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五常の新しいシンボルマーク

(そういえば、これについてnote下書きをしていたきりアップするのを忘れていました)

五常のロゴタイプは佐藤卓さんの事務所でつくってもらって以来変わっていなくて、今後も当分は変える予定はないのだけれども、正方形に収まるものもあったほうがよいということで、シンボルマークをつくることにした。自称デザインオタクとして、どういう思いでこれに至ったのかを書いておきたい。

(用語説明)
・ロゴタイプ:文字部分
・シンボルマーク:「絵」の部分
・ロゴマーク:文字と絵を組み合わせたもの

まずは色。「ホールディングスとしての五常は現場で頑張るグループ会社にとっての黒子であるべき」という思いから色は黒一色と決めている。それに、おそらく、このシンボルマークを各社のロゴマークと組み合わせる場合も生じるはずなので(そして、途上国の人たちはとにかくカラフルなものが好きなので、極楽鳥のような色あいになりがち)、どんな色にも合わせやすいもの、という事情からも黒がよかった。

デザイナーさんに会社のことを説明して、色んな案を検討したあとに、最終案として採用されたのは五本の横線。

五本線シンボルマーク

これは3つのことにかけている。
・五常の五つの価値=仁義礼智信
・世界中(五大陸)をまたぐ民間版の世界銀行を作ろうという意志
・グループ全体の統合と調和(五線譜)

この五本線の方向で決めたあとに最後に悩んだのは縦横の比率。横縞は、1対1にすると、目の錯覚で縦長に見える。

1:1でも縦長に見える

そこで色んな比率を試しはじめるのだけど、これが結構悩ましかった。黄金比や白銀比やらを試してもしっくりこない。個人的には正方形が若干横長になったくらいが安定感があってよいなとは思っていて、縦横比を30通りくらい試してみたのだけれども、見れば見るほど混乱していく。

それで、最終的に選んだ比率はこちら。比率に意味をつけることにした。

創業時に掲げた「2030年までに50カ国1億人にサービスを届ける」という目標から、1対1.2030501にした(時間軸が変わったら微修正するのだろうけれども、まあ資格上は全く変化がないだろう)。かつ、これくらいの比率だと、なんとなく正方形くらいに見える。

 
こういう説明の長いデザインは往々にして残念な出来上がりになるのだけれども、今回はうまくつくれたと思っている。



デザイナーについて

デザインは、東京藝術大学の大学院生である今井さんにしてもらいました。まだ世には知られていないですが、圧倒的にセンスがいいと感じ、お仕事をお願いしました。今はミラノで勉強中です。

もし皆さんの周りでロゴづくりを検討している方がいらしたら、ぜひ問い合わせてみてください。様々なことができる人ですが、作品をみると分かるように、ミニマルなデザインが最も得意で好きだそうです。

今井さんのインスタ:https://www.instagram.com/kenjiro.imai/


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