湯気

 自分のことを大分陽気で気さくな明るい女の子だと思っているけど、実際そんなことは一個もないんだろうな。「陽気で気さくな明るい女の子」は一限から四限まで大学にいて一言も発さないなんてことないんだから。いや、一言も、は盛りがあるな、プリントを回され「あ、ありがとうございます」、図書館の司書さんに「返却お願いします」、先日面接を受けた企業からお祈りメールを見て「……あ〜〜〜〜〜〜〜」などと発していますので。私を落とす面接官マジでセンスない、時代は私ですよ。センスないと思われて大丈夫?私は自意識がアレなのでセンスがないと思われたくないです。ただセンスはないけど私を受からせる方が正気ではないよなとも思う、自己分析ができているな。でも陽気なのも事実ですよ、大学に友達が偶然にもいないため私の陽気を発揮する場がないだけなんだよな。いや?陽気な子にはもしかして“必然”に友達がいるのではないか?「陽気な子には友達がいる」を検証しようったって「陽気」と呼べるかどうかの条件がキッチリしていない以上、前提の「陽気な子」が揺らいでしまうから検証できないですね。陽気って書きすぎて湯気に見えてきた。どっちもあったかいから一緒か。ではここで私の陽気エピソードを一つ……フォロワーにチケット見せながら「このチケットがエッチだったらエチケットっすね」って言った。なんだその陽気の具体例、キモすぎるだろ。別に陽気とかでもないのかもしれない。インターネット弁慶なだけなんだよな。弁慶って強さを表す言葉として使われてるけど、最初に「内弁慶」って使った人気持ち良かったと思う。「家の中でだけ威張ってる人のこと弁慶の強さになぞらえて“内弁慶”って呼んだろ」って前日の夜から考えててニヤニヤしながら翌日に「もうまさに内弁慶やわ!」って言ったんだろうな。弁慶も強さをこんな嫌な風に言われるようになるとはよもや思わなかったでしょうね。武蔵坊弁慶の話してしまった。なんで?



カッコいい剣とか買いたいです