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商社の人間から「儲けること」と「若い人へのメッセージ」


TXP Researchでは月曜日20時から勉強会をしていますが、30分ほど他部署の方を呼んで、その部署の仕事について教えてもらっています。
・他部署との交流
・色々な視点での物の見方を学んでもらう
・スタートアップにいるのだから医療以外の実務的な考え方を知って欲しい
などの視点から行なっています。

今日は伊藤忠商事からTXPの取締役として参画されているイケオジの宮本さんにお話しいただきました。

色々濃くて面白い話があったんですが、話せる範囲のことで二つ紹介したいなと思ったことがあったので。やはり商社の人は泥臭いこともやってるし、話も面白い。なんていうかスタートアップによくいる『尖りすぎて一般企業は無理そう』、って感じがない笑

学生も多い勉強会ではかなり視座を落としてお話しされていると思うので、そこは差し引いて読んでください。

1. そもそも儲ける、とは?

商社において「儲ける」とは?

ステークホルダーに対して
・何らかの価値を提供し
・その価値が正しく伝わり
・その対価を得ること


商社で稼ぐこと = 社会に対する価値を創出すること

いいですよね、この視点。商社じゃなくても同じじゃないかなと思っています。最近は少なくなりましたが、医療や研究が提供する価値が不当に安かったり、あるいはお金を稼ぐべきじゃない、といった声もあったりします。医療者や研究者の知識やスキルはそんなに安い物ではないと思っているので、この部分は意識しておくといいように思います。

一方で、みんな優秀な人を安く手に入れられたらそれはそれに越した事がないですから、当然安く買おうと交渉してきます。そうならないためにも、交渉術や処世術を磨く事につながります。

(悪いことをせずに)稼ぐことはいいこと、社会に対する価値を創造すること、ですよ!

2. 若い人へのメッセージ

・まずは目の前の臨床・リサーチを全力で頑張ってください!
・常に「2つ上のレイヤー」から物事を考えてください
・「こうなりたい」のベンチマークを常に持ってください
・そこからバックキャストして、たくさんの人に会いましょう
・会いたい人に会えたら、能動的に提案・活動をしていきましょう

目の前のことに全力を尽くすというのは出来そうで出来ないですよね。若い人に仕事を振った後、全力を尽くしているかどうかは、上の人間はかなりよく見ています。

例えば、何かを頼まれた際に放置していた場合、時に何も言われないまま過ぎることがあります。この時、「あの後何も言われないからいいか…」と思うかもしれませんが、何も言われないのは『本当にどうでもいい』と思ってる場合より、『まあ期待したけどダメだったか』と思ってる場合の方が多分多い。僕もしょっちゅうやらかしてるんで、偉そうなことは何も言えないんですけど。研修医当直御法度で有名な福井大学救急部の初代教授である寺沢先生なんかは、どちらかというとこの「今あるところでちゃんと頑張れ」派でしたね。

これと関係するのが上のレイヤーから考える、という事。いやそれ無理でしょ、上になった事ないんだから!!ってのも分かります笑。こういう時、素直に上に聞いてみて考え方を教えてもらうのはありだと思うんですよね。僕は結構みんなに伝えているつもりです。もちろんパワハラになるといけないので難しいところでもありますが。

そして最後の『会いたい人に会えたら、能動的に提案・活動をしていきましょう』これは本当に大事。誰かが会いたい人って大抵忙しいし色々な人に会っているので覚えてられない。だから、的外れなことでもいいから自分で提案したり、巻き込む気概を持った方が忘れられにくいし、仕事ももらいやすいと思う。

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