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虐待親こそ支援を必要としている

(すでに僕はLIP理事長を退任しており、このプロジェクトを推進しているのも中里代表をはじめとしたチームのメンバーたちです)

Living in Peaceの活動を通じて、僕たちは親の虐待や貧困などが理由で親と離れて暮らしている子どもたちと会うようになった。そして、さらに活動を続けるうちに、その子どもたちの親御さんに会う機会も増えてきた。自分より年上の人もいるけど、結構な数の人は僕と同年代もしくは僕より年下の人たちだった。

子どもたちが虐待をされたことを聞いたとき、僕たちはそれをした親はなんてひどい人々だろうと思いがちだ。だけど、人は何もないところからそういう行為に至らないわけで、虐待をするようになってしまった親にも理由がある。例えば、子どもが一時保護される子どもたちの親御さんの状況はかなりしんどいものであることが多い。

なので、親御さんらを糾弾するのではなく、彼ら彼女らの抱えている生きづらさを受け止めて、支える仕組みが大切だと僕は常々思っている。誰かを悪者にしなくても僕たちは世界をよりよい場所にすることができる。

そして、子どもたちにとっても、特に親の記憶がある子どもたちが望むことは、親が回復して親と暮らせるようになることであることが少なくない。もちろんそれを願わない子どももいるので一般化してはいけないけど、親が精神的な辛さから回復して実家で暮らせることを願い続けている子どもたちには会うことは少なくなかった。

今回のLIPのクラウドファンディング(リンクは下記)は、この親の支援を行うMY TREEプログラムへの支援に充てるものだ。このプログラムの大きな特徴は、虐待を「親本人が過去に人として尊重されなかった痛みや悲しみを、怒りの形で子どもに爆発させている行動」と捉えることだ。認定NPO法人として寄付金を集めるので、寄付者は税優遇を受けることができる。

虐待の連鎖を断ち切るには親の支援がどうしても必要で、なかなか光が当たってこなかったこの分野での取り組みを何卒ご支援ください。

子どもの笑顔のために 虐待に至った親たちの回復を支えたい

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