海外機関投資家が仲間入り

予定通り2030年までに1億人の顧客がいるようになったとする。うち9割は預金だけをしている人で、借入もしている人は多分3割くらいだろう。3000万人。

僕たちが働いている途上国の一人あたりGDPは今は20万円くらいだけど、10年後は30万円になる。平均借入残高が一人あたりGDPと同額程度だとすれば、3000万人✕30万円で9兆円になる。

オフバラであれオンバラであれ、融資残高/資本の比率は高くて10倍程度、通常は5倍程度だ(理論的にはレバレッジがかかりやすいはずのオフバラプレイヤーのほうが比率が低い)。

ミッション達成には1兆円の資本が必要になる。前にも書いたけど、金融事業の勝ち負けは資本調達の成否でかなり決まる。2030年時点で5000億円くらい利益が積み上がったとしても、5000億円くらいは投資家から資本調達する必要がある。この金額を日本だけで集めるのは難しいので、世界でも通用する実績と戦略をつくり、世界中の機関投資家から資本調達をしないといけない。

2017年の秋からイギリス・台湾を中心にコツコツと海外IRをやってきた。最初は門前払いが多かったけど、最近は検討してもらえることが増えた。

そういう積み重ねの末に、Baillie GiffordとTGVestがシリーズDに参加してくれたことには大きな意味がある。Baillie Giffordはエジンバラを拠点とし世界で34兆円強を運用するTop Tierのグロース投資家。TGVest Captalは台湾の老舗CVCであるUMC Capitalからスピンアウトしたテクノロジー重視のPEファンド。

DDも厳しかったけど、全体プロセスをCFOの堅田さん率いるチームが見事にハンドリングしてくれた。熱意ある先方の担当者たちにも心から感謝。

 

大きな一歩になったわけだけど、これから事業を100倍以上にしないといけない。まだまだ始まったばかりなので、世界中に金融アクセスを届けるために粛々と頑張ります。


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