新しい靴を履けば
瞬く間に痛みで歩けなくなりそうで
着慣れない服をまとえば
裸を晒している気になる程 馴染まなくて
今日は 口を開くたびに
心にもないことを吐いてしまいそうで

自分を信じられない代わりに
あなたのことを信じたかった
自分が信じられないから
あなたを信じる自分の頭を信じられない

くちづけの数だけ心が生まれた
心の数だけ痛みが生まれた
なにをどれだけ殺したら
あの場所に帰る資格が見えるのだろう
痛みの数だけ希望を欲した
希望の数だけ 欲望を晒した

空が明るく、青いのである
涙で霞んだとしても、右耳はぬる暖かい
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