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株式会社SoLaboが創業4年で14回融資を受けた軌跡

はじめまして、株式会社SoLaboの田原広一です。

4年で融資14回受けるってやばいね!!

どうやって借りているの?

どのタイミングで借りたの?

どの銀行利用したの?

保証協会?プロパー?それ以外に何かあるの?

などいろいろご質問頂いたので、いままでどのように融資を受けてきたのかをご紹介します。

自社で4年で14回融資受ける会社なので、融資サポートには自信ありますw


株式会社SoLaboの簡単な概要

2015年12月に会社設立し、『 融資』のサポートをメインの事業として行なってきました。
これまでに1600件以上の融資のサポートをさせて頂いております。

現在は、毎月80件~100件融資実行ベースでサポートさせて頂いているので、ご支援している累計は伸び続けております。

経営者の借入イメージ

独立したことがない方の多くは、借金はしたくない!と言います。

お金を借りずに事業が上手く行くという状態であれば、お金を借りなくても問題はないと言えます。

しかし、倒産してしまう方の多くは、「資金不足」が原因となっています。

創業後、お金があればあるだけ潰れにくく、投資をすることもできます。
弊社では、借りられるチャンスがあるならMAXまでお金を借りた方がよいと考えております。

借金すると無駄な利息を払う必要あってもったいないじゃん!

と考える方もおります。

しかし、金利だけで考えると年2%程度です。
1,000万円借りても、年間20万円程度の利息しか発生しません。

万が一何かがあってからでは融資は受けられないので、
何かが起こっても大丈夫なように、1円でも多くキャッシュを持っておきたいので、お金は借りられるときに借りるべき!と私は考えております。

実際に、弊社で資金調達のサポートをさせて頂き、正しい方法でお金を借りた方ほぼ全員が、「あの時お金を借りておいてよかった」とおっしゃってくださいます。

弊社でも借りられるタイミングでMAXまでお金を借り続けており
4年間で合計14回融資を受けた軌跡をご紹介します。
※弊社でも資本政策を考え、VCから出資を検討したこともありましたが、いまのところは多額資金をVCから支援頂くことは考えず、借入のみで成長していきたいと考えております。 

※見直しているときに、画像の西武信金の漢字が間違っていることに気づきましたが、大変だったので、修正してないです。。。すいません。。。

西部×  西武〇


4年間でどこからいくら借りたかをご紹介

1期目の融資

創業後、すぐに日本政策金融公庫から800万円の融資を受けました。

皆さんに覚えておいていただきたいことは、融資は創業して【すぐ】が借りやすい!ということです。


創業後、黒字転換するまで平均すると半年かかると言われております。

もちろん黒字企業であればいつでも借りられるのですが、
6~7割の会社は半年程度赤字が続きます

創業後すぐであれば、将来性だけを見て融資をするか否かを判断してもらえるのですが、数か月営業した後に、融資を申し込むと、その数か月の実績も審査に考慮されてしまいます。

もし赤字が続いている場合には、今後も赤字が続くのでは?

と見られてしまい融資をしてもらえないケースもあります。

そのため創業融資を成功させるポイントは、創業後すぐに借りておく!ということです。

創業1年目は、保証協会付の融資について、当時はあまり実績がなかったので、私自身利用しませんでした。

ただ、保証協会付の融資を創業時に利用しておくことでさらに潰れにくくなるので、保証協会の融資実績をつけるためにも、借りられるのであれば借りることをオススメします。

2期目の融資

2期目は、日本政策金融公庫で1,000万円の追加融資
三井住友銀行で、500万円の保証協会付の制度融資を利用しました。

少し変わった融資は、
50万円の興産信用金庫の融資です。

50万円と書くと、カードローンでも借りたんですか?
と言われそうですが、こちらは、定期積金を担保にした融資です。

このとき、全くお金に困ってなかったですが、近くの信用金庫との取引実績がほしいと考えておりました。

定期積金を担保にした融資は、金融機関もとりっぱぐれがないので、基本的に融資を受けさせてくれます。

興産信用金庫も新規がほしかったようで、50万円という少額でもうれしそうに対応していただけました。


この50万円の融資実績が追加融資の布石になり、興産信用金庫で3年目と4年目に追加融資を受けることができました

2期目は合計1,550万円借りました。
このお金を借りることができたので、2期目から保証金1,000万円を超えるテナントに入居したり、社員を一気に増やすこともできました。

3期目の融資


3期目は、日本政策金融公庫で2,000万円の追加融資
日本政策金融公庫はこれで3回目の利用です。

保証協会付融資実績

西武信金 350万円

プロパー融資

興産信金 500万円
きらぼし 500万円
巣鴨信金 500万円

保証協会付融資+オリックス保証融資

東日本銀行 2500万円


3期目は、6350万円の追加融資を受けました。
このお金を借りたときは、当分お金は借りなくてよさそうだなーと思ってました。

ただ、お金を借りて1週間後に、サイトMAの提案がきました。

売買代金は約3,500万円

3年目のベンチャー企業がチャレンジするには大きすぎる買い物ではありましたが、会社の成長を考え購入することを決意しました。

この購入をきっかけに、急成長することもできました。

あまり知られていない融資制度の説明

興産信用金庫でプロパーで500万円の融資を利用したした際は、
(女性若者シニア創業サポートの融資)

上記のサイトの融資制度を利用しました。

推薦状を取得できれば、融資が受かりやすいため、利用した制度です。


東日本銀行でオリックス保証の融資制度で1500万円の融資を受けました。

オリックス保証は利用できる金融機関が限定されているのと、要件が少し厳しいので、知りたい方は以下でご確認ください。

東京都新保証付融資(オリックス株式会社保証付融資)

4期目の融資

【プロパー融資】

商工中金はプロパー融資で1,700万円借りました
商工中金は、日本政策金融公庫と同じ、政府系金融機関ですが、年商は1億円以上ないと基本的には貸してくれないです。
会社が成長したことで、商工中金も融資をしてくれました。

【保証協会付融資+プロパー融資】


三井住友銀行からは保証協会付融資とプロパー融資 総額2,000万円を借りました。

【保証協会付融資】


東日本銀行は、残債の約1,500万円の借換で2,500万円借りませんか?というご提案を頂き、貸していただけました。

【賞与支払のためのプロパー融資】


興産信金は、賞与の支払資金のみを貸す!という融資商品がありそれを提案して頂き、賞与の支払資金のみの融資を受けました。

4期目は、融資の追加分だけで考えると、約5,000万円借りました。
融資を受けることができたおかげで、
資金調達支援事業以外に
デジタルマーケティング事業業
建設業
という新しい事業を立ち上げることに成功し、
社員も4期目だけで約15名増やすことができております。


また、社員が増えるとオフィスも大きくしなければならないため、保証金約2,000万円のオフィスに引っ越しすることもできました。


4期目の途中(2019年7月現在)で借入の残債は約1憶円です。
5期目は、5,000万円~1億円の追加融資を狙っております。

成長戦略を立て、計画的に融資を受け続けることが大切だと考えております。

無計画な借入は悪ですが、
戦略的に事業目的で融資を行うことはかなりオススメです。


融資制度の上手な活用方法


スタートアップ企業が利用できるのは、

日本政策金融公庫

保証協会付融資(制度融資を利用できると利息+保証料が一部補填される)

オリックス保証融資(東京限定)

プロパー融資(商工中金・民間金融機関)

上記しかありません。


最高な融資の進め方は、

1年目 日本政策金融公庫+保証協会付融資

2年目 日本政策金融公庫+保証協会付融資+プロパー融資+オリックス保証融資

3年目以降 営業に来ていただいた金融機関から借りる

こんな進め方ができれば最高かなぁと思います。


VCやエンジェルと融資どっちで資金調達すべき?

VCやエンジェルからの出資が悪いとは思いませんが、返済義務がない投資となりますので、儲かった場合には、高額な配当金を支払う必要がありますし、大金を入れてもらった場合には、会社を支配されてしまう可能性もあります。

もちろんVCやエンジェル投資をリスクを理解しつつ上手に活用できるのであればかなりオススメです。


融資の場合には、借りたお金を返せばいいだけです。

もちろん利息は払いますが、金利は高くても3%以下になることがほとんどです。

なので、借りられるのであれば、融資で頑張って営業することが一番ベストだと考えます。

僕たちも、可能な限り融資を受け続け、出資は極力受けず2024年にIPOをしたいと考えてます。



株式会社SoLabo代表取締役。日本政策金融公庫の融資支援実績1600件以上。税理士有資格者 3つのメディア運営▶︎創業融資ガイド、inQup、資金調達ノート/3つのメディアで月間60万PV