見出し画像

空の詩 中

ガンジャ先生。 Spin Off GAN

蝉の激しい鳴き声が。あれ?夏だったかな。
横を向くとかわいいタイの子が。。くー。
あれれwww
Kedam - Shy Girl

朝起きて窓というかカーテン開けると。強い日差しだった。
「んーおはよーガン。。眠い眩しい。。」
「パティ、帰らなくて良かったのか?」
「・・あとで電話しとく」

でもなんか嬉しかった。朝起きて。隣にいるっていいよな。
シャワーを浴びながら昨日の事を思い出す。
3回。。俺も若いとは思ったが、、まだイケる!&やりすぎた。。どこか旅行で舞い上がってたんだろうな。あと幼い顔が背徳感を。。
「んーオハヨ」
普通にパティはシャワー室に入ってきて。
「んーシャンプー」と隣で洗ってる。。いろいろカオスだ。
ちなみにパティと会話は英語で行ってた。


落ち着いてパティの案内で朝食に降りた時。
『んまーもう連れこんだの。。男って。』
にゃーにゃーいう猫に餌あげながら宿オーナーさんにバれる。ちょっと気恥ずかしい。

「何が食べたい?」
「朝はパンかな〜普通でいいよ」
「じゃあついて来てー」
歩いてすぐ。Koh Coffeという店?てか外?まあ気にしない。

人も2組。パインミーを頼みコーヒーを飲む。
落ち着いて見るけど。パティかわいいな。
「何か?」
「いやーかわいいなって。」
「日本人はすぐ嘘言うのね。。鼻低いし!背も低い!おっぱい小さい!」
「いや、そこがいいんだよ。パティはかわいい♪」
「ムキーガルル。。」
そんな会話だ。南国のバカップル。
今日の予定もないので好きな所観光するか。ビーチビールか♪


□□□
パティとの1日は楽しかった。
広いサムイ島のメインのきれいなビーチ。
タクシーバイクで回って。大きなブッダもみた。
青空いっぱいの中で見えるビーチバー。
タイのビールはコクもありさっぱり飲める。
民族的な印象受けるレゲエバーの音楽。
ロブスターメインな料理。
何もかも新鮮で。
この子に会えて良かった。
「ありがとうな。パティ楽しかったよ」
「ガン。。今日も泊まっていい?」
「!?いいけど。。どした」
「あなた楽しそうなのに笑ってない。どうして?」

衝撃だった。もちろん気分も楽しく。
声には出さないけど笑っていたと思ってた。
だけど。俺の感覚は簡単に解けてくれなかった。

俺は何も答えられなかった。


その晩。また同じベッドで。
昨日みたいに激しくではなく。優しく愛しあった。
パティの目は。ずっと俺の目を見つめていた。


翌日朝はやくダイブに向かう。
何となく2000バーツ置いておく。
ダイバーの朝は早い。船に間に合わせるため。
パティは寝ていた。まあ借りてるし鍵も置いといた。
カバンに一通り入れ。残りは着替えぐらいだし大丈夫かな。宿を後に待ちあわせの場所へ。
ダイブでタオ島に行くことは伝えている。

フェリーは緩やかで。また日差しがこの11月ということを忘れさせた。
タオで西田さんと初めて会い。またちょうど韓国人の学生2人のOWと重なる。
久しぶりゆっくりと海を満喫しながら。

ああ。海の底っていいもんだったよな。と。
日本と違い黒く濁っていない。
魚の数も莫大多い。サンゴも。イソギンチャクも。コバルトブルーの海も。温かい温度も。
ああ。ダイビングって素晴らしい。
俺。何やってたんだろ。日本で。


3日目。ウミガメが見れた。

それは本当にいきなり現れ。
何かを告げに来たおじいさんように。
スーッと消えて行った。


食事はタイ料理を食べ、盛り上がりビールを飲む。
ファンダイブの会社員2名を含め。
どこどこに行ったとか。どこどこで騙されたとか。(笑)美味しかったものとか。でもタイっていいよねとか。いろいろ教わった。初めて来たのは俺だけ。凄い経験してるな、みんな。

軽くパティの話をした時に西田さんと田辺さんに注意された。
タイの娘はデートの度にお金がいるし。もし振り込みとか聞いてもお金を振り込んだらダメ。
ほどほどの付き合いに。と釘を刺される。そんなもんかな。


韓国人の女性2人も疲れてはいたが、日本語に興味津々だった。
食事はアジアという事で韓国の学生も紛れ。小学校にプールあるから日本人は誰でも泳げるぞって話したとき。びっくりしていた。韓国の学校にはプールがないらしい。
ああ。。だからプールで一生懸命練習していたのか。顔つけてたもんな。
しかしウェアを着ればDカップ。私服はAカップ。。そっちのが男には怖い。


ダイビングでは決まった額しか使わず時間も潰せた。何よりゆったりできた。
サムイに戻って何をしようかな?しかしこの国は暑いなぁ。。
まあゆっくりするか。
この天気ではいろいろ考えるのがアホらしくなる。

夕方フェリーについて。タクシーで宿へ。
開けてみると。そこにちょこんとパティが寝てた。。まだいたのか?

俺もベッドへ倒れて。少し寝ようかとしたその時。

「んーガン。。帰った?」
「どうしたの?忘れものかなにか?」
「ガン。。今日も泊まっていい?」
「いいけどさ。ダイビング疲れたから少し寝るよ?」
「ありがとう」

小一時間くらい寝たかな。起きるとパティも横に寝てた。
軽くキスをしたら。抱きついてきた。
そんな気分ではないし。タイだから暑いし。
でも何となく幸せ気分だったんでしばらく抱きついて寝てた。


□□□

そんなこんなであっと言う間に最終日。

パティとは相変わらずの関係だが、前よりは少しギスギスしてる。
ケンカしたとかそういう訳ではない。
言葉の壁だろう。言いたい事いうとそれぞれ現地言葉になる。俺も英語だけでは限界があった。
パティはたまに違うのにうーみたいな反応になる。その繰り返しだ。

それでも俺は幸せだった。と思う。
1人は1人で楽しかったとも思うが。
思いがけないゲストに合って。なんか安心できた。
1人は寂しかったと思うし。一緒に過ごす時間は楽しい。そう思えば彼女に救われた。

最後の日。彼女とお寺に行った。
島にあるお寺は違うらしい。確かに丘の中腹の位置といい神社に近いがでかい。
し、お坊さんは少なく。観光客らしき人もいない。
そういう観光お寺ではないみたいだ。

石畳とカラフルな神様に。

手を合わせて祈った。何を祈ったんだろうか。
パティは10分も長くしっかり祈っていた。

「ガン。私が救う」

「なんの事?」

よく解らなかったけどそういう会話はたまにある。
そして別れの時を迎える。

「ありがとう。パティと会えて良かったよ」
「ガン。また来てね。電話番号教えておく」
「また来そうだな。。こりゃ。はい。いろいろとお世話なったお礼」
「要らない。また来たら。ご飯食べよう。エッチしようね」
そう言って。渡そうとした5000バーツを返された。あれ?何か違ったかのかな?
「持っていて。次来るのはバンコクだと思う。そのお金で会いに来れるから」
パティは少し難しい顔をしたけど。しぶしぶお金を収めてくれ安心した。

ただ僕も考えても詳しく分からないので。
タクシーに乗り込み。何故かパティも送りにきて。
タクシーでずーっと手をつないでいた。

 空港で軽くキスをして。ハグをして。時間が来たので日本に帰る。
「必ず来てね。ガン。。。アリガトウ」
カタゴトだけど。日本語を覚えてくれたんだ。。

いろいろリフレッシュできたんだ思う。
空港へ入ると現実が押し寄せる。
お土産を買いまくり。飛行機で日本での事へとスイッチする。
単純に明日準備や。必要なもの。あとアパートの事とか。つまらない現実が頭に入ってくる。



この頃はそんなに好きとか。分かんないけど。
パティはかわいかったな。という印象だ。サムイの時ずっといたから。家出した訳ではないよな。。まあ年も年だし大丈夫か。

ただ。いい旅行だった。また不思議と。

パティには会える気がした。

パティと次に会ったのは。
それから2年の月日が経っていた。

経験はチカラです。 若い頃行っとけば良かったな〜と思う事も多かった。 世界は広いです♪ ٩(ˊᗜˋ*)و