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墨流しと製品作り

こんにちは。
和紙職人見習いの舛田です。

本日は、墨流しの進捗と今後の方針についてすこしご紹介を。

以前一度墨流しについてご紹介したと思いますが、あれから実験を重ねております。

少しわかってきたコツは、
・紙の厚みが厚い方が濃くくっきり色がうつる。
・水を貯めるトレイに対して墨を落とす回数が少ないとその分色も薄くなる(ので大きいトレイを使う時はそれなりの回数墨を落とした方が良さそう)
・水には少し長めにつけた方が色の滲みが少なそう

といったところ。
墨流しにも職人さんがいるほど、奥が深い世界なのだとは思いますが、といいつつも初心者でも割と簡単に形になるのがいいところではないかなと思っています。
また、その模様はその瞬間にしかない唯一無二のものなので、お客様が体験してもらうものにも向いているなとも感じています。

ただ、紙に色がついただけだと、お客様もどう使えばいいか困ってしまうと思うので、コースターにするのはどうかな?と思っています。

アルミの板材の周りに和紙を貼ることで、しっかりとした強度を出しつつ、和紙の風合い、墨流しの色味を残すというもの。

写真は柿渋で塗ったものですが、これが墨流しの紙になれば、オンリーワンのコースターが出来上がります。
家にいくつか置いてたらオシャレじゃないですか?

紙漉きや紙自体の素晴らしさを伝えたい、というのが本当のところなので、1年くらい前の私なら、「うーん、紙製品の開発は自分の仕事じゃないなあ」とか、「お客さんに墨流しやってもらうとか、コースターつくるとか、俺らじゃなくてもできるじゃん」とか思ってましたが、最近は、

・その本質を多くの人が知ってもらうための「入口」をどう設計するか
・お客様がこの紙を「応援したい!」と思ったときの、応援の捌け口として何を準備するか

といったところが大事なのじゃないかなという考えになってきています。
自分の思いと市場のニーズを合わせていくという、そういえばまさに自分がやってみたかったことに、少しずつ目が向いてきていて、
すごく踏み込む怖さもあるんですが、ドキドキワクワクもあって。
怖いのは新しいことやろうとしてる証拠だと思うので、いいことと思って、また一歩前に進みたいなと思います。

皆さんには、いいアウトプットをお届けできるように準備しますので、楽しみにお待ちください!


【追伸】
塵取りが辛い季節になってまいりました。
塵取り後の昼食は握力が下がって箸を落とす率が上がるので、注意してください。⚠️
(誰の役にも立たない注意)


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