トマトジュースとビールなんて相性いいわけないじゃん
大学生ぐらいのいちばんダサい時期って、ビールが飲めることがステータスみたいな雰囲気あるじゃないですか。
あれ、なんなんでしょうね。
やっと二十歳になって合法的にお酒が飲めるようになって「とりあえず生で」なんてまったく似合わない言葉に酔うあの感じ。酒飲むまえから悪酔いしてるわー
でね、ガキんちょのときに飲むビールなんてまっずいのよ。苦いし、変な味なの。
そこで救世主が現れる。
そう
シャンディガフ
だよね。
知らない人のために説明すると、ジンジャーエールとビールが半々のカクテル。
これがまぁすてきな飲み物なのよ。
まず、名前ね
「シャンディガフ」
あ、ううん発音悪いな。
もっかいやろう。
「Repeat after me
Shandy Gaff」
そう、いいね。
このシャンディガフはのいいところは3つある。
1:名前がいい
これはいま説明したよね。
しかも「シャンディ」なんて略しても激シブ。アイドルかよ。
2:見た目が完全にビール
「わい、ビール飲めまんねん」アピールができるよね。
3:美味い
そうなんです。ビールの嫌な苦味が、ジンジャーエールと合わさることでいい感じになってとにかく美味い。ビールジュースみたになる。
女子大生に「えー、シャンディガフってなに?なんかおしゃれなんだけどー」って言われたいもんね。
でもね、ちょっと待って。
ビアカクテルは二大巨頭。もう一方を忘れてない?
そうだよ!
レッドアイだよ!
知らない人のために説明しますと、
トマトジュースとビールのカクテルです。
はじめは思いました、ぼくだって。
「トマトジュースとビールの相性なんていいわけないやん」と。
なのでずいぶん敬遠してました。遠まわりしました。
理由は、トマトがそんなに好きじゃないし、トマトジュースはもっと好きじゃなかったから。
そんでなんか
名前とかダサいから。
でもね、そんなこと言ってたころの自分にトマトぶつけてやりたい。どっかの地方の祭りくらいぶつけてやりたい。紅に染めてやりたい。
もうね、おじさんになるとシャンディガフとか反対に甘くて飲めなくなる。(個人の見解です)
あのトマトの塩気と、ビールのマッチがたまんないの。
本来は5:5なんだろうけどトマト7くらいの割合でやってる。ヤってる。そして残りの3はビールじゃなくていい。発泡酒でも第3のビールでもなんでもいい。安く上がってそれがいい。
結局、味はほとんどトマトなんで。
今が旬の夏野菜なんで。
大学生のころに格好つけて飲んでたシャンディガフより、風呂上がりに仕事であった嫌なことを流し込むレッドアイがよっぽど美味い。
この文章を書いてる今だって、飲みたくて仕方ない。
嫌いなアイツも、やりたくない仕事も、すべて風呂上がりの真っ赤な酒で流し込んでやる。
泣きはらした真っ赤な目で。
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