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Jリーグマッチレビュー③【いきなりの昇格候補対決】J2第2節 横浜FCvs長崎【ヴィヴィくんもキングカズもやってくる】

さあ、今回はニッパツ三ツ沢球技場で行われたJ2リーグ第2節、横浜FCvsV・ファーレン長崎のマッチレビューを書いていきます。
今シーズンのJ2を席巻するであろう2クラブが早くも2節で激突するという、日程くんもなかなかのフルスロットルで組んできやがるなと(笑)
実際、サッカーダイジェストさんの予想でも予想ポイントが最も高いのは横浜FC、2位が長崎。私も1位長崎、3位横浜FCと開幕前予想で昇格候補にあげた両クラブ。
降格し、監督を交代したものの外国人選手の残留と長谷川竜也、小川航基といった実力者の補強で戦力アップの横浜FCと、松田浩監督体制を継続し、昨シーズンのレギュラーが右SB以外は基本残留し、クリスティアーノという大物外国人を獲得した長崎。どちらの力が上回るか?

ヴィヴィくん、三ツ沢へ降臨
フリ丸ときゃいきゃい
関東に来るのは2年ぶりかな?
とにかくマスコット遠征が
コロナでがくんと減ったので
今回はたくさん写真撮りました
このご時世だからこそこういう平和な空間は大切ですね
LEOCのマスコット・れおっくんも一緒に。
丸顔大渋滞
キングカズが試合前に挨拶。昨日で55歳。そして相変わらずオーラすごい。かっこいい。ネットニュースの記事で見たのだが、ヴィヴィくんと写真撮ってた(笑)




今日の私の観戦ユニフォーム
2018年 2nd(hummel)

2018年にはじめてJ1を戦ったユニフォーム。
長崎の試合を初めて見に行った湘南戦でもこれを着ていた。アウェーゲームかつ、今年こそJ1に上がりたいので、強い気持ちと原点回帰を込めてこれに。今はumbroがユニフォームサプライヤーだけど、個人的にはこのhummelのほうが好きですね。

スターティングメンバーと試合の見どころ

横浜FC

フォーメーションは3-4-3。
スタメンは前節と変わらず。昨シーズンの怪我から久々に復帰し、開幕戦で1ゴール1アシストの齋藤功佑が中盤で躍動した。FWは今季加入の小川航基と長谷川竜也が並ぶ。長谷川のドリブルから小川航基・フェリペヴィゼウの決定力が生かせるか。
ベンチ入りメンバーは前節決勝PKを沈めたクレーべが外れ、古巣対決となる亀川諒史が入った。


V・ファーレン長崎

予想フォーメーションは4-4-2。
前節との変更は加藤大がボランチに下がり、ボランチのスタメンだった鍬先祐弥がベンチへ。エジガル・ジュニオが都倉賢と2トップで今季初スタメン。なかなかの強靭な攻撃陣。
そして左SBには奥井諒に替えて加藤聖。制度の高いクロスに期待。

前半

長崎のスタイルは守備を固めつつ、都倉とエジガル・ジュニオの2トップに放り込むスタイルで先にチャンスをつかんだが、得点には至らない。すると、横浜FCは前半6分にサイドからのクロスに2試合連発を狙う小川航基が頭で完璧に合わせるも長崎GK・富澤雅也がスーパーセーブで割らせない。一方の長崎も16分、カイオ・セザール、エジガルと立て続けにシュートを放つもこちらも横浜FCの守護神・ブローダーセンに阻まれる。

横浜FCは、ペトロヴィッチ監督(札幌)の下でコーチをしていた四方田修平監督らしく、きれいにパスを回すサッカーだが、隙あればボランチの齋藤功佑、手塚康平、もしくはCBの一角に入っていた中村拓海がロングパスを中央は小川航基を基点に、サイドは右がイサカゼイン、左が高木友也を狙って通しに来るスタイル。DFラインの高さが劣る長崎には、横浜FCの長崎対策がかなり効いていたように映った。このスイッチの入れるタイミングやロングパスの精度が高く、流れは横浜FCに。長崎は徐々に後ろへ重心が下げられていく。

すると26分、またしても小川航基が後方からのロングパスを落とすとボールを受けた齋藤功佑がPA手前中心から独特の間のフェイントをかけたドリブルでタイミングを外したのち、左足一閃。見事に右のサイドネットへ突き刺し、横浜FCが先制。齋藤功佑は2試合連発となった。
先制点のあとは横浜FCはサイドからのクロスを軸に攻め込むも、長崎は後方からのボールをサイドに流すボールでどこか噛み合わずと、互いにゴールは生まれず。横浜FCが1点リードで後半に。

後半

ハーフタイム、長崎はどこか噛み合っていなかった二人の選手を交代。
右サイドバックの高橋峻希を奥井諒に、左サイドMFの奥田晃也を下げ、二見宏志を左サイドバックに投入し、加藤聖を奥田がいた位置へ上げた。

後半はチャンスの数が多かったのは長崎の方。CKチャンスも何度も作り出すも、横浜FCの粘り強い守備の前にゴールが割れない。横浜FCは先制点を取る前までは3バックの右の中村拓海と、左の中塩大貴が偽SBのように高い位置を取っていたが、後半は守りに専念し跳ね返し続けた。中心にいた岩武克弥も含めて、前節2点リードのあと一度は追いつかれた反省を見事に生かした。

長崎は後半23分にエジガルがCKの流れからネットを揺らすも肘に当たったとしてノーゴール。26分にはクリスティアーノがらしい強烈ミドルを放つもブローダーセンがビッグセーブ。惜しい場面はあったが、見せ場はこのぐらい。時間が立つにつれてゴールの匂いがしなくなってしまった。横浜FCは鋭いカウンターの速さと落ち着いたボール回しで追加点こそ奪えなかったが徐々に時間を使い、そのまま逃げ切りに成功。1-0で横浜FCが前節とは違った堅守でホームで開幕2連勝を飾った。

ざっくり感想

横浜FC

J2で唯一の開幕連勝スタート。
今季新監督で早くも結果を出したことも見事だが、大宮戦とは違った守りで結果を出したことも大きい。この短い期間で2つの面を見せたことは大きな自信になるだろう。
前半の項目にも述べた通り、手塚康平・齋藤功佑のダブルボランチのロングパスのスイッチと、後半の3バック・GKの安定感は評判通りの強さを感じさせた。3バックの岩武と中村拓海は本職はSB。早い段階で3バックの戦術にハマったのは見事としか言いようがない。
試合前から注目していた攻撃陣の新加入組は、長谷川竜也はドリブルだけでなく、自ら下がりながらもしっかりと展開させる縦パスも光った。主将の責任感からか、川崎時代よりもなお献身的になった印象。小川航基はゴールこそなかったが、高さでの貢献度と脅威はピッチに立っていた全選手で1番。前半のビッグチャンスはGKを褒めるしかないが、今後の得点量産にも期待していいだろう。

V・ファーレン長崎

松田監督も試合後に述べていたが、前半開始早々の2トップにボールを集める戦術は悪くなかっただけに、ズルズルと下がってしまったことが悔やまれる。後半ももっとシンプルにゴールに迫れたはず。選択ミスからボールを奪われ、失点こそしなかったが危ないカウンターの場面で時間を使われたのも勿体無い。また、確実に相手に研究されていた最終ラインの高さの弱点をいいように突かれたのは事実。時間が経つにつれてゴール・勝利の予感が薄まっていったのは残念。まだ2節で決めつけるのは酷だが、昇格争いのライバル相手に完成度の差を見せつけられた。
新加入組は、クリスティアーノは本来のポテンシャルを考えると迫力不足だったか。1本惜しいミドルがGKに阻まれたのは運がなかった。奥田晃也・高橋峻希は前半で交代。二人ともうまく流れに絡めず良さが出せなかったため妥当な交代。
悪くなかったのは高橋に代わって投入された奥井諒と、CBスタメンの村松航太。奥井はいきなり🟨をもらったものの、効果的なオーバーラップは厚みを生んだ。クロスの精度が上がればもっと貢献できる。村松は高さでは劣ったものの、対人やカバーリングなど地上戦では強さを発揮。DFラインに積極的にコミュニケーションを取る姿も見られたのは昨シーズンの北九州の主将の経験も生きているのだろう。

MOM

スベンド・ブローダーセン(横浜FC・GK)

横浜FCは全体的にパフォーマンスが良い選手が多かったため迷ったが、前後半ともに好セーブを見せ、ハイボールも落ち着いていて攻撃の芽を摘み取ったブローダーセンをMOMに。特に後半はゴールまでの距離を問わず長崎の猛攻を止め続け大きく立ちはだかった。前節は2失点したが今節はクリーンシート。今後もJ2超級のGKとして立ちはだかりそうだ。

たかが2節、されど2節だけど…

あえて私は磐田サポーターでもあるので、昨年の例を少しだけもとに今回の2チームの現状を比較する。

昨シーズン、J2優勝した磐田でも開幕は2連敗スタート。まだ42試合分の2と考えるとまだ勝点を1しか取れていない長崎も慌てる必要はない、というのは間違っていない。しかし、ここ二年あと一歩で昇格を逃し続けた長崎からすれば、早めのスタートダッシュは必要だったはずだ。特に昨シーズン、監督交代で一時は降格圏手前まで落ち込んだ経験もある。ここから5節ぐらいまでに巻き返しておきたい。

一方の横浜FCは唯一の2連勝。磐田と比べたいのは2つの顔だ。磐田は昨シーズン、エースのルキアンを軸にリーグトップの得点数をあげた。ところが攻撃だけではなく、シーズン中盤では7戦連続の無失点記録で7連勝(最終的に8連勝)も達成した。

開幕戦は下馬評通りの攻撃陣が爆発し、追いつかれながらも3点を奪い大宮を下した。今回の長崎戦では前半に先制すると後半は守りをしっかり固め、終了間際には高橋秀人、亀川諒史といった経験豊富な選手をクローザーとして投入しウノゼロ(1-0完封)で勝利。2節にしてこの柔軟な戦いができるのは強い。今季就任したばかりの四方田監督でそれができるのは監督の手腕も大きいだろう。この二戦でメンバーはさほどいじらなかったが、まだまだ実力のあるメンバーも控える層の厚さも含めて横浜FCが昇格候補筆頭に挙げられる理由を証明した一戦となった。


試合結果

横浜FC1-0長崎
【得点】
(横浜FC)齋藤功佑(前半26分)
🟨
奥井諒(後半4分)

ジュビロファミリーもたくさん。こちらは桐光学園コンビ。
俊さんはベンチ入りも出番なし。久々に見たかった…
松浦拓弥はベンチ外。髪型が変わっている。
また躍動感あるドリブルを見たい
終了間際に投入された山崎亮平。
アピールには時間が足りなかった
2月を持って長崎社長からJリーグ理事に新たな航海に旅立つ高田春奈社長。Jリーグ唯一の女性社長として偉大な父親かつ前社長のあとを引き継いでくださいました。いつかはチェアマン(メン?)になる姿も見てみたい。ヴィヴィくんともたくさん絡んでくれてありがとうございました!

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