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Book Cover Challenge Baton

15年ほど前、社会人になったぐらいに小説を読むブームが自分の中に訪れた。いまだにちょこちょこ読むので、出会った本をまとめて書いてみたいと思う。

NYは、天気が非常に良く、このルーティンには厳しい天気である。正直海とか行きたい。月に1度は、NJに買い物へ行き、週に1回平日にアップステートへ行き、なるべく誰も居なそうな川や山で過ごすのが習慣になっている。
ただ夜が来て、また朝が来るその繰り返しだ。仕事や作品制作を混ぜて日々を彩るが、なかなか制約が前提にある生活の中では、家族全員少しづつストレスが溜まるのは避けられない。

そんな中バトンを頂いた。このバトンは、盟友ファンタジスタ歌麻呂と、ノングリッド所属フォトグラファー田口まきちゃん、息子がダンスでお世話になった慎太郎先生から。quarantineの中いろんなバトンが渡されたが、制約が多いものもあったので、これだけやらせてもらうことにした。

01:
タイトル: ジャズ
作家: トニ・モリスン

黒人で文学賞初の女性作家の本。代表作の「青い目が欲しい」「beloved」を読んだあとにこれを読んだが、時間軸が変わりまくってジャズのimprovisationの様に感じて新鮮だった。ひたすら読みにくいけど、読み終わった時、言葉にしにくい切ない感情を持ったのが印象的。いつか英語で読むの挑戦したい。


02:
タイトル: 白痴
作家: ドストエフスキー

「カラマーゾフの兄弟」「罪と罰」を読んだ後に読んだ。人生で初めてページをめくるスピードが、先を読みたいスピードについて来れないと思うほど、ドストエフスキーの小説はドライブ感がすごい。白痴もその点、恋愛サスペンスで複雑だが、主人公ムイシュキンの善人さと事件の展開にハラハラ、ドキドキが止まらない。


03:
タイトル: 予告された殺人の記録
作家: ガルシア・マルケス

百年の孤独と並ぶ傑作。個人的なイメージだが、ブレイキングバッド的な彩度高いザラついた映像表現が非常に似合う小説。殺人が起きた後を記録回想していく手法で、憎悪や妬みなどさまざまな感情が入り乱れた骨太なサスペンス。とても楽しめた。


04:
タイトル: それから
作家: 夏目漱石

夏目漱石作品には、高等遊民がたくさん出てくる。経済的には何不自由ない彼らは、また別のところで大きな悩みを抱いている。心理学者アドラーが、人生における全ての悩みは対人関係にあると言うが、まさにどんな境遇でも悩みは生まれるものだなーと思う。この「それから」が漱石作品で最も好きなのは、ヒロインの三千代の性格が非常にタイプだったから。他の夏目漱石作品も当時ほとんど読んだ。最も好きな作家である。38歳から小説を書いて49で死ぬ。その短い間にこんなにも面白い作品を作れるものか?と驚きを禁じ得ない。時代を超えた共感は、永久に読み続けられる作品を生み出した。


05:
タイトル: カラマーゾフの兄弟
作家: ドストエフスキー

難しい話のようだが、こんなにもエンターテインメント的な作りの話はないだろう。単純に無茶苦茶おもしろい。この小説を読んでから、他の小説は、娯楽的に些か満足感が足りないほどに。まだ読んでない人は羨ましすぎる。


06:
タイトル: 百年の孤独
作家: ガルシア・マルケス

焼酎ではない。登場キャラクターの名前が複雑過ぎて覚えられないが、それもわざと?と思わないでもないほど、キテレツなストーリー。思いもよらない展開や、時代背景の移り変わりは、ついていくのがやっとだ。唯一の想像力で描かれた世界だと思う。カズオイシグロなど、想像の世界を描く作家は少なからず影響を受けているんじゃないかと思うほど、想像力が常軌を逸してる。もう一度読みたい。


07:
タイトル: 三体
作家: 劉慈欣

最後は今読んでいるもの。久々出会った良作。しかし、いい小説は、主人公含めキャラクターの名前が覚えられない。ブンケツと読み続けて良いものか。。次作も期待したい。中国は全てに置いてぶっ飛んでいる。万里の長城は日本列島の7倍もあるというのを痛感するストーリー。


以上、小説特集でした。漫画の方も小説と同様にかなり偏った嗜好です。漫談というYoutTubeチャンネルに参加しているので是非、こちらをラジオがわりにチェックしてください。

デザイン系の本は、こちら前職のリンクが生きてたので、どうぞ。こちらは10年近く経つが嗜好は変わっていません。


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