今年読んだベスト3冊

今年もなんだかんだたくさん本を読んだ。そのうちで、かなり記憶に残っている三冊を。

1位:バヴァガッド・ギーター (ラダクリシュナンの解説つき)
ヒンズー教の最重要聖典。デリーの本屋で、同僚のSanjayが「ギーターならこれだ」と教えてくれたものを購入。日本のAmazonで手に入るのかは不明。Amazon.comで見つけたのでリンクだけ貼っておく。実際のところ、岩波文庫のギーターを読んだ時は全く感じ入ることがなかったのだけど、この英訳&第一人者の解説付きは、人生観が変わる一冊。この本を読む前と読んだ後では、僕の世界の考え方は変わり、僕は神を信じるようになった(ヒンズー教の神というものではなく、神というコンセプトを信じるようになったというべきか)。

2位:ゴルギアス(プラトン)
今年は岩波文庫で絶版になっていないプラトンを全て読んだ。その中でも最も強烈だったのはこの一冊。人はどう生きるべきなのか。栄達や権力や富ではなく、自らの魂をより良いものにするためになぜ気をかけないのか、というソクラテス/プラトンの訴えは、現代にも全く通じるメッセージとなっている。

3位:経営者になるためのノート(柳井正)
今年は経営者の本もたくさん読んだ。同時代の人から学ぶことはとても多く、この本は読みながら涙が出た。どれくらいハマったかというと、この本に書かれていることをチェックリストにして、毎週自己レビューをするくらいにはハマった。英語版を出してくれないのだろうか。。そうしたら、グループの社員に配るのに。そして確信したのは、数十年続く会社を作った創業者たちは、やはり人間としてとんでもない人々なのだということ。5年や10年ならまぐれ当たりはあるが、数十年もまぐれで成功する会社はない。結局のところ、会社を発展させるためには、経営者の器が大きくなる他はない。


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