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one way

選んだ道が
君と同じなら良かった
どれだけ曲がっても ゆがんでも
どれだけ迷っても ひずんでも
一緒にいられるなら 迷わなかったはずなのに

「片思い」でごめんねと、頭の前と後ろが叫ぶのが聞こえる
耳鳴りがうるさい、五月雨の五月晴れ
目の前が霞んでは、花が散った季節の記憶を舐めて、飲みほす蜃気楼

「両思い」で居られる存在だったらよかったのにと、
感覚が血を流している
左目の奥に感じている、夢の足跡に
蜜に似た味の埃のくずを 数えていた

毒ならば、
よかったのに

#詩 #ポエム #恋愛 #失恋 #写真 #エッセイ