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自作AIで新しいことわざを生成して意味を考えてみた


唯坂 優(たださか ゆう)です。


今回は昨日作った↓pattern_generator関数↓


こいつを使って新しいことわざを生成していきます。



学習データは実に154ものことわざ。

(全部貼ってやろうかと思いましたが長すぎるので割愛。)

それらを入力したkotowaza.txtを引数に指定しまして。

それでは早速…

print(pattern_generator('kotowaza.txt'))


☆PON☆

{'目の玉こそ平らなれ': 'メノタマコソタイラナレ'}

…っぽい!!

けどどういう意味なんだろう…

目の玉が平らな方がいいシチュエーションが全く思い浮かばない…

そもそも目の玉が平らってなんだ。

平ら

1 高低や起伏のないさま。でこぼこでないさま。「平らな地形」「運動場を平らにならす」

2 おだやかで安定しているさま。「心を平らにする」「世が平らに治まる」

3 (多く「おたいらに」の形で用いる)かしこまってすわったりしないで、楽な姿勢でいるさま。
デジタル大辞泉

目の玉、つまるところ主観が安定している、ってのはどうだろう。

穏やかにモノを見る姿勢こそが大切だよ。

目の玉こそ平らなれ…ううん、メッセージ性に対して表現がややグロいな。

ともあれ。

こうして、この世界に新たなことわざが生まれた…


目の玉こそ平らなれ


最初からかなりソレっぽいのができて幸先がいい。

次!!


☆PON☆

{'練すら戒め': 'ネリスライマシメ'}

おお、これまたことわざっぽい。

『すら』ってことは本来は『戒め』からは遠いモノなんだろうな。

意味を調べようと思ったら読みが『ネリ』じゃなくて『レン』でしか出なかった。



1 生糸や生絹をねる。ねりぎぬ。「練糸/素練」

2 手を加えて質をよくする。心身や技を鍛える。「練習・練兵・練磨/教練・訓練・試練・修練・水練・精練・洗練・鍛練」

3 なれてうまくなる。ねれる。「練達/熟練・老練」

4 (「煉」の代用字)こねる。ねり固める。「練炭・練乳」
デジタル大辞泉

ふんふん。

いろんな使い方があるけど、出力された読みに準じて『ねりぎぬ』を採用しよう。

 『ねりぎぬ』のような柔らかな肌触りでさえ自分を戒めているように感じられる…

強い罪悪感に苛まれているようす。いいなこれ。

練すら戒め


ちょっぴりビターなことわざができましたね。結構結構。


それでは最後にもう一つ!


☆PON☆

{'磨がば的': 'トガバマト'}

『〇〇がば××』の構文で思い出すのは、ことわざ多しと言えどもかなり頻出の

『急がば回れ』先輩。

しかし今回は『がば』の後が名詞なため、

『磨いだら的になっちゃうよ!』的なニュアンスだろうか。

なぜだ。

調べてみると、『とぐ』という動詞には『砥ぐ』『研ぐ』『磨ぐ』
3種の漢字表記がある。 

出力された方の『磨ぐ』が使われる場合は美しさが関連していることが多いようだ。

モノの表面を磨き上げて汚れを落としたり、ツヤを出したりする。

しかし、その行為がなぜ的にされるのか。



1 弓や銃砲などの発射の練習の目標にする道具。円形・方形など各種あるが、
    普通は中央に黒点を描いてある。標的。「―をねらう」

2 物事をするときの目標・対象。めあて。「非難の―になる」「受験校の―を絞る」

    物事の核心。「―をそれた質問」

3 紋所の名。1を図案化したもの。
デジタル大辞泉

なるほど。

あまりにも美しく磨ぎ上げられたモノは、

人々の目標にも、時として攻撃の対象にもなる。

深ッッッッッッ


磨がば的





というわけで。


今回生まれた新しい3つのことわざ、読者の皆さんもぜひ使ってみてください。

さもなければ僕が一人細々と使い続けます。

ばいばい。

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