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ガンジャ先生。3-4

初のタイ料理の辛さと相場

先生と帰って来るとみんな食堂に座っていた。
少し緊張した趣きで待っていたが、先生の顔を見ると安心する。そうここには日本人がいない。
This is what you came for - Rihanna & Calvin Harris

「悪い悪い。買い物してきた」
 先生と携帯電話を出し、SIMカードの登録しているとみんなが集まって来る。

「わー携帯!こっちの小さいんだね」

「カメラついてる〜ゲッ!英語表記か。。」

そんな具合に盛り上がる中、時刻は昼時。
周りを見ると食堂も混んできた。学生も使うみたいで、クリーニングのオバちゃんは料理を作って忙しそう。
あれ?朝なかったよね?

‥というか、ホテルの前は簡易的フードコートになってる。青いプラの椅子やテーブルまで。。すげえなバンコク!


「ここは邪魔になるな。みんな少し違う店行くぞ」

 みんな「はーい」とついていく。
メインの買い物ゾーンも昼になれば料理を売っている店が増え、いろいろな匂いがする。
座って食べる人から座布団をひいて。
中には車の上で食べてる人もいた。
物売りも増えている。


 すぐあった大きめな建物に入っていく。
マックの看板もあり朝は気になってたけど、暗そうで少し怖かった。
シャッターが上がり中に明るさが戻り、店がそこら中に合ったのは驚いた。そしてクーラが寒いくらい効いてる。

 英語表記の"Black Canyon Coffee"看板のある店に入り、大きめのテーブルに着く。


「まぁ初めはタイ料理かな。好きなもの頼んでいいぞ?」

「‥‥コーヒー屋ですよね。」

「まぁそう焦るな。ほらメニューが来た。いろいろあるぞー安いしまあまあ上手い」

メニューを見たら驚いた。ファミレス並みにメニューが多く、さらにローマ字でも書いている。
皆メニューを見て悩みだす。


「パッタイとソムタムね。あとアイスコーヒー」

聞いた事ないメニューを頼んでた先生をみんなが見る。頼むにしろタイ料理など知るよしもない。英語で書いてるけど。。わかんない。


「はぁ‥‥困ったらカレーにしとけ。グリーンカレーとかレッドカレーくらい知ってるだろ?」

「わ、わたしも先生と同じで!」
未亜が発言する事は少ないので、少し驚いた。落ち着いたのかな?

「俺、ガパオライスでいいですか?あとコーラ」
となんとなく目に付いた料理を頼んだ。

ガパオって挽き肉だったような。あと米喰いたい。

それぞれ悩んでいたが、一人また一人とオーダーを頼みだす。お腹はみんな減ってるもんね。

先生が上手くさばき店員に注文を告げる。
やはりグリーンカレーが人気だ。それもなかなか美味そう。

ん?先生が何か追加注文しているみたい。



 料理がくる間、携帯をそれぞれ選んで渡してくれた。やっぱり連絡取れないのって不安だしな。日本から持って来た携帯電話は役にたっていない。
道行く人を見ながらみんな外国だよなぁ〜としみじみ話をして和む。

「あー緊張は取れたか?この携帯電話はそれぞれ大事に使うんだぞ。メールもできるし写真も取れる。海外製品だが、日本以外ほとんど使える機種だ。ヨーロッパも楽勝。」


「日本では使えないのですか?」

「日本は何か独特のロックと、この2Gの領域異なるんだ。よーわからんが米国でも使えるのになぁ。」

一同「へー」と不思議な感想抱いた。こういう事は結構多いことみたいだし、やはり出てみないとわからない。

「あと、日本にも繋がるから無事ついた事くらい家族に連絡する事。繋がり方は教えておこう。」

「ちなみに、これがあればいつ外国に出ても大丈夫。海外でてもSIMカードなんてコンビニで買えるから大切使ってくれ。連絡あるといいだろ」

これは嬉しかった。今の時代スマホに変わっているが、海外に出て使える携帯って価値がある。
また大人気といえないけど、僕ら世代はこうした機器に敏感だ。どんどん変わる影響はひっきりなしに攻めてくる。
委員長はnokiaの携帯を不思議そうにいじっていた。
ちなみに僕は小さいながらシンプル!ソニエリのw880シルバー。カッコいい〜と無理言って買って貰った。
ココだけの話だが、個人的にテンションは高い。1,880バーツもした!



「んで!いろいろあったけど、みんな両替できたか?」

ピクッとしたけどみんな両替は無事終えていた。
お金も確認したし僕らはみんな机にそれを出す。そういえば。。財布も持ってなかった。

「やるじゃん。一人二人はできないで泣きつくと思ったんだが。。額の一番は未亜。おめでとう‥迷子にならなければ褒めたかったが。。」

気まずいし、さっきの空気がドロドロと。。これはみんなで「わー」と拍手しとりあえずやり過ごそう!
無理にテンションアゲアゲ、未亜は顔を赤くし照れくさそうだ。


「最下位が。。3170でタツヤと匠〜差が200バーツはあるな。200あればここの飯2回は食えるぞ。」

ギクッ! としたが確かにメニューでどの物も100バーツいっていない。高いのも120バーツ程度。
逆にコーヒーが60バーツ。。んー物価安いのかな?


「その両替したお金好きに使っていい。が、無駄遣いしない様に。また知っての通りここは暑い。気が付かないうちに体力も水分も奪われる。
だから水はクソ安いから必ず持ち歩くように。ただ、こういう店でも氷は気をつけてな。当たることはないけど、耐性ができていないので腹を下すことはある」

 みんながうんうんと頷く。
てか初めてまともな事聞いた気がする。
ガンジャ先生できるじゃん。


「あとものの単位は覚えておく様に。騙されるのも自由だけど、無駄に高い金払うことはない。大体10バーツが30円。3倍だな。この硬貨と紙幣もある。金と銀。で100バーツで300円。赤の紙幣な?
まぁ物価が安いのは気がついたと思うが。。感覚的には100バーツは500円か千円札くらい価値がある。普通に100から500払えば何でも食えるはずだ」

そういう事か。確かに物価安そうだ。
サンダルとかも80バーツと書いていたのを思い出す。
そこまで考えて。。ここはいい国だな。

みんなも目をキラキラさせている。
お金の話ってみんな興味津々だよね。


一通り話したあと、ちょうどいい具合に料理が運ばれてきた。
量も多く美味しそう。
ああ。いい匂い♪

「ではみんな揃った?いただきます。の前に!匠、タツヤはこの青とおがらしの切り端をかける事♪罰ゲー厶それでいいぞ」

ニヤニヤしながら、小瓶に入った酢漬け?な青とおがらしを軽くスプーンで乗せられる。。。
改めていただきますをした。

う。。辛いの苦手なんだよな。
でも腹減ってるし従うしかない。

僕はまず。とおがらしのついていない方から食べてみた。あ、美味しいぞこれ!ガパオって香草が程よく混じって食が進む。

ふと気づくと、みんなうまそうに食べる俺に注目して箸が進んでない。‥食べれいいんでしょ。

青とおがらしをスプーン乗せ一気にほうばる!

「!!!☆」


 次の瞬間汗が止まらない。
というか舌がしびれて味がしない。

急いで水をかけ飲む僕を横目にみんな一斉に大笑いしてた。おいタツヤ。笑ってなくてお前も食うんだぞ。

「フハハハ!青とおがらしはポピュラーにいろいろ入っているけど、ハハ、みんな気を付けろよーw」


 先生は焼きソバ?みたいなのを美味しそうに食べて、また周りもそれぞれ食べだす。
感想はみんなちょっと辛いけど美味しいと好評価みたいだ。歩と茜は交換こしたりしてお互いのカレーを食べてる。

未亜ちゃんはココナッツサラダ?みたいなの食べて「辛いけど美味しい!」とにこやか顔をしてる。
良かった良かった。
大丈夫そうかな。


 ふと横を見れば「辛え!まじ辛え!」とグリーンカレーを食うタツヤで盛り上がり。

あー何か久しぶりだなぁー楽しい食事の一時を味わったのは。・・・本当いつぶりかな?


そして食後に集合写真を取った。

はにかんだ僕は水を飲む。
女の子達はぎこちなく。
そんな初めての集合写真だった。


コーヒー屋の前だけど。初めてタイ料理食べた店!
ちなみに青とおがらしは、皿の端にキチンと残しました!

※2012年当時の状態です。レートも相場も異なります。
今は4Gsimカードもあるし、携帯も使えますのでご心配なく。Wifiもホテルならどこでも繋がります。(有料もあり)

経験はチカラです。 若い頃行っとけば良かったな〜と思う事も多かった。 世界は広いです♪ ٩(ˊᗜˋ*)و