ある朝食会のメモ

今日、朝食会で聞いた話がとても示唆深いものだったのでメモ。それにしても、ターンアラウンドを成功させる経営者は揃いも揃って同じことを言う。それは、一つの「型」があるということを示唆している訳で、やり方さえ正しければ成功させ続けることができるのかもしれない。

ターンアラウンドマネージャーの仕事について

・自分の考えを組織に浸透させるのは非常に大変なこと。だから、馬鹿のひとつ覚えのように毎回毎回同じことを言い続けなければいけない。ずっと話していると、それが当たり前のことのように感じられて、もう言わないで良いだろうという気分になってしまったり面倒くさく感じられたりするが、そこで辞めてしまうと考えは浸透しない。愚直に同じことを行うこと。また、自分と同じことを言うクローンのような人物を作っていくこと。

・「いずれいなくなる人」と思われている場合には、なかなか物事は浸透していかない。トップがコミットを示す必要がある。

・経営者は天守閣にいるお殿様のようなもの。
 だから、そこからしか見えない風景があり、それを自分の部下たちにどのように見えるようにするかが重要。常に経営陣やマネージャーには経営者の視点に立って物事を考えられるように問いかけを行ったり、そういう視点を有することができる場を用意したりすること。
 また、だから役員から経営者に上がってくる情報は半分くらいは信用出来ないと思ったほうがいい。良い情報しか上がってこない可能性が高い。それを避けるために、経営者は常に現場に赴き、現場感を持っていなければいけない。

・ビジョンはすぐに示してもうまくいかない。まずは小さな成功を収め、次にメインストリームで何か結果を出す。そうしてこそ、皆は経営者の言うことを信用するようになる。


その他

・日本の経営はゲマインシャフト型(共同体型)。弱みも強みもそこにある。抜本的な変化をもたらすのは難しいことが多いが、皆が他者(社)に倣うので、一つでも事例が出ると一気に他者でも変革が起きることがある。

・ピープルビジネスにおいては、店舗と本社の信頼をつくりあげることが基本。それがなければ、長期的な成功はありえない。

・業界にジャイアントがいる場合、同じことをして勝てるわけがないので、異なるポジション、異なるKPIで勝負する。

・メディアに掲載されることはニュースを作ること。CMに出るのはお金を出すこと。



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