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ガンジャ先生。8-3

セレブな病院とおっぱい

今朝の空は少し雲が多い。
まだ雨季を抜けきれていない影響か。
だが日は照り、降ることはなさそうだ。
Flo Rida - Sugar

いつもの食堂に一同揃う。
現地時刻は8時。伝えてないが当り前になってる。
朝食も置かれ、今日は目玉焼きベーコン。
昨晩の事が気になり、みんな箸に手をつけない。

「とりあえず。みんなに心配かけた。岩屋は今病院で入院している。吐血が出たのは食道静脈瘤破裂が原因だった」
「しかし迅速な対応、手術のおかげで一命は取りとめた。今は安心して寝てるだろう。この国は医療は進んでいるので安心して欲しい」
みんなの表情がホッとする。
昨夜電話から皆に伝えたが、病名やどんな状態はわからなかった。

「ガンジャ先生。。病気だったのですか?」
山本先生が止まる。覚悟を決め話し出した。

「隠してもなんだな。皆にはキチンと言っておこう。岩屋はAIDS(エイズ)だ」
ガタッ!と未亜が立ち上がる。

「そんな。。。」
「・・本当ですか?」

「ああ。未だに治る病気ではない。その影響で体はボロボロだ。。もう3年も戦っている。皆を避けた理由もわかってやってくれ」
「なんで。。なんで?」
「理由までは伝えれない。それぞれに理由があるように。岩屋に直接聞く方がいい」

「・・・」

言葉が止まった。
未亜と茜は泣いている。
僕はピンとこない。が重病な事は理解する。

「まぁ。どの道夕方より日本へ戻る。みんな頑張ったな。お疲れ様。岩屋からいろいろ聞いているし、旅は楽しめたか?」
今のタイミングで楽しかったとは言えない。

「今日は昼までお土産でも買うよう伝えら。。。「お土産なんか要らない!先生んとこ行く!」

未亜が叫んだ。

「先生。私達はガンジャ先生に。本当にお世話になりました。欲しいものは全て頂いています。今からみんなでお見舞いにいけないでしょうか?」
雪菜はゆっくりと。みんなを代表して。
山本先生は少し考えた様に話し出す。

「わかった。みんなの意志は尊重したい。が、昨日の今日で。病床を移ったとは聞いたが面会は難しいかもしれない事は言っておく」
「はい。それでも病院に行きます。ね、未亜ちゃん?」「うん!絶対行く!」
「わかった。では朝食といくか。いただきます」
「「いただきます!」」

いつもと同じ食堂で。
いつもと同じ料理を食べる。

でもガンジャ先生は。いない。


□□□

その後僕らは部屋で待機をし。
いつの間にか全員が集まっていた。

「AIDSって治らない病気なんでしょ。。なんで。。」
「詳しくは分からないけど。。性交渉で伝染るんだよね?」「何にせよ。。無理させたんだろうな」
知り合いにAIDSなんて誰もいない。なのでみんな心配になる。どんな症状なのか、何が気をつけるのか。。どんな治療なのか。

その時ドアがノックされる。
「おーい。行くぞ。丁度みんな揃ってるか?仲良いなみんな。」

「「もちろんです!」」

何はともあれ、顔を見ないと。
みんなは気合いを入れて病院に向かう。
タクシー2台で病院に向かった。


。。。これ病院?デカくない?

「ふぁ〜天井高い!」

「ベルマンもいる。。あれホテル?病院だよね?」

「ああ。タイは医療先進国でもあるんだ。豪勢だろ?手術や検査、そういう目的の旅行もある」

山本先生は受付で記入している。
うw普通に日本語話して伝わるのか。すごいタイ。

大きなホテルの様なエレベーターを抜けて。
。。ちょっとビーサンTシャツは恥ずかしい。

案内のあった部屋を見つけた僕は。

僕はドアを明け一番で入った。

「ガンジャ先生!。。。先生!?」

ガンジャ先生はきれいなホテル様な部屋で。。

ベッドで少し起き上がって。。




キレイな小さめのタイ人のおっぱいを揉んでた。

『キャー♪』

・・おいおっさん。


☆☆☆

「はぁ。。何やってんの?先生。。」

まだ首に大きなコルセットがあり。
点滴もしてるので話せないようだ。

少し中島美嘉似のタイ人はそそくさと前を閉めて。
横にあるお絵かき帳を先生に渡す。
その紙には。

(おっパイパラダイス♪)

「おい」
とりあえずビーサンを脱いで投げつけた。



(これには海より深い理由があってな。。)

未亜がジト目で見てる。。
あ。。女子みんなの眼が。怖い怖い。

「岩屋。。確かにホテル並みにいい所だが。連れこむのは教育的にどうかと‥」
ガンジャ先生は必死に書いている。元気じゃん。

(この子はムー。ああ知り合いだ。同じ病気仲間ってとこか。いや、整形したから触ってみてと。。)

「ほう。それで揉んでたと。興味深い」

「整形って胸?は?」
歩も通常運転だ。朝の悲しさ返してくれ。

(まて。この娘はチン○ンついてる!男だ!豊胸手術したからみてって頼まれた!マジだ!俺無実!)

・・・頭痛い。。


山本先生はもうバカバカしくなったのか。
呆れて窓の外を見ている。我関せずだ。

ムーちゃんは☆(ゝω・)vキャピってしてる。。
日本語わかってないなありゃw
未亜と歩とタツヤは「!!」表情。

「そんな嘘が通用すると思っていたんですか?未亜ちゃんに謝って!」
雪菜も相変わらずガンジャ先生には強いなぁ。。
そんなこんなで病室は大騒ぎだった。

タイ語は話せるけど、先生はタイ語は書けない。
タイ語しか分からないムー。日本語しか分からない僕たち。
お互いうまく説明できないので、僕は携帯でプイさんに連絡して事情伝え、ムーちゃんにわたした。
電話で納得できたのだろう。

ムーちゃんはOK♪と笑って男性陣を呼ぶ。
ニコッ♪とスカート上げた時。。。


「マジ男。。かよ!!」タツヤが叫んだ。

パンティの上からだけど、確かについていた。。

ムーちゃんは照れて恥ずかしそうに。
『キャッ♪(〃▽〃)』・・腑に落ちない。


こうして看護婦さんがくるまで大騒ぎの僕らは。
えっと、何しに来たんだろ。。。


昨晩の涙返して。。返してよ!


ーーー
後日談。

タイには多くのAIDS患者がいて、それなりのグループ会などあるらしい。
もちろん病気同士恋愛している人もいるし、懺悔会みたいなのもある。集まる機会は調べれば分かる。
これが日本と違い進んでいる医療以外の一部だ。

ムーちゃんと先生はその時知り合って。
まあレディボーイだったからきやすく話して仲良くなったとらしい。病気の相談や自身の悩みも聞いてたようだ。
そして、丁度病院に治療で来たとき先生が昨晩運ばれたと知り。心配してきてたみたい。
んでおっぱい見せて揉んでたと。

結局そこはそこ。
雪菜に今も怒られてるのは間違ってない。
未亜も怒っていたけど、少し嬉しそうだった。
(みあー重い暑い。。悪かったって)
そんな紙をみても未亜はシカト。
ベッドでずっと先生の側でグリグリ抱きついていた。

「匠ーアリガトネー私も後でお見舞いイキマス♪」
「いえいえ、プイさん助かりました。」

タツヤはショックでソファに座っている。
何か運命を感じたらしい。男なのに(笑)

『レーゥジャマイマーカ〜♪』
ムーちゃんはまたねー♪と言って帰っていった。
うん。どう見ても女の子にしか見えない。


ただ笑い事ではあったのだけど。

先生は結構管だらけで。輸血と点滴2つ。ついてないが呼吸確保の管まであった。
やつれて疲れているのもわかったし。
まああれだけ血が出ればキツイはずだ。

みんなは少し安心した様だ。元気そうだし早めに帰るか。と山本先生は言った。

(こんな姿ですまんな・・)

(お前達は俺の子供みたいなもんだ。日本へ帰っても。いつでも遊びに来い。)

さっきがさっきだけに何か違和感がすごい。

だけど。
みんな嬉しそうに笑った。

「ガンジャ先生!また来るね!」

「早く元気なってくださいよ?」

「やはり未亜がついてないと。。。」

「元気そうで良かったス♪ムーちゃんよろしくッス!」

「先生。。病室では大人しくするのですよ?」
雪菜が一番怖い。超笑顔だ。

「先生。学校行きます僕。卒業旅行でみんな連れて来ますから。その時またよろしくお願いします」

僕の発言に驚いた表情をしたのはみんなだ。

山本先生は。にやにやして。
「だったらまだ生きないとな。岩屋。簡単にくたばんなよ?」
ガンジャ先生は嬉しそうだった。

(山本。飲み行くか?)
「岩屋、肝臓が原因でそうなったの。。知ってるか?もちろん禁酒だぞ?タバコもダメ」
(うぐぐ。。。)

みんな大笑いした。
まぁしばらく安静しないとね。



僕たちはガヤガヤと病院を後に出る。
お腹空いてきたかな?昼はまだ早いけど。

そっか。安心したんだ。


□□□

しかしまあ。あいつ等も言うようになったもんだ。
来たばかり何も話せない引きこもりだったが。

嬉しいなこりゃ。

岩屋はどこか安心した。

ああ。少し役立つ事できたか?パティ。もうちょい待っといてくれ。まだそっちに行けそうもないな。もう少し。もう少しだ。

それは久しぶりに嫁の名を。
岩屋自身の業(ごう)も。少し薄まっていく。

しかし・・タイミング悪い。









経験はチカラです。 若い頃行っとけば良かったな〜と思う事も多かった。 世界は広いです♪ ٩(ˊᗜˋ*)و