生命保険とのつき合い方

今年は金融分野全体についてまた知識をつけようと思っていて、まずは保険だろうと思って読み始めた。保険は、保険数理のマニアックな計算は大学院でやったので覚えているのだけど(それこそ死力とか生命表とかからプレミアムを計算することとか)、もう少し保険とは何でそれを提供する側は何を考えるべきか、という点については勉強をしたいと思っている。

出口さんの「生命保険入門」の前に読もうということで読んだのがこの本。どちらかというと、生命保険を買う人の側に立って書かれた本なので、それを売る側の僕にとっては色んな読み替えが必要ではあったけど、入口としては良い本。

・生命保険は広義のセーフティネットを補完するもの。日本であれば国民皆保険などの公的な制度では足りないものを埋めるために保険は存在するという話は、なるほどと思った。僕が仕事をしている途上国では、それこそセーフティネットは無いに等しいので、こういう国にこそ保険が必要だと思った。
・生命保険にかけるコストは月収の3〜5%にすべしとのこと。これは、五常が保険を提供するときの価格設定のベンチマークとして参考にしたい。

出口さんが、本書を書いたためにもう業界に悔いなしと思い、一時期は引退まで考えたとされる「生命保険入門」をカンボジアに持ってきた。いまはノーマン・フォスターの伝記を読んでいるのだが(これが強烈に面白い)、それが終わったら読む。



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