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Jリーグマッチレビュー⑪J1第8節 湘南vs磐田【絶対に負けられない鬼門がそこにはある】

さて、本日はレモンガススタジアム平塚にて行われたJ1第8節、湘南ベルマーレvsジュビロ磐田のマッチレビュー書いていきます。互いになかなか思うように勝点を伸ばせていない現状。どちらにとってもより負けられない戦いとなる。
平塚参戦は3年ぶり。ジュビロの試合となると6年ぶり。そのときは1-0で完封負け。とにかく私はこのスタジアムの相性が悪いので、なんとかして勝点3を持って帰りたい。清水で参戦したときは6点取って勝っているので、そのいいイメージを少しでも持っていきたい。

湘南といえば選手のキャッチフレーズ。
こちらはジュビロファミリー、山本脩斗のもの
スタグルは日本屈指の豊富さを誇る湘南。この日はしらす・ひじきといった海鮮系がたっぷり入った丼をいただきました。人生で一番太いひじきを食べた気がするけど(笑)とても美味しかった
若干散りかけてはいるけれど、平塚の桜もきれいでした。
待機列は花見状態
警備員さんとゴール裏の治安を守る?湘南のマスコット、キングベル1世。
おじいちゃんと呼ばれていますがモチーフはポセイドン

今日の私の観戦ユニフォーム

2022年 1stユニフォーム(⑥伊藤槙人)

今日の観戦ユニフォームは今年の1stユニフォーム。とにかく相性が悪いので、今年のユニフォームで新たな歴史といいイメージを刻みたいという素直な表れです。静岡ダービーはこれで負けてしまったけど、早くこのユニフォームで勝利の思い出を作りたいところ。デザインは本当にいいので。

本日のメンバー・見どころ

湘南ベルマーレ

予想フォーメーションは3-6-1。
前節との変更点は、最終ラインが福島隼斗に変えて杉岡大暉。中盤は左サイドが前節🟥で出場停止の石原広教に替えて高橋諒を起用。前節はボランチだった山田直輝をシャドーの位置に上げて、ボランチには米本拓司が入った。
リザーブは経験の少ない若手主体で挑んだ前節とは違い、舘幸希、田中聡、町野修斗などスタメンクラスの選手が多くベンチに入り、タリク、ウェリントンの強力な助っ人も控える。

水曜日に行われた名古屋戦は、前半に大橋祐紀が今季初ゴールで先制するも、後半4分にOGで追いつかれ、ATにはPKを決められ逆転負け。
「5位以内」を目標に掲げた今シーズン、未だ勝ちなしの状況から抜け出せずにいる。申告なのはリーグワーストの4点という得点力不足。今季無失点試合がない磐田相手になんとかこじ開けていきたい。

注目選手は前節初ゴールを奪った大橋祐紀。前々節の広島戦で逃した決定機のリベンジに成功した。今節もホームで得点を奪えるか。

ジュビロ磐田

予想フォーメーションは3-4-2-1。
前節からのスタメンの変更点はなし。今節も3バックの並びは右から大井健太郎、伊藤槙人、リカルド・グラッサとなった。
リザーブは吉長真優、古川陽介が外れ、山本義道、松本昌也が復帰した。

水曜日は王者・川崎と対戦。耐える時間が続いたが、後半33分に大森晃太郎が決めて先制点を奪うも、後半ATにファインセーブを見せていた三浦龍輝のファンブルから失点。悔しいドローとなった。
それでも特に失点が重なっていた守備陣の奮闘は大きな収穫。初スタメンとなったリカルド・グラッサのフィットが順調に進んでいることを証明したことも大きい。
あとは未だゴールのない9番、杉本健勇にゴールが生まれれば、下位からの逆襲の準備は整うはずだ。

注目選手は三浦龍輝。ここまでのJ1リーグでのシュートストップの奮闘ぶりは申し分ない。前節のミスからの失点後もサポーター・チームメイト・スタッフともに責めるものはいなかった。今節こそクリーンシート、そして前節の雪辱を果たしたい。

前半

前半は湘南が若干優勢にボールを動かすが決定的なシーンは少なく、磐田が跳ね返していく展開。
両チームともに3バックの布陣で挑んだが、互いに光っていたのは3バックの左に位置する左利きの選手。湘南は杉岡大暉がスピードとパワーを武器に存在感を見せ、磐田はリーグ戦2試合目の先発となったリカルド・グラッサが高さと強さで安定したプレーぶり。
30分前後に試合は徐々にチャンスが増え、湘南は27分に左サイドの高橋諒がカットインから右足。ディフレクトでコースが変わるもこれは磐田GK三浦龍輝がファインセーブ。30分には逆に磐田が右サイドからのクロスに杉本健勇が合わせるもポストをかすめる。43分には湘南が左サイドの高橋のクロスから茨田陽生が頭で合わせたがこれはわずかに左へ。互いにチャンスはあったが決めきれず、スコアレスで折り返す。

後半

後半開始に攻勢をかけたのは湘南。前節ゴールをあげた大橋祐紀を軸にチャンスを作る。 11分には左サイドをうまく崩してオーバーラップした杉岡のクロスにフリーの山田直輝が合わせるも枠外。湘南は運動量では磐田を上回り、センターサークル付近でのボール奪取も徐々に増え始める。

磐田の決定的なチャンスは23分。カウンターから右サイドに展開すると鈴木雄斗のクロスに杉本がフリーでボレーを放つも枠に飛ばず。この試合最大のチャンスを活かすことができない。さらには途中投入されたジャーメイン良が39分、一対一のドリブルからコントロールシュートを放つもディフェンダーに当たってコースが変わりバーに跳ね返る。エリア内のチャンスは増えてきたが点がなかなか入らない。

ジャーメインのバー直撃シュートから2分後。湘南は瀬川祐輔がエリア手前から強烈な左足ミドルもこちらもポスト直撃。互いにあと一歩の連続だった試合は0-0のスコアレスドローとなった。

ざっくり感想

湘南ベルマーレ

運動量では上回れていたし、中盤の質も悪くなかったように見えた。しかし未だ決定力の改善には至らず未勝利が続く事態は深刻だ。勝てない内容ではなかっただけに悔やまれる。
今節はウェリントン、タリクといった助っ人のFWをベンチからスタートさせ、苦しい時間帯に圧力をかける狙いだったとは思うが、基点にはなれどシュートの怖さは見られずうまく機能していたとは言い難い内容に。
評価できるのは3バックの出来だろう。大岩一貴は対人で、杉岡大暉は守りだけではなく時折見せるオーバーラップでチャンスを生み出す怖さがあった。

ジュビロ磐田

順位の近い湘南相手にスコアレスは納得のいかない結果だろう。悪い意味で目立ったのは運動量や固定起用が目立つベテランの不調だった。たしかにこの日のピッチが暑かったのはあるが、いつも高いクオリティを発揮している選手が走れていない、といったところは悪目立ちしてしまったのは残念。
一方で、スタメンの欄でも触れた川崎戦から並びの変わった3バックは非常に良いものがあった。各々がしっかりと高さ、カバーリング、パスで役割が明確になり、仕事を全うできていた。もちろん前節のミスから立ち直った守護神、三浦龍輝も相変わらずの安定感。今季初の無失点ゲームは素晴らしい。

MOM

リカルド・グラッサ(磐田DF)

前節の初先発の川崎戦から継続しての好パフォーマンス。力強さ、速さ、ロングパスで攻撃の起点にもなれるのは非常に心強い。運動量がチームとして落ちた後半も、相手のウェリントンなどのパワープレー要員にも何ら屈することなく対峙し続けた。今季初のリーグ戦無失点試合の立役者に。

過密日程、そして夏が来る…

今回の試合はゴール裏での観戦していた私でも相当暑かった。今年始めてヒートテックや上着を着ずにユニフォームのみで見ているような状態の暑さだった。
今年はW杯イヤーということもあり、ここからGWから徐々に過密日程がはじまる。ここ数日も春はどこへ?といった暑さの日も増えてきた。磐田の感想の欄でも触れたが、固定メンバーが多いチームはなかなか波に乗り切れないのではないだろうか。間に挟まるルヴァンカップしかり、しっかりと若手を中心とした強いアピールが必要となるだろう。夏にしっかりと結果を残せるチームは毎年安定した順位にいる。開幕から5節までのスタートダッシュ、暑い時期の過密日程では内容よりも結果が大切だ。磐田は伝統的にこのあたりは強いとは言えないので、生き残るためにも大切にしてほしいところ。

なかなか勝てないのはJ1だから想定内。大切なのは何か1つでも改善して勝ちにつなげること。全線の選手にはもっと奮起してほしい

試合結果

湘南0-0磐田
🟨
【湘南】杉岡大暉(前半32分)、大野和成(前半45+7分)、茨田陽生(後半16分)
【磐田】大森晃太郎(後半9分)

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