朝からカルメン・マキ&OZざんまい。
このアルバムの、荒涼とした索漠たる世界観は祭りの後に相応しい。
大型連休の終わりにナイスな選択ぢゃないかと我ながら。

高校の頃にSONYのコマーシャルに『私は風』が起用されていた、らしいけれど改めて聴いた記憶がない。

なぜか経緯は忘れてしまったが、このアルバム『閉ざされた町』が好きで、それこそ擦り切れるほどレコードを聴いた。

イントロダクションからエピローグまで全7曲約45分、アルバム全体でストーリーが成り立っている。
ピックアップしてどれか一曲を聴くのには向かない、と思う。

そして、いくら私が、このアルバム最高なんだよ、やっぱりカルメン・マキ&OZは普遍性があるね、とかなんとか褒めちぎっても、じゃあ聴いてみようか、なんて誰も思わないと思うよ。

知っている人、聴いていた人は、懐かしいな、と共感したり、そーでもねーし、とクスリと笑ったりするのだ。

高校時代はたった三年間なのに、濃密な時を過ごしたように思う。
主に、高校二年1976年ごろに取り憑かれたように聴いていた。
これと、Deep Purpleの武道館ライブアルバムを交互に…

尺の長い曲をじっくり聴いていられたのは、時間がたっぷりあったから。
あまり勉強しなかったし。
個人的には、こんなふうに長い曲を腰を据えて聴いたのはこの頃までだった。
音楽はもっと軽く、聞き流すようになった。

今でもときおり口をついて、歌っているこの曲、というか、歌えるのがこの曲ぐらいで😌

振り子のない時計／カルメン・マキ&OZ