みんな♪」
おーとみんな納得。

「目悪い子とかいるかな?ゴーグル近視用もあるけど」

「はい、コンタクトは。。大丈夫ですか?」

「危ないから外すこと。オケー後で合わすから声かけるね。あとは、と」

「みんな未成年だからお酒、タバコはダメ。また外国だからってはめ外しすぎないこと。あなた達はいいけど、日本人がバカにされる事になるの」
流石に住んでいる人の言葉の意味は大きい。

「「はい!」」

「うん、よくできました。ちなみに明後日香港から夫婦の方もこられるからー同じになってもよろしくね。あ、あと他に3人スタッフも日本人がいるよ。その都度紹介していきます。プイさん?泊まるとこと食べるとこ任していいかな」

「ハイ。了解デス。お任せください」

「う、ウチのスタッフより日本語うまいな。。綺麗だし〜さすがガンちゃん。よろしく伝えといて」

「アハ、なんかあれば電話クダサイ言ってました」

 その後、教室は2階だから12時半までに来るように。この辺りは別の人たちの部屋、フロントはここ。トイレはこっち〜と、必要な事をいろいろ案内してもらい西田さんと別れた。
今はプイ先生と少し話し込んでる。

結構広い施設のようで、ショップ他ダイビング用具もたくさんある。外には本屋や食料品店もあるらしい。
フロントでは外人さん達もたくさん集まっていた。

■■■

プイさんに連れられ、僕たち泊まる場所へと案内された。
というか施設の裏。少し大きめコテージが女子部屋。手前の小さなコテージに男子部屋。

「ぬわー講習かー苦手。。」
道具を置いていると頭を抑えてタツヤが叫んでる。いつもの事だ。あれ?冷房ないかな。スイッチは。。これ?上のファンが回る。あれ?

「まぁいい部屋じゃない?しかし潜るんだよね。。やだな」

「大丈夫だろー死ぬきなればできるって。匠♪」「‥鍵忘れんなよ。タツヤ。んじゃ飯行こーぜ」

外にはハンモックもあり、ロッジの入口には小さなイスと机もある。ああバカンスらしいいい風景だ。
ん?灰皿発見。夜にならばれないかな?

再び合流プイ班。
食事は近くの方の食堂?みたい所。
少し大きめのロッジようだ。

食事もわかってきて、指差ししながらワイワイ頼む。外人が多く珍しいのか僕らを見て通り過ぎる。

「みんな授業ガンバってネ?」
「プイ先生も受けるのですか?」
プイ先生は首を振り
「私はもう免許持ってるし、海のとき手伝いくらいカナ?」
PADIのゴールド免許をみせてAdSenseと書いてある。

「おーかっけー」

「まぁ泊まるとこは同じダカラ。ビールでも飲んでおく♪みんなは時間ないカナ?ゆっくりはできないネ」

「えー」と女性陣騒ぐが、仕方ない。

短期集中だし案内をお願いしてる立場だ。
しかしプイ先生がいないとここまではきつかったと思う。ポイントポイントで助けてくれてるし。

「せっかくプイさんとデートしたかったのにぃ〜」
とタツヤがバカな事をいう。。
「フフフ♪高いわョ」とウィンク。女って怖いョ‥

「近くに店はオオイから、チョコとか水も大丈夫だネ。必要なモノ買っとくョ?」
食事が終わり12時近くなると少し混み合う。

天気は雲はあれど今日は日差しが強く感じた。


△△△


 食後、プイさんがふと。
「ついてきて♪」というのでみんな移動する。

揃って海岸に足をのばすと。。そこには



「「うぁー!」」

「ずーっと海だぁ♪」

「すげえ!」

「キレイ・・」


「何これ!泳ぎたい!」

「。。言葉にならない」



そこに見えたブッタビューの海岸は半円になり

空と海の狭間に雲の白さが引き立つ

遠浅で穏やかな水辺がキラキラ反映し

遠くに漁船と独特の岩島が見えるだけの景色だった



「フフフ♪ガンちゃんに頼まれたからね〜♪」

   10分ほどみんな何も話さず

 そこには年相応の僕らが立ちすくんでいた 

・・天国ってこんな感じなのかな?



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こうして僕たちのダイビング、

タオ島の生活始まる!

経験はチカラです。 若い頃行っとけば良かったな〜と思う事も多かった。 世界は広いです♪ ٩(ˊᗜˋ*)و