BBC The Reith Lecture

とてもいいものが見つかったので、嬉しくなって久々のエントリー。

これからの仕事を考えるとまだまだ英語が全然足りないと実感していて、さりとて日本語の教材で良いものはなく、という状態が続いていた。最近はというと、ずっとThe Economistのオーディオブックだけを聞いていたのだけど、これもこれで、ニュース記事の音読なので実際に音声で伝えることを目指していた文章でもなく、少し物足りないと感じていた。

そんなときに見つけたのが、BBC RadioのThe Reith Lectureのウェブサイト。最高峰の知識人たちが自らの分野について、全数回の放送を各30分で行うというもの。

エドワード・サイードがこのラジオで講演した"Representation of the Intellectual(邦題「知識人とは何か」)"は僕にとってのバイブルで、彼の独立不羈に対する強いメッセージは、僕が言論活動を行う上で常に支えになってきた。で、彼のこのラジオの講演の音声ファイルが手に入るのなら、ほぼ覚えるくらい聴きこむのだけどなあ、と思いながらGoogle検索してみたら、掲題のウェブサイトが見つかった次第。

何が良いかって、まずは内容がよい。そもそも、このBBC Reith Lectureは非常に格式高いことで有名で、出演者はみな大変な準備をするらしい。また、当代随一の知識人たちが、自らの主要テーマについて、一回30分という枠内に収めるために苦心惨憺した結果、その内容がとても凝縮されている。さらに本人の肉声が聞けるのもありがたい。かてて加えて、音声ファイルも原稿も無料でダウンロード可能。こんなものがタダとは、BBCは太っ腹だと思う。



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