悲しみや不安を半分に。
「ハムちゃんが苦しそうに倒れてる。」
こんなLINEが娘(小6)からやって来たのは
忘年会が盛りに盛り上がっているところでした。
「どうしたらいい?」
「何をしてあげたらいいのか分からない。」
「息が苦しそう。」
「どうしよう。」
「早く帰ってきて。」
こんなLINEが矢継ぎ早に送られて来ました。
飼っていたハムスターの体調が優れず、そろそろ寿命とみていたので、とうとうその時がきたのだな、と思いました。
初めて飼ったハムスターではないのですが、今まで飼ったハムスターの臨終が朝見たらお亡くなりになっていたというパターンばかりだったので、娘はハムスターが苦しむ様子をみたことがありませんでした。
急いでうちに帰ると娘はハムスターのゲージにはりついて、ハムちゃんをじぃっと見守っていました。
「あーよかった。帰ってきてくれた。」
娘は安堵の表情でそう言いました。
そしてしばらく2人でハムちゃんを見守りました。
10分位見守った後、娘はハムちゃんのゲージから離れ、テレビを見始めました。
楽しみにしていた歌謡番組。
ハムちゃんが気になってテレビを観るどころではなかったって娘は言いました。
ハムちゃんの事を忘れてしまったかのようにテレビを見始めた娘を背中に私は瀕死のハムスターを見守りました。
10分もしない頃、ハムちゃんの手足がゆっくりとのびて、呼吸がゆっくりになりました。
娘を呼ぶと、娘はすぐにやって来ました。
そして2人でハムちゃんの臨終に立ち会いました。
間に合ってよかった。
見守れてよかった。
この経験を娘1人にさせずにすんで
本当によかった。
きっと娘1人でもなんとかなっていたでしょう。
でも知らない事への恐れや恐怖って若ければ若いほど大きいのでしょうから。
それに、娘のハムちゃんへの愛は深く
「食べちゃいたい位、可愛い」
っていつも言ってハムスターを眺めてた。
そんな娘に付き合ってあげられるのなら
付き合ってあげたかった。
だから、よかった。
「友情は喜びを二倍にし,悲しみを半分にする。」
これは,ドイツの詩人であるシラーの言葉です。
私は娘とは親子で友達ではないけれど、悲しみや不安を半分にしてあげられたでしょう。
なんたって歌謡番組見れるようになったもんね。
少しずつ、少しずつ私から離れていくのでしょうけど、
まだまだお付き合い、致します。
求めてくれれば、ですけどね!
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