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ガンジャ先生。4-2

よくあること

窓から強烈な日差しが照らす。
南国ではカーテンを忘れると大変だ。
Tez Cadey - Seve

 「ん、んぁ〜ああ..よく寝た?」
冷房は寝る前に切れたようで少し湿気が多いけど嫌な温度ではない。
「歩?あれトイレかな」
ツインベッドなのですぐ隣に姉のいない事はすぐ気がつかく。。あれ?歩(あゆむ)ちゃん?
時刻はまだ早い。
机向かい鏡見ながら、ファンデーションと昨日買ったSPF50+と書かれたクリームを塗る。
 着替えを終えたあと、小さなバッグにカメラを入れて今日の観光に楽しみを思う。

「ん?あれれ〜」ベッドの横にカードキーが落ちている。
歩は部屋いそうな気配もなく。
道具などはソファの上に散らかっている。

!ヤバい!
茜はすぐに廊下を飛び出し先生の部屋に行った。


□□□

「先生、おはよう御座います!歩が、歩がいないのですが!」
ドアはゆっくり開き上半身裸のガンジャ先生が立っていた。

「ふぁ〜。おはよう。早いな茜は」
「そんなことより歩がいないんです!カードキーはおいたまま。。」
「ほら。そこいるぞ。連れて帰れー」
「!?」

部屋の作りは同じみたい。
真ん中ツインのベッドが合ってその真ん中には。
ぐぅ~と歩が腹をだして寝ていた。
・・・パンツ丸見えだし。

「!?なんでここに‥‥」

「夜中来て騒いでるうちにねちまった。なんかオートロックで戻れないっていうから入れてやりゃあ。。すぐ寝たぞ。あーソファで寝るもんじゃないな。腰痛いわ」

「!!すみません!すぐ連れて帰ります!歩!起きて!」

「何〜ダーリン?」

「ダーリンじゃねえよ!茜!寝ぼけるなー!」

目が冷めた歩は状況を理解するまで時間がかかる。
「ハッ!」すぐに服装を整える。

「!パンツ見たでしょ。先生のエッチ!」

「あほか」

‥‥‥後ろから蹴られて部屋から追い出された。


□□□


そんなこんなで2日目が始まる。
昨晩あのあと、歩は枕をぶつけられ「さっさと寝ろ。」と簡単にあしらわれた。
そして部屋に戻ると鍵がかかっており。。また先生の部屋に戻り懇願した。そのまま寝落ちというオチ。

‥しかし思う事もある。
メールの件もあるし、何か話がしたかったのか?
態度も少し違ったように思う。

また、無防備に寝ている歩の手首は大きな傷があった。。

「‥シャワーでも浴びるか。」
その時またドアがノックされる。
今度は未亜が立っていた。何故か涙ぐんでいる。
「先生。。歩と一緒に寝たのですか?」
「あほか」
一部始終さっきやりたとりを見てたんだよな。
「今からシャワー浴びるけど。ここにいるか?」
未亜はバタバタ走って出ていった。
おい。なんだこの後味の悪さ。。。

先生は背中に葉っぱのタトゥーが入ってる。
未亜は走り出しながら。。なんの葉?


□□□

 食堂には8時過ぎた頃みんな集まっていた。
よく寝れたのだろう。昨日と比べてみんな顔色がいい。
そして朝食を取って簡単に今日の予定を伝える。
ちなみに今日の朝食は食パンがバターロールへと変わっただけだ。

「朝は王宮へ見学。昼はカオサンで自由行動。夜はよるとこあるんで、海鮮の店でも食べに行くか」
「「はい!」」
「ちなみにまだ金持ってるよな。。昨日使いきったやついるか?」
さすがにそこまでアホな奴はいないと思ったが。
茜はつぶやく様に「半分くらい‥」。。
やれやれと千バーツ先生が渡してる。
無駄遣いすんなと釘を刺されてた。
 ちなみに俺は2200バーツもある!金持ちな気分だ。

 思ったより速く朝食が終わったので、洗濯物などやり方を聞いた。といってもカゴに入れて洗濯のオバちゃん渡すだけだが。
 時間があるのでホールでぶらぶらしてると白人の人が数人大きなバックパックを持ってチェックアウトしていた。
こういう風景を見ると、旅行してる実感がわく。

 フロントで英語やり取り、また僕らを見てニコッと「グッドラック!」と楽しそう旅立っていった。
「背が高いわよね〜白人の人って」
横に委員長が座って話かける。
手には「旅の指差し〜バンコク٩(ᗜ)و」を持っている。
「構造の作り違うのかな?あんなきれいな目をしてるし」
「白人に憧れてるの?委員長だって背が高いしきれいだよ」
「‥‥‥へー匠くんってそういう事も言えるんだ」
ジト目で何故睨む。

話をすり替える様にフォローへと。。
「あ、でも金髪はかっこよく見えるね。俺も髪染めようかなー」
「その前に髪切らないとね。ボサボサだし寝癖もついてるよ♪」
アハハと笑って僕を見る。
確かに伸びたまんまで前髪も邪魔だ。暑いし。

「Where are you going kids?」
「Royal palace for sightseeing」
「oh good! budda is more beauty」
「Have you going?」
「Yap.very famous place, U know? 」

あ、、なんか空間が違う。
別の女性の外人が話かけてきて、委員長と楽しそうに話している。英語ってすごいよな。万国共通か。
僕は呆然と(キャサリン(仮))と名前をつけたその会話をニコニコ無言で聞いていた。
 委員長は適当に話を切り上げフフン♪どんなもんよ♪としたり顔をしてる。
「参りました。。orz」
「何がw」

僕らみたいに来る人もいる。彼らみたいに出ていく人もいる。フロントのおじさんはにこやかに送ってくれた。
2日目の路上。聞こえる言葉はわからないけど。
昨日とは違うと感じた。

そんなこんなで僕達は王宮に向かう!タクシーはピンク!準備万全!天気快晴!はいつもか。
あれ、王宮って入っていいのかな?
もしかして王様から討伐イベントが。。
いや、王女様に結婚してとお願いされるとか。。
そういう展開か!ファンタジーぽくなってきたな!

「バカな事考えてないで行くよ。匠君」
‥‥‥委員長は心が読めるんじゃないかと思う。

2台のタクシーは西へ向かっていく。

経験はチカラです。 若い頃行っとけば良かったな〜と思う事も多かった。 世界は広いです♪ ٩(ˊᗜˋ*)و