アメリカ大統領選挙

やっぱりこの感想は書いておきたい。Twitterで書き続けていた通り、僕は個人的にはヒラリーに勝ってほしかった。一番の理由は、トランプが大統領になったら、僕にとってアメリカという国がもっと遠のくはずだから。具体的にいうと、多分ビザは出にくくなる。楽しみにしていた遠足を前にして、晴れを祈るのと同じことだ。

とはいえ結果は結果で、それは信じられない類のものではなくて、確率30%くらいで起きる悪い方の事態であるだけだ。選挙においては常にそうなのだけど、結果が全てだし、起きていることは正しい、もしくは少なくとも正当な理由があるという観点を忘れてはいけないと思っている。現実を直視するべきだ。

僕が仕事で出会ったアメリカ人たちの中にトランプ支持者は一人もいなかった。彼が少なくとも4割以上は得票することは前々から想定されていたことで、僕が出会っている人々が「みんなの意見」のサンプルになっていないということだ。それは、僕がアメリカに住んでいない、もしくはアメリカで働いていないことに由来しているのかもしれない。

途上国でも日々感じることなのだけど、世界は少しずつ引き裂かれていってしまっている。持つものと持たざるもの、強いものと弱いもの、声あるものと声なきものと。自分に出来る方法でそれをほんの少しずつでも抑えていきたいと思った。


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