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誕生日が二つある?

自分の誕生日を間違えるなんてことはありませんよね。
夫の誕生日を忘れかけても。

子どものころ、母親から

タダちゃんの生まれたのは5月23日なのに、お父さんが市役所に届出した日を書いたから、24日になっている。
でもほんとうは、23日なんだよ。

私は自宅で産婆に取り上げられたのだ。

それから自分は5月23日生まれと思って生きてきた。
おそらく両親は、必要があって私の生年月日を書く時には戸籍の日付を書いただろう。

でも私は、いつでもほんとうの誕生日を書いたし、友だちにも話した。
23日と24日はたった1日違いだが、星占いの流派か何か知らないが、それによっては23日は牡牛座で24日は双子座になることがあった。

大した違いはなさそうだし、そもそも星占いなんて、当たるも八卦当たらぬも八卦…
そうは言っても、(かつての)乙女にとっては重大問題なのであった。
牡牛座と双子座では、相性の良い星座が異なる。
向いている職業だって違う。
それに、同じ誕生日の芸能人や偉人が変わってくる。

5月23日生まれの芸能人は、西川峰子さん、偉人は(リンドバーグだと信じていたが記憶違いでリリエンタールだった!)
それがどうした?なんだけどさ。

私はある時期まで5月23日生まれとして生き、それで通してきて特に問題はなかった。
かつては生年月日で個人を特定しなければならないシーンはそう多くなかった。

ある時、何回めかの献血をするための受付で献血手帳を求められた。
携帯していなかったので、係の方が名前と生年月日で照合したところ記録が無かった。
生年月日が1日違いで同姓同名の方がいらっしゃいますが…

それから、楽天に登録した会員情報の生年月日も23日だった。
インターネットを始めた頃だから、二十余年ほど前で、それほど大昔ではない。
その後クレジットカードを登録する際などに本人不一致の不都合が起こってきたので修正していただいた。

自分の誕生日を間違える人なんて、あまりいなさそうだが、手書きでなくフォームから選択する場合はたまにズレることがあるから、珍しくもないのかもしれない。

以来胸の内では私は23日生まれと意識しながら、24日と書いたり言ったりしてしている。
近頃は病院での診察の前、検査の前、その都度名前と生年月日を読み上げるのだ。

ところが、また古傷(?)と対面することになった。
年金手帳である。
企業年金連合会から、結婚前に勤めていた会社から交付され、後生大事に保管していた年金手帳の番号に該当者なしとの通知が来た。
勤続7年のわずかな金額だが、この間年金事務所でおよその受取額を教えていただき、手続きをするように言われたのだ。

オンラインで請求書の申し込みをしたので、番号綴りを間違えたかと再度トライしたがまたもやアウト。
ひょっとして…
手帳を確認すると、生年月日は5月23日と手書きされていた。
私は生年月日5月24日で請求したのだった。

企業年金相談室に問い合わせをしたところ、登録されている生年月日と番号が手帳に記載されているのと一致しているので、特に問題なく請求書を送ってくださるとのこと。

企業年金を受け取るのは5月23日生まれの私であるような、ちょっと不思議な気分だ。


※画像は弟妹たちが祝ってくれた還暦のケーキです。
あれから5年が過ぎてしまったのね…

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