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忘却の螺旋は。砂漠の砂でも消えない 3-4

砂漠の怖さ

風の音が聞こえる。ガタガタ揺れて。眼が覚めた。
朝日はまだ出ていない。インド人が焚き木のそばでうとうとと。座っていた。彼らはずっと火をおこしていたのか?
Major Lazer - Sua Cara

休憩を終えたあと僕たちは再び砂漠に戻る。
休憩ではみんなは砂漠の感動を話していた。いや、話さないとやってられない。
そう。移動はそれだけ孤独になる。もちろんみんな近くに居るし。安全面では問題ないだろう。

だけど案内役一人でも悪い心を持てば全滅する。
そういう環境だ。


再び歩き続け夕方になる頃。

「到着〜♪お疲れ様デシタ」
「うわーやっとついたの。。ここ。。ドコ?」
「砂漠の真ん中♪」
・・どうやらまだまだ安心はできないようだ。

しかしそこらに草の塊があり。器用に下手人は火をおこし鍋を置く。
料理作ってもらうみたいだ。

「匠くん?怖い顔してるぞ?」
「ユッキー。うん。。なんか落ち着かなくって。だって怖くない?」
「大丈夫だって。パダムさんを信用しなさい♪んーそういうとこってあるよね〜匠くん♪」

う。ネガティブが前面に出てたかな?
それから雪と一緒にラクダに水を上げたり。
あぁ。。ラクダって素晴らしいな。癒やされる‥かわいいぞキャメ(勝手に命名)♪


日が落ちてくる頃、美味しい食事を頂いた。
砂漠でジャガイモカレーはとても美味しく。そして焼いている鍋に貼り付けてナンを焼く。混ぜた豆は発酵しいい味わいになる。ああ砂漠飯は美味い。

「イケるわね。。インドで一番かも♪」

「「美味しい」」

「イモはいい。最高だ!」

ありがとう。インド人の皆さん。歩いて大変だろうに。

「!?」
遠くから一匹のラクダとお坊さんが近づいてきた。
オレンジの衣。。あれは。。タイでよく見た。
もう暗いのに、よく来れたな。。修行僧か何かかな。明かりを見つけてきたのかな?

僧侶は器用にラクダから飛び降りる。
「よう〜みんなお疲れ様。初めましてかな?」
「えー。。えーっと?日本人ですか?」
「そう。パダムから聞いてないか?あ、言ってないな(笑)清水だ。岩屋の上司をやっている。よろしくな♪」

これが清水さんと僕たちの初めての出会いだった。
彼は背が高く180cmはあり。坊主頭で、筋肉質。それでいて気さくな感じがした。後で聞いたが50歳近いとか。。うそだろ。
「まあ自己紹介から初めるか。ご飯ある?」
「はい!」
それから清水さんはお土産と言って。。大麻とウォッカとオレンジジュース2本の差し入れ。

つまり宴会が再び始まった。

○●○

「。。ウォッカってぬるいと凄くマワリマス」

「プイさんって言ったかな?きれいじゃん」
頬を染めるプイ先生。。おいw清水さんはそのまま僕の横に来て。ニコっと笑い見つめてきた。

「君が匠か。岩屋に色々聞いてるぞ♪思ったよりイケメンだな。」

「ありがとうございます。清水さんて僧侶なんですか?」

「は?なんで」

「その。格好見れば。。」

「おおっ!そうだ、酒飲めない日ってあるでしょ。そんときゃ僧侶の格好すれば酒屋も買えるんだ。ああ。そのままだったな」

ある意味この人はぶっとんでるな。。。さすがガンジャ先生の師匠!
それから酔ってるプイさんといい感じな清水さんは。
ふと空を見上げた。僕らも話しを聞くので余裕なかったけど。

砂漠の空を見上げたら。
やばいくらいキラキラしていた。

「「星が!」」

「うぁー」

「こ、こんなにも」

「マジか」

多分この世界で。一番星がキレイに見れるなら此処だ。
砂漠以外灯りもなく。火のシルエットの奥にラクダが。

首を上げれば180°星が埋め尽くす。

「なぁ。いいだろ?これが地球だ〜♪」

vapeに草を入れて清水さんは空を見ている。回し吸いながら僕らは草を吸う。吸うたびに100km近づくようで。
となりに心配そうな雪菜の汗もよくみえた。

ああ。地球って素晴らしい。

それはとっても不思議なんだけど、僕は前みたいに気持ちわるくもならずに。

風と砂の舞い上がる音。
見上げる満点の星空に吸い込まれそうになった。
パチパチと音がする火は幾何学に燃え上がり。

きがつけば首が痛くなるほどの長い間。空を見上げていた。此処には遮る光はない。



寒くなって火にあたる。
ああ。音が火の音しか聞こえない。
風は強く流れて。みんな寝袋につきだす。


◇◇◇
朝起きると。プイさんの寝袋に坊主が。
なんか解せない。な。抱き合って寝てるし。。
タツヤは半分砂に埋まり。歩は火にあたっていた。

「ねえ。。匠。。プイさんヤッたんかな?」
「朝から何を。。。寒っ!」
インド人は食事の用意を仕出す。ラクダは寝顔もカワイイ顔してるよなぁ。。しみじみ思う。
だんだんと起きて火に集まる。

やっとプイさんも起きて( ゜д゜)ハッ!みたい反応。。おいw

「んぁーおはようみんな。朝早いなおー寒っ!」
清水さんという人はニコリとし。寝袋かでてきた。
プイさんはなぜか身支度を整えてる。

「匠って言ったか?さて。飲んだなぁ昨日は〜水とって」

「清水さんは。何をしにここに?」
僕は当たり前疑問尋ねる。

「岩屋はなんて?」

「呑まれるなと。。ミミさんを探すんですよね?なぜ砂漠でしょうか。。」
疑問を口に仕出したら止まらない。何故か僕は清水さんを好きに慣れなかったのか口調にでていた。


「しょんべん行くか。匠?」

僕らは少し高めの砂丘に登り歩いていく。
すぐそばなのになかなかつかない。あれ?15分もかかったんだ。10mもないのに。

お互い下半身を出し小用足す。
寒かったし飲んでたので。。結構でるなオシッコ。

「なぁ。匠くん」

「はい。なんでしょうか?」

「君を見ると岩屋そっくりだなぁ〜アハハハ♪」

「え、、ガンジャ先生ですか。。ああはなりたくないのですけど。。」

「面白い。。面白いな君は♪クックック。。」
清水さんは腹を抱えて笑っている。

「じゃあ先に聞くか。匠。ここは何処と思う?」

「インドの西ですか?」

「そう言うと思った。じゃあ勉強してこい♪」

いきなり逆サイドから持ち上げられ。投げられた。清水さんは180㎝を超え僕はなす事もなく砂丘の間に落とされた。は?酷くない。もう。


歩いて戻る。
風は朝で強めで目に砂が入ってくる。
日も登り砂丘上に清水さんシルエットが見える。

やれやれ。20mくらい落ちたか。
足を踏み入れ砂丘に向かうが進まない。あれ?
思い出せラクダ動きを。
ゆっくり足を入れ。。全体的に下がっていく。あれ?
全然動かない。
というか蟻地獄ように止まって間も下がる。

(ヤバい)

本能が反応する。20mが30mに。
砂丘は遠く雪菜も逆サイドだから見えない。
声も届かない。

清水さんだけが目印だ。
僕は恥をすて。
手を使い全身を止め。
30分以上たってようやくたどり着いた。
はぁーはぁ。はぁ。

「お疲れ様♪では再度聞こうか?ここは何処かな」

「はぁはぁ。。砂漠です」

悔しいから立ち上がり手が出た。
右手で殴る。
清水さんは逃げるでもなく頬で受ける。

「いいな。匠。元でも俺を殴らかったぞ♪合格だ。悪かったな。朝飯もできるからもどるぞ」
そう言ってペットボトルをくれた。

砂丘で動けない僕は。。うがいをし。砂まみれだが。水で生き返った。


□□□
「もう!匠くん!どこ行ってたの心配したよ?」

「雪菜さんだったかな?ごめんごめんウンコ固くって(笑)」

「清水さんいたかいいけど。心配かけないでね。ああー砂だらけじゃない」

正直犯人はコイツと言いたい。
がプライドが許さない。

「砂漠ってすごいなぁ。。」

気を取り戻し美味し朝食食べる。
いや何でもいい‥動くと腹が減るんだよ。

清水さんはどこか違う。
けどいい人でも悪い人でもなく決めつけないほうがいいな。
ストレートに刺してくる。

油断はできないが、それでも初対面の時よりは信用できそうだ。



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経験はチカラです。 若い頃行っとけば良かったな〜と思う事も多かった。 世界は広いです♪ ٩(ˊᗜˋ*)و

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海外が好きです。広島出身。 よくいる広島人で。燃えやすく冷めやすい(笑) 香港とバンコクで働いていました。  いろいろな経験を小説やマガジンで説明できればいいなと思います。 この世界は素晴らしい。 Twitter @tactvv
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