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ガンジャ先生。7-8

祭りのあと

う。うう頭が。背中が。痛い。
ここは。あれ誰か乗ってる?
音楽に波の音がmixされている。
 
僕は。。。砂浜で寝てた?
Calvin Harris ft.Ex. - We'll Be Coming Back

 そこには白人の。チアガール代表って感じの子が僕の上に馬乗りになっていた。
なんか僕の肩に顔を寄せて。。吸われてる?
意味分かんない。
ん?あっちも気がついた。なんか言ってる。
わからんわーてか何語!
左の肩腕当たりに。赤いのがたくさん。ジワジワ‥なんだこれ。キスマーク?💋・・吸血鬼か?
砂浜で僕を囲んでいたユーロガール達は話が通じないとわかるとどこかに行った。


・・凄く訳わからない。
てか砂浜。
寝てたのか俺。
はっ!時刻は!腕時計は3時前を指している。

。。まだみんな踊ってるのか?


□□□
あの後1時半くらいまで踊ってた記憶はある。
その後汗が凄くって。流石になんか飲まないとと先生のとこに行って。。あー
バケツか。。。

飲むもんないから飲んでめっちゃ吐いて。。
んでこのラスタ帽子かぶって。。
タイのおばちゃんとペンライト酔って交渉して。。

「匠いた!もーどこ行ってたのさー」
「ごめん。俺が聞きたい。。」
「でも良かった〜みんな探してたんだよ?」
最後の迷子は俺か。。。
歩に見つかるという矛盾。

「あっちでみんないるよーうわ。背中凄い砂。。海入って来れば?」
「んーそうする。タツヤとかもいんの?歩」
「みんな集まってるよ。ホイホイ♪洗ってよー汗臭いし。あれ?いい匂いがする。。女?クンカクンカ・・」
そこはスルーした。
流石に人数が減って‥でも7割はいるよな。
海の水はちょうど気持ちよく。汗が引いた。
砂浜にはそこら中に水死体の様に寝てる人が。。数10名。俺もあの慣れはてだったのか。
「歩。昼はごめん」
「は?ああ〜もう踊って忘れちゃった♪行こ?」


お立ち台近くに戻るとみんなが気がついた。
「いきなり酔っ払って騒いで走りだしたが。。寝てたぽいな」
「申し訳ないです。。、」
「よし匠も見つかったし帰るかー」
確かにみんな疲れ切っている。
音は止むことなく腹に響く。
茜は。。あいつも海で洗いだな。爆睡してる。
元気そうなのはタツヤとプイさん。タフだなぁ。
スーザン(仮)と仲良くなったユッキーはまだ話をしてるみたいだ。あ、気付いて二人揃ってこっちにくる。

「もー慣れないお酒飲むからーダメだぞ?」
「はい。ごめんなさい。スーザン(仮)にも謝っといて」
「えっと、キャリーの事かな。。?だれスーザンって(笑)」
「No problem♪Ur welcome♪Takuー」
「ははは。。仲良くなったんだね」
「うん、ハイスクールらしくて、同級生だったー今度いろいろ話し教えてあげるね」
「マジか」
キャリー俺より背が高いぞ。

「おーい行くぞーサンダル忘れんなよー」
「じゃあね♪キャリーbye-bye」
「Hi see U again yukkina♪Let's Dance Again!」
バイバイと別れたキャリーはまだ踊るのか。。
恐るべし欧米人。ハグの馬力&体力パねえ!


夜中の3時を回った頃。
少し早めのソンテウに乗ってホテルに戻った。
流石にみんなダウンだ。。

部屋開けるとみんな次々に倒れだす。

シャワーなんかもういい。寝たい。。

椅子に倒れ込む様に。爆睡した。


□□□
よく朝起きると結構大変なことになってた。

ツインベッドに先生、未亜、歩、茜が変な感じで寝てる。
くまのプーさんが先生とすると、それに寄り添う女の子達。。シュールだ。みんな水着のまんまでベッドに砂も。。あまり突っ込むまい。

プイさんとユッキーは僕の簡易ベッドで寝てた。
・・タツヤは床で死んでいた。。少し同情する。
僕は椅子2つ並べて器用に寝てたみたいだ。なので体のアチコチが痛い。

朝10時になろうしてるが、まあ無理に起こしても。
流石に音がするんでシャワーも浴びれないかな‥
とりあえずタオルと着替えを持ってプールへ移動した。
塩が肌についてて嫌なんだ。

部屋を出ると日差しがうぉ。。
タイだにゃ。クラクラくるな。。
プールにチャポンとつかって石鹸で体洗う。

日が当たると左腕のとこ結構赤いな。。覚えてないけど。
んーなんかプールの使い方違うけど。。まあいいか。
近くにシャワーも備えてあり。
昨晩の事をゆっくりと思い出す。

あれ?昨日もしかして雪菜といい関係になったのかな?なんか照れてくる‥「キャー」声に出てた。

「キャーっていきなり。。びっくりするじゃない!」

あ、ユッキーに聞かれた。てかいつのまに!
「びっくった」

「もう。脅かさないでよ。昨日はみんな。。そのまま寝たみたい。ごめんねベッド取って」

僕はタオル拭き、久々のTシャツ着る。
温かいな。人間の技術凄い。

「いいよ。てか迷子なってこっちこそごめん」
「・・匠くん酔うと凄いよね。。あんなんなるんだ」
「!?なんか変な事言ってた?」
「ウフフ〜あんな事考えてたなんて♪」
全然記憶がございません。。

「!。。ホント覚えてないんです。勘弁してください」

「あれ?何も覚えてないの?昨日の事。。」
「うん。バケツ飲む前。ユッキーとキスして踊ってからは記憶ないかな?」

雪菜の顔が一気に赤くなる。耳も真っ赤。
そんな仕草も雪菜だなぁ。
「あ、あれはその。。。」

「ユッキー。いや雪菜。僕と付き合ってくれませんか?こんなに好きになってた」

朝鳥のさえずりが聞こえる。
昨日騒ぎでホテルのほとんど寝てるだろう。

「はい。よろしくお願いします。匠くん!」
雪菜は微笑んで。とても可愛いかった。

僕は雪菜の手をとり。

初めて自分からキスをして。

それは自然な事だったと思う。

ああ。ずっと好きだった 嬉しくって 愛しくって 感謝した ずっとそばにいて やっと言えた!

プールの水面の光キラキラと。
そして温かい石鹸の匂いした。


□□□
「んぁ。。流石にキツイな。ハーフ徹夜でも」
 みんな一人二人と起き出してそれぞれ部屋に戻り。
朝昼飯を食べにでかけた。
時刻は11時半。ホテルを出て少しずつ市場露店開いていくのを見ながら進む。

ちなみにこの店はそこそこ混み合うカフェだが。
席の隣に普通に猫が寝てる。。

それぞれメニューを見て頼む。
僕はアメリカンブレックファスト、女の子に人気なのはボールにヨーグルト、ジャムや豆とか種が入ったいろいろなもの。
タツヤはハンバーガー、歩はバナナパンケーキ。茜はベーグルサンド。どれも美味しそうだしいい店だ。猫、気になるけど。
ベーコンたっぷりの朝食に僕は満足してタツヤのポテトをつまんでる。タツヤは。。眠そうだ。

「今日の予定は。。ダラダラしようか。ビーチとビール」

「「却下(です)」」

「・・たくましく育ったな。お前達。んじゃ夕方まではまったり。どうせ今日も泊まるんだ。正直疲れた。。」

「あのー先生。航空券が明後日発なのですが。。バンコクから空港、14時に間に合いますか?」

「ああ。それフレシキブルでな。すでに山本連絡入れて1日ずらしてある。帰るのは3日後だ」
おお。1日伸びた。それはそれで。。いいのか?(笑)

「昼から相談でもするか。いつでも来い。あ、茜この角曲がったとこのマッサージはいい感じだったぞ」

「先生。。なんで私のしたい事わかるんですか?」
「・・顔に疲れたと書いてある。あと食いもんこぼすな」
猫が茜のそばに寄っていく。なるほど。
「歩も行く♪マッサージしたい♪」

「あと歩と匠はお酒はダメ。絶対。分かったな。。。予定では明日の朝にはまた長いバスツアーだ。。俺だけ飛行機で帰っていい?」

「「却下(です)」」

「フハハ♪ガンちゃん気に入られてるネ♪」
「プイは昨日お疲れ様。キレッキレだったぞ〜」
「去年はお腹ワレてた。ビール恐るベシ」
ぷにぷにお腹をもんでいる。。いや、それでも凄かったデス。

 来るまではそこまでお腹は減ってなかったけど。。食べだしたら元気になる。
まあ夜通し踊ってたしね。歩がパンケーキ1つくれた。うまいなこれ。
すでに猫は茜がいじり回して逃げて行った。

「まあ夕方いいスポット行くか。今日帰る人もいるし、観光気分もいいだろ」
「やたー」
「泳ぐならプールか昨日の西海岸な。ただし個人行動禁止。もう迷子はダメだぞ。。これ言うの何回目だろうか‥」

コーヒーを飲みながら先生がつぶやく。

ガンジャ先生も結構大変だな。。

確かに徹夜はキツイ。先生の顔色も良くなかったと思う。

セミの鳴き声がよく聞こえ人通りも減っていた。
賑やかな市場も今朝ばかりは静かで。なんか違う街の様な気がした。



ーあの後。

無理させていたんだと気づいた。

ガンジャ先生。

みんなの事より自分を大切にしてくださいー



経験はチカラです。 若い頃行っとけば良かったな〜と思う事も多かった。 世界は広いです♪ ٩(ˊᗜˋ*)و