リーダーの自己肯定感は高い必要があると思う

そもそも自己肯定感というのは、自分には世界に居場所がきちんと存在していると確信できることだ。能力や見た目の美しさなどが全くなくても、自分の存在意義が揺るがないという確信。それがあると世界に対して肯定的に接することができるし、人間関係もそこそこにうまくやっていくことができる。

色んな会社を見るにつけ、リーダーの自己肯定感の高さって本当に大切だなと(自分を棚に上げつつ)思うようになった。自己肯定感が高い人は、リーダーにとってとても大切なことが自然にできる。

・無駄なマウントをしない
他人に対してやけにマウントする人は、たいてい自己肯定感が低い。そうしないと、自分の存在意義を確認できないからなんだと思う。ただ、マウントされて気持ちのいい人なんていないので、マウンティングをする人がリーダーシップをとっていくのは結構難しい。マウントばっかりしていると、その人を応援しようと思う人が日に日に減っていく。

・エゴではなく課題に向き合うことができる
自己肯定感が弱い人はエゴが強くなりがちだ。我を通そうすることは、そうしないと自己存在が危険にさらされると信じているからなわけだけど、そうすると課題に対して真摯に向き合いにくくなり、課題解決のためでなくて自分を救うために仕事をしてしまう。西郷南洲が「総じて人は己れに克つを以て成り、自ら愛するを以て敗るるぞ。」と言っていたけど、本当にそうだと思う。

・自分より優秀な人を味方にできる
自己肯定感が高い人は、目標のために自分より優れた人々を味方にすることを全く厭わない。自分の仲間が自分よりすごくても、自分の存在意義が脅かされていると感じないからだ。逆に、自己肯定感が低いと、ついつい自分のことを崇めてくれる人、全ての点で自分より劣っている人を周りに置きたがる。そうすると、組織の中で自己万能感にひたることはできるのかもしれないけど、会社はチームとしては強くならない。

・耳の痛いアドバイスも素直に聞ける
自己肯定感が強い人は、他人の意見や正当な批判を受け入れて、反省して自己を改めたとしても、自分の存在意義が1ミリたりとも薄れたりしないことを知っている。だからどんなアドバイスも虚心坦懐に聞くことができるし、それを知っているので皆気軽にアドバイスができる。

 

なんてことを、職業柄いろんな会社を見ていて感じる。課題がハードスキルであれば簡単に手当できるんだけど、課題が起業家・経営者の自己肯定感の低さに起因している場合、根っこは相当に深く重くて、なかなかいい感じの解決策を提示できないのがもどかしい。悲しい気持ちを抱えたままWalk awayしてしまいがちなのだけど、僕がカウンセラーとしてのトレーニングを受けたら、もう少しなんとか役に立てるのだろうか。


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