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書くことは、さらすこと。


先日、深夜に投稿した短編小説のPV数が、急激にドカンと上がる出来事がありました。「ん?」と思って、何が起こっているのかとモヤモヤしながらネットをウロウロしていたら、すぐあとに、note編集部のおすすめ記事に取り上げられたというポップアップが出ました。そこに掲載されたことが影響してPV数が急に伸びたようです。


note初心者の自分はピンときてなくて、「note編集部のおすすめ記事って何?」状態でした。いろいろ検索して調べてみると、noteのトップページの左上の方に「おすすめ」という項目があり、そこに掲載されているという。

その項目を見てみると、編集部がピックアップした記事がいくつか載っていて、自分の書いた拙い短編小説は上から6番目の位置にありました。漫画やエッセイなど質の高い記事の中に、なんだか場違いのように並んでいました。

note編集部の方々は、結構細かい記事まで目を通されているんですね。たまたま運良く、自分の書いたものが取り上げられたんだと思います。

自分は、書いた記事をたくさんの人に読んでほしいと思う反面、想定以上の多くの人の目に触れる(さらされる)ことに対して「怖さ」が少なからずあるんですよね。明らかに矛盾しているのだけど。実名で記事を書いているから余計そういうふうに思ってしまうのもしれません。

小説であれ、エッセイであれ、詩であれ、漫画であれ、記事にして投稿するってことは、自分の頭の中にある誰にも見えないものをさらすってことです。

個人的な妄想やポジティブなことだけではなく、過去のコンプレックスや心の傷、醜い感情、共感してほしい思い、持っていきようのない気持ちなど色々あると思います。それらをさまざまな形や姿に加工して、自らさらけ出しているのですね。

慣れていないせいか、そう考えると書くのが怖くなることがあります。でも、どんどん自分を出していかないと、人の心の琴線に触れることってできないんじゃないかなとも思います。

掲載された短編小説のPV数は、今日の時点で、それまでの最高PV数だった短編小説の3倍ほどまで上昇しました。「おすすめ」に掲載されたら、よりたくさんの人に見にきてもらえるんですね。その存在を知ってしまった今、調子にのって、「また取り上げられたい」という目標のようなものが自分の中に芽吹いてしまいました。

おしまい。

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