週末レビュー(2019年7月7日):日本→台湾→日本

台北と東京の気候差が地味につらいぞ・・・というか、僕にとってやはり日本の梅雨ほどにつらい時期は無いようだ。

・週の出来事と雑感

今週は日本。イギリスビザが予定通りに出るのかビクビクしながら、前半はEndeavorのISP(起業家の国際選考会)に参加。僕は本当はこれにApplyする立場なのだけど、ひょんなことから日本のボードに入れて頂いたために選ぶ側のパネリストとして参加。

このISPは毎回相当疲れる。起業家5〜6人について、その人々がEndeavor Entrepreneurにふさわしいかを選ぶのだけど、ノリはほぼほぼ投資委員会。5社分の投資委員会を2日でやるのは控えめにいって結構厳しい。しかも、事業のテーマが、プエルトリコのAI企業、スペインの賃貸サービス、サウジアアラビアのエドテック、フィリピンのワイン業、ベトナムの物流企業と、業種も国のコンテクストもバラバラ。

EndeavorのISPに出るのはパネリストとしてはものすごい時間貢献なわけだけど、だけど得るものも非常に大きい。第一にほぼ社歴が同じような感じの起業家たちと話しながら、自分自身も大きく刺激を得られること。第二にパネリストの人たち(僕以外はだいたいもうある程度実績のある起業家や大きなVCの代表など)と議論をしながら、選ぶ側にいる人達の考え方に触れられること。

起業家たちの話を聞きながら、日本はアメリカ、中国、イギリス、シンガポールの次くらいに起業家にとって恵まれている国だなと改めて思う。起業家がどんなに素晴らしい人であっても、新興国の場合は初回から大きな資金を張ってくれる投資家はいないので事業が大きくスケールさせられないし、そういう投資家がいたとしてもベンチャーファイナンス的に投資をしないので、結果的にCap Tableがぐちゃぐちゃになりがち。まあ、恵まれている国でもぐちゃぐちゃなCap Tableはよく見るのだけど。「どんな天才もマクロには勝てない」という至言について、改めて考えさせられる。そんな中で情熱を持って事業をしている起業家たちには心から敬意を抱く。時価総額とかそういう話ではないんだと思う。

そして、パネルに参加しながら、やっぱり英語もっと段違いに上手にならないといけないなと感じた。自分の考えを正確に伝える、という点であれば、ある程度のクオリティで出来ている気がするのだけど、英語ネイティブの人たちに囲まれて、その人達と同じくらいに周りのアテンションを引きつけられるようになるにはまだまだ遠いなと感じる。パネリストの人たちは揃いもそろって話すのがうまい。

更にそもそも論に戻ると、言語の話のみならず、僕の話し方そのものの問題でもあったりする。もしこの選考会の言語が日本語であったとしても、やっぱり僕は同様にアテンションを取りにくい気がする。

まあ、喋るのが苦手な分、僕は書くのが得意なわけだけど、そのライティングが英語と日本語でかなりレベルが違うので、これからも努力をし続けるしかないのだろう。なので、これから日本語の本を読まないことにした。

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