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ガンジャ先生。4-3

王宮観光と飲茶の香り

移動でタクシーに乗るのは楽しい。
冷房は快適だし道路から見る景色はまたいつもと違う。ああクーラー最高。
Italobrothers - Stamp On The Ground

「先生!あれは?」
「さっきと同じコンドだな。そんな珍しくないぞ」
「看板が大きい!あれは?」
「国王の娘。どこでもあるぞ」
「バイクに4人乗ってる!すごい~」
と未亜が楽しそうにあれこれ聞いてる。
親子旅行だな。これ。

大きな立体の橋を降りるとバンコクでも少し異なる風景へと変わる。
少しなんていうか。アジア?
「この辺りは雰囲気が違いますよね?」
「よく気がついたな。この辺りはチャイナタウンの端だ。住んでる人も華僑が多い」
屋根など石だけから見慣れた風景変わる。
ほうき売ってたり工具屋みたいなもの増えて行く。
長屋から食器屋、車修理屋と生活感が溢れている。

「たまに見るんですが。ライトとか派手についてるとこは何屋ですかね?」
「エッチな店。」
「え?」
「エッチな店。」
「‥‥‥」
「そこのとこ詳しく」
「コラー,;'.・(゚ε゚(O三(>_<`)o!」
未亜のパンチが飛んできた。俺が悪いの?


 車は大きなロータリ過ぎて王宮に向かう。
といっても王様が管理しているお寺郡というのが正しいみたい。
車から降りると本当に観光らしくなった。
茜はデジカメ片手で金の塔を見上げながら頑張っている。
宗教とかよくわからないが、日本と同じ仏教なんだよね。
所々オレンジの僧もいるけど、どこか日本と違うような?
お寺の規模ってか根本的に違う気がする。
金の細工銅像がきらびやかに見える。

 お土産売り場というよりお供え売り場は大繁盛で花輪買ってお供えした。
気がつくといつものグループに別れてる。
歩と委員長が左右についてへーとか高いなーとか。
門で手を拡げたり。銅像を突っついたり。

ガンジャ先生は疲れているのか日陰でお茶飲んでる。
少し離れるとのんびりできるしいい場所だな。
そうこうしてる内にお昼の時間に。
茜は満足そうなカメラッ娘になってた。
「あれ。。王女様がいない?」
現在は王家の人も住んでなく普通の観光名所だ。

「んじゃーカオサン行くぞ〜昼も近いけど。。食ってくか。。。何食うかんーあ、飲茶があったか!」
カオサンを通りすぎ途中にある中華料理店?に入った。
心なし中国系の人が多くいるが、席も空いててきれいな作り。
へー飲茶ってこんなメニューなんだ。
「好きなもの食べろよ〜遠慮なく食え♪安いし♪お茶飲み放題だ!」
と先生は先にどんどん頼みだす。
メニューに写真もあるし指差せばいい。
70〜120バーツくらいでも種類や量は多い。
確かに安いよな。。。
餃子や春巻き、チャーシューマン?ありきたり頼んだ。
あ、美味し!

「中国人ってタイに来るんですね〜おかげで美味しいけど。。」
「隣接してないが、北は陸続きですぐ中国だぞ」
「タイ最高!美味しいーこのピリ辛鳥足!」
「エビ餃子パなぃ〜」
「揚ゴマ団子。。恐るべし。もう一個!」
「飲茶って香港イメージでしたが。。私もまだまだ修行が足りませんね。。ゴマ団子いいですか」
「あー歩!それ茜の豚さん!取らないで〜」

なんだなんだ。みんなテンション高いな。
でも出来たてが出て来るっていいなぁ。ホクホク満足満足♪
この先生くいもんだけは間違えない。

「先生は美味しい店知ってますね〜」
「当たり前だろ。食事が良くない旅なんて最悪だ。まぁアテンドもしてたしな。あー旅行案内役みたいなもんだ。」
「へー何年くらいバンコクへいるのですか?」
「31からだから。。もうすぐ5年か。」
「はっ?じゃあ37歳??」
「‥36になったばかりだが」
「「嘘〜!見えない!」」
「‥ケンカ売ってるなら買うぞ」
「結婚は?子供いるんですか?」

女性陣がグイグイ押す。こういう時の団結力、すごいよな。
「嫁さんいたけど亡くなった。はいこの話お終い!」
「えー」「気になる〜」

逃げる様に先生はカオサン通りの説明始める。
バックパッカーの聖地!欧米人の集まる場所!クラブもあるぞ!安い宿が多くいつも賑わう!

そんな会話ワイワイしながら食事の時間が過ぎていく。

あ、小籠包うめえ。もう1個食べよ。
思った以上に食べ過ぎ。みんな満足そうに箸休め。
僕は飲茶にはまるかもしれない。

「あとはマンゴープリン!杏仁もある〜どうする?茜」
「あ、私もマンゴープリン。。」

女子のデザートへの意気込み。凄いよね。。あの小さい体のどこ入るんだ。

経験はチカラです。 若い頃行っとけば良かったな〜と思う事も多かった。 世界は広いです♪ ٩(ˊᗜˋ*)و