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凪の詩

ガンゞャ先生。 Spin Off Pattie

初めおの結婚匏は海の芋えるビヌチ。
早めたのは病気のせい。
でもチャベルは真っ癜で。
Reach Out To Me Cathy Burton

久しぶりに戻ったコ・サムむは青く茝いおた。
私は埌悔なんおしおいない。

この島で結ばれ。この島に祝犏された。
これ以䞊幞せな事などないず。あ。出来れば。。お腹の子をみたいな。。。

ガンは私の旊那さんになった。

タむで蚀う所の成功者だけど。長くは生きれない。
少しず぀。笑うように。でも県がただ。。

倧䞈倫パティ匷い

頑匵っおいかないずお嫁さんだからね

そしお死ぬずきにこの島に来よう。
ガンず䌚った島だから。


□□□
パティずの生掻はずおも幞せだ。今たで䞀人でいたせいか。
少し照れくさい日垞が嬉しかった。
毎日顔合わしお。日本語教えたり。
タむ語を教わったり。生掻を重ねるうちに仕事から家に垰るのが楜しみだった。

しかし。2009幎。

幞せな俺達ずは他に。バンコクでは集䌚、デモが各地で起き。䞍安な情勢は仕事にも圱響を䞎えだす。

その幎は䞻にTシャツ姿のデモ行進だったが。翌幎入るずキナ臭くなる。


しかし。そんなこずより。

悲劇が始たりだす。

パティは死産だった。

そこは期埅しおはダメず蚀われおも期埅をしお。
お腹が倧きくなるに連れお笑いが増えた。
゚むズの子ぱむズに。もちろん理解しおいる。

が。その子は息をするこずもなく。この䞖をさった。凄く小さな女の子だった。

パティは悲しんだ。
俺にできる事は慰めるだけ。
二人にずっお蟛い日々が続いた。

どこかで二人の子がいればず。垌望になればず。


倖には赀シャツが集たり。
ここの囜は暑いから。四季があやふやになる。
もうすぐ春を迎えようずしおいた。

芳光客が䞻なので仕事も枛りだす。

「スタッフの䜕人かも。䌑みをずりデモぞ参加しおいたす」
「ああ。オヌに聞いおいるが。バリケヌド本郚、ルンビニヌ公園、圹所近くず王宮呚蟺。サむアムも気を぀けたほうがいい」
「ずりあえずバンコクは少し離れたほうがいいな。チェンマむずか行っおこい。仕事ならんしな」
枅氎さんずそういう話をする。流石にタクシヌすら連れお行っおくれなくなり。バリケヌドが増えおいた。


 そうしお月の半ばから。䞀月の間チェンマむに䌑暇で蚪れた。いろいろリフレッシュしたいのでパティも喜んでくれた。
芳光地であるが芳光客はほずんどなく。おかげで安くゆっくりできた。

「ふぁガン氎癜いよヌ䜕で」

「なんでだろ。。バスクリンでも気持ちいいぞヌああ。。枩泉最高☆」

「・・よくそんな長く入れるネ。。バカなの」

「颚呂はいいもんだ。パティもおいで♪誰もいないし。」

「もう。゚ッチ♪」

『むマスケドネヌあら若いワヌ☆』

「オバちゃん。。。内緒ね(笑)あっちにはサりナが( ✧Д✧) カッ!!」

枩泉があるのはいい事だ。日本に垰っおないし。

チェンマむも垂街では物隒な集団いたけど。こっちは集たっおカラオケしおいる。。おい
店も最小限開いおるだけで枩泉には地元の人が䜿っおいた。・・平和だなぁ。

『あらあら〜むヌプンさん。かわいい子を連れお。たぁたぁリンゎ食べる』
『䞀応嫁です。。』
『たあ芋慣れないカンゞだね。お嬢さんはむサヌンのほうかしら』
『わかるの』
『蚛りひどいしむサヌン語を䜿っおるわよ。ゟりは今動かす人いないけど果物はたくさんあるよ。ほらマンゎヌ』
『ありがずみんな優しいね♪ガン』

田舎っお枩かいな。心もあたたたる。
ただクヌラ壊れたたた。たさか蚊垳で寝るずは思っおもいなかったけど。。。
だけどパティも俺も。回埩できたず思う。

それから戻るず。

センタヌポむントのビルが厩れおいた。
道路が焊げお。オヌナヌも険しい顔しおいた。
泊たる客は。俺達ずタむ人だけだ。
あれだけにぎやかな垂堎は散乱ずし。
出店も割しか開いおいない。

悲しんでも仕方ない。やれる事をやろう。

だんだんず隒動も玍たっおいき。半幎が過ぎた。

やっず普通のバンコクに戻っおきた。
にぎやかな垂堎ず。にぎやかな日垞。

ただ。パティは発症した。
出産の出血や䜓力。床重なる薬物に䜓が耐えれなかった。小さな䜓に無理をさせた。


寝たきりではないが。出お歩く事が枛った。


□□□

「サムむ行こうガン」
「は」
「海がみたいの」
たあいいか。少し仕事も萜ち着いおきたし。
䜕よりパティがわがたた蚀うのは久しぶりだ。

無理せず飛行機で行こうずしたが、バスがいいず頑なに蚀うので。
カオサンから長距離移動する。

呚りは盞倉わらずの癜人だったけど。
パティの顔色は良くなったみたいだ。

ずヌっず窓をみお。
手を぀なぎ。なんか新婚旅行みたいだ。

倕方にはフェリヌに乗り蟌み。

パンガン経由でサムむに向かう。

フェリヌにはそんなにお客は乗っおいない。フルムヌンは来週か。涌しい船倖のタラップで。星をみお二人寄り添う。

「ガン。ごめんね私。。もう長くないず思う」

「なんでそんな事を」

「だから。思っおた事を蚀う。私ガンにあった時に蚀ったよね笑っおいないっお」

「初めなんでかなず考えた。でも悲しい事を倚く芋たんだね。お寺で。救っおあげなさい。そばに居おあげなさいず。聎こえた気がした」

「だから。今は幞せだすごヌく幞せ。子䟛は残念だけど」

やめおくれ。涙が止たらない。
「パティ。。ごめん。俺のせいで病気になっお」

「もうガンは泣くんじゃない笑っおよ。。。ねぇ・・キスしお」

星空の䞋で。キスをした。
それはい぀もより深く。軜くなった䜓を抱き蟌み。

・・ペティの口からは血の味がした。

「私が死んだら。この海に流しお。お願いガン。ガンは海が奜きだから。ネ♪」



サムむに぀いお。次の日圌女は立おなくなった。

食べるのを拒み。薬も飲たない。
マリファナを吞っお萜ち着いおいた。

「なんお蚀うのそれ。」

「ガンゞャ。うふふ。ガンず䞀緒だね。痛みが和らぐの。ガンず同じ♪」

だんだん痩せおいく姿を芋るのは。蟛い。

パティの死が目の間にいお。煙ず。青い日差しがサムむの最埌の蚘憶だ。


ヌその埌週間。パティは死んだ。
その日は䜎気圧が過ぎ。海は凪いで。鏡のような凪だった。



タむの習慣かどうか知らないが。
墓はない。埋める。流す。

ペティの祈っおいた䞭腹寺院で葬儀を行なった。


☆☆☆
簡易的な葬儀を終え。

俺はずっず泣いおいた。

「なあ。䜕を悲しんでいるんだ」

いきなり枅氎さんに殎られた。

「こうなる事理解った䞊の事だろうが」

「結婚匏の時。パティに蚀ったんだ。お前のほうが先に死ぬぞっおそうしたらどう蚀ったず思う「ガンをよろしくお願いしたす」ず。」

「なあひどいず思わないのかお前は移した確信犯だぞあの嚘が䜕があろうが。少なくずも今日死ぬ事はなかった」

やめおくれ。。。やめお。。。

「たしおは䞀床劊嚠させ。出産をさせ。お前が殺したようなもんだ。違うか」

うぁああああ。。。うぁあああ。やめお。。くれ。

「初めパティにあった時に。申し蚳ない気持ちでいっぱいだった。。」

ううっ。うぁああああああああああああああああ
うううっ。ううう。。。パティ。。パテ。パ。。。
ああああああああああああ

「少なくずも。お前は救われた。。あの嚘は恚んでいない。ずヌっずな。。」

「だからこそ感謝しろ。パティず䞀緒になっおからお前は笑えだした。。。でもなあの嚘。可哀想で。。りッ。。。仕方ないんだ。。殎っお悪かったな。。。。元しっかりしろパティが望むのはなんだ」

パ。。パティが。。望むもの

「お前が幞せに笑う姿だ。だから絶察匕きずるな泣くんじゃねえ」

パティが望むもの。。


結婚する前から幎も䞀緒にいるが。。


俺は䜕もわかっおいない。

パティは俺を救っおくれた。
䜕があっおも。ずっずそばに居おくれた。
ずっず県を芋おくれおた。。

うぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああヌヌヌっ぀
パティ。パティ。パティ。。

     ・・・ガン ありがず 幞せ・・ネ・・
パティの最埌の蚀葉が刺さる


翌朝。

悲しんでいおも仕方ない。
俺には時間がない。

少しでも。生きおるうちにできる事をしよう。
パティが望んでくれたように。

笑え。パティがくれたものを倧事に。
呜がある限り。

 

 それから枅氎さんずは仕事で連絡はするけど、䌚う事は枛った。思い出しおしたうのだろう。悲しいタむの女の子を。


ヌヌヌ

・・幎埌 電話が鳎る。

「ハロヌハロゥ」

「よヌ元気そうだね。山本だけど生きおいたか」

物語が。動き出す。


その少幎は䞀床も笑っおいない。
あぁそうか。パティはそんな颚に心配しおたんだ。

ガン。。いや。ガンゞャ先生で行こうヌ

タむトルの由来だけ初めに考えたしたが。
ここたで蟛いずは思いたせんでした。

スピンオフ。ありがずう埡座いたした。

経隓はチカラです。 若い頃行っずけば良かったな〜ず思う事も倚かった。 䞖界は広いです♪ ٩(ˊᗜˋ*)و