ガバナンスの本の出版を延期しました

そういえば、ガバナンスの本の原稿2万時くらい書いたのですが、出版を5年くらい延期しました。編集者さんには本当に申し訳ないと思っています。

理由は三つ。まず、このテーマについて今書くと前職時代の影響が色濃く出て、Excelの本みたいに、職場で学びつつも自分で色々創意工夫しながら培ってきたようなものにはならないこと。自分が書く本に、今までの仕事で学んだことが多少反映されるのは避けられないことだとは思いますが、その反映の程度が高すぎるのは職業人としてどうかと思いました。

つぎに、5年後にははるかに意義深く面白いものが書けると思ったこと。これから5年の間に10社くらいの投資先(子会社)経営関与して、これからびっくりするような事件にたくさん巻き込まれるはずなので、その経験をしてから書いても遅くないかなと思いました。

最後に、テーマがテーマなので、もう少し時間をかけてゆっくりと古典を読みたいと思ったこと。ガバナンスの設計は、究極的には人間とその集団の力学の理解に帰着すると思うのですが、まだプラトン/ソクラテスさえ熟読してないのに、このテーマに取り組むのはちょっと時期尚早と思った次第です。

こんなテーマの本を楽しみにしていた人は全国に3人くらいだと思いますが、現状で僕が確信をもって言えることは全てこのnoteの投稿に反映されています。



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