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それ、「親展」いる?

宛名の脇に四角く「親展」と囲まれた郵便物、受け取った事ありませんか?
「親展」は宛名の人以外は開封しないでねという意味で、親兄弟であっても親展郵便物は開封しないのがマナーですが、逆に言えば親兄弟にさえ隠したいものってなにかな?と考えると、例えばBLなどの腐同人の刊行物などでしょうか。
まあ、冗談はさておき、これが企業主等になるとちょっと意味が変わります。
というのも、一定の地位以上にある組織の長には秘書や総務部署が長を補佐しており、そこで文書は一旦開封され、例えば冠婚葬祭や宴会、異業種交流会などの招待状であればスケジュールにアップされ、ミーティング等で承認を取ると同時に配車や航空機等の手配、宿泊場所の予約、祝電や弔電などの手配などが進められて行きます。
つまり、私的な招宴のつもりで招待状を送っても相手は業務や公務として処理していきますので、いやいや、本当に私的な同窓会だよとか、組織として動いてほしくない時に「親展」を使えば、本人が直接確認するという事になります。まあ、そういうのは組織ではなく自宅に送れやという話でもありますが。
あとは、組織内の他の人に漏れてほしくない告発文書とか、主人が社内で不倫してるかもしれないので調査してほしい旨の依頼とか、そう言ったものになるでしょう。
若い方で親展を親しい人という意味に勘違いしていた方がいましたけど、違いますからね。

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