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【入社エントリ】国際機関での勤務を志望していた私が、AIヘルスケアスタートアップで働き始めた理由

こんにちは、Ubie(ユビー)のProduct Platformで事業開発を担当しているtaharaと申します。
Ubieに入社して約3ヶ月が経ちました。
今回は入社エントリーということで、自分がUbieに入社するまでに悩んでいたことや、実際に入社してみてどうだったかを率直に書いてみようと思います。


はじめに

タイトルにもあるように私はもともと国際機関での勤務を志望していまして、Ubieに入社するまではイギリスの大学院で勉強していました。留学中にキャリアに関して考える時間はたっぷりあったので色んな道を考えましたが、そもそもスタートアップで勤務することはあまり想像しておらず、1年前の自分に「いまUbieというスタートアップで楽しく働いているよ」と伝えたらきっと驚くと思います。

このnoteはこんな人に向けて書いています

「国際機関」を冠したタイトルを付けましたが、このnoteでは国際機関に関連する専門的な話は割愛して、国際開発分野でキャリアを積んでいこうと考えている方々(例えばこれからJPO試験を受ける方々など)に向けて、こんな選択肢もあると知ってもらえればと思って書いています。私もイギリス留学中に色々な方に相談に乗ってもらって助けていただいた経験があるので、同じように力になりたいと思っています。カジュアル面談という形にはなりますが、よければお話ししましょう。
参考までに、私の経歴は、経営/戦略コンサル→政府系シンクタンク→イギリス大学院留学→Ubie(今ココ)という感じです。経歴が近い人にとっても、悩みが重なる部分があるかもしれません。

前置きが長くなってしまいましたが、
・国際開発×ミドルキャリアの悩み
・なぜUbieへ入社することにしたのか
・Ubie入社前の懸念点
・入社して、実際のところどう?
という4つの点について書いていきたいと思います。

◾️国際開発×ミドルキャリアの悩み
 〜30代、やること多すぎ問題〜

※大仰なタイトルをつけてしまったので誤解のないように申し上げると、あくまで個人の悩みであり、一般化するつもりはありません。
思い返すとここ数年間、30代をどう過ごすべきかをずっと悩み続けてきました。経験を積んで仕事でできることの幅も広がる一方、ライフイベントに関して色々なところから投げかけられる言葉は、日々、ボディブローのように効いてきました。
今の職場で働き続けるの?/転職するの?/マネージャーとプレイヤーどっちでいたいの?/結婚どうするの?/将来的に子育てするの?/勤務地はどこにするの?/貯金どうするの?/家は購入するの?/何らかの専門性の高い資格を取らなくていいの?/国際機関で働く場合には雇用は安定するの?/海外勤務の場合に家族はどうするの?などなど・・・。
もちろん選択は個人の自由ですし、年齢も単なる数値にすぎません("Age is just a number.")。とは思いつつも、「自分の好きにやります!」と完全に言い切れるほどの覚悟もなく、モヤモヤする日々が続いていました。

悩みながら歩いていた、寮から大学院への通学路

もともと、国際開発分野へのこだわりを持っていたので(この辺りの話を書き始めると本論からだいぶずれてしまうので割愛しますが、学生時代には青年海外協力隊に短期派遣生として参加し、社会に出てからはASEANの国々の新規事業立案や事業計画策定などに携わり、COVID-19の流行中はシンクタンクにて開発途上国のリサーチ&分析業務にあたり、30代になってからはイギリスで開発学を専攻してインパクト評価を研究する・・・という、いわゆる国際開発分野への高い熱量を持って過ごしてきました)、求人の数がそもそも市場に多くなく、選択肢が限られていました。

加えて、30代になるとキャリア選択に際して考えた方が良さそうなことが増えました。例えば、家族がいる場合には単身で赴任するのかどうか、子供がいる場合には異国の地での子育てはどうするのか、そもそもどの国で働くのが自分と家族にとって良いか、自分のキャリアを優先することでパートナーの負担にならないか、など。留学中もこのような悩みには「わかる〜〜〜〜」と共感の嵐が起こっていたので、国際開発領域で働こうと考えている人たちの万国共通の悩みかもしれません。

さらに欲張りなことに、ミドルキャリアに差し掛かると、仕事の内容のみならず、「自分を犠牲にすることなく健康でサステナブルに働きたい」という職場環境への欲も出てきました。それは決して楽をしたいという怠け心ではなく(そういう側面が全くないわけではありませんが)、20代の頃のように深夜まで働いて夜行便で海外へ向かって仕事をして…という働き方が続かないことに気づき始めたからです。特にLMICs(低中所得国)で仕事をしていると、自分の恵まれた環境に後ろめたさを感じてしまうことも多く、自分を犠牲にして働くことで罪悪感を払拭するような動き方になりがちでしたが、無茶な働き方をして働けなくなるよりも、ワークライフバランスを実現することで長く貢献しようと思い始めました。

結果的に、仕事と職場に求める条件が増えてしまい、理想の「全部盛り」の転職条件を抱えてしまいました。おまけに(まだある)、それまでのキャリアで「この仕事のこういう部分が働きやすかったな」という条件まで追加されてしまいました。

・社会貢献性が高いと信じられる仕事をしたい。特に自分の専門分野である国際開発につながる仕事をしたい
・裁量を持って自由に仕事をしたい
・上下関係なく「so what?」のコミュニケーションが取りやすい環境が良い
・自分自身が健康を害さずにサステナブルに働ける職場がよい
・心理的安全性の高い職場で働きたい
・子育てを行う場合に働きやすい環境が良い
・給与は前職並かそれ以上だとありがたい・・・などなど。

つまるところ、コンサル的な働きやすさに加えて、健康を維持できる労働環境で、その他の環境も報酬も良いという、完全に理想の職場です。「そんな都合の良い職場、この世に存在するのか〜?」という猜疑心は、「そういう職場じゃないと嫌だ!きっとあるはず!!」という子どものような希望の前に霞み、青い鳥探しの日々を送っていました。
有り体にいうと、20代半ばから30代半ばにかけて訪れるとされる「クォーター・ライフ・クライシス」の一種かもしれません。ただ、いかに一般化された言葉といえど、一当事者としては人生の大問題ですので真剣に悩んでいました。
なお、本noteでは割愛しますが、これらの条件に優先順位を付けるにつけ、もともと志望していた国際機関勤務はどうしても折り合いがつかない部分があり、違う道を優先することに決めました。

そんな中で出会ったのが、当初は想定していなかったスタートアップ(Ubie)でした。

◾️なぜUbieへ入社することにしたのか

結論から述べると、事業内容に強く共感でき、かつ希望する働き方が叶いそうな場所がUbieでした。
以下では、どのような点でUbieに惹かれたのかを列挙してみますが、(Ubieに限らず他のスタートアップにも共通する部分もあると思いますので)ご参考にしていただければ幸いです。

・社会貢献性が高いと信じられる仕事をしたい。特に自分の専門分野である国際開発につながる仕事をしたい
→Ubieのミッションは、「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」ことです。事業は、生活者向け、医療機関向け、製薬企業向けの3つに大別されますが、どの事業にも社会的意義を感じることができ、ミッションがそのままやりがいへとつながっています。
また、ユビーが目指す「医療版Google」の世界には、もちろんLMICs(低中所得国)も組み込まれています。代表の阿部から、「実は創業初期にインドで事業展開しようとしていた」という話を聞いたこともグッときたポイントでした。

JICA×Ubieの記事はこちら!

・裁量を持って自由に仕事をしたい
・上下関係なく「so what?」のコミュニケーションが取りやすい環境が良い
→一般的なピラミッド型組織ではなく「ホラクラシー」と呼ばれる全員が事業経営者として最速で意思決定する体制をとっており、裁量とスピード感を持って働く仕組みがあります。

・自分自身が健康を害さずにサステナブルに働ける職場がよい
→裁量労働制・フレックスタイム制を取っているので、自分で仕事の時間をコントロールしやすいです。リモートワークが可能ですし、関東以外に住んでいるメンバーもたくさんいます。
また、ミッションを世界規模で達成する第一歩として、すでにUS市場で生活者・製薬企業向け事業を実施しており、US、インドやシンガポールのメンバーも在籍しています。

・心理的安全性の高い職場で働きたい
→まさに心理的安全性を確保する文化と仕組みがあります!

・子育てを行う場合に働きやすい環境が良い
→従業員の子育て比率50%以上(2023年12月現在)!男性社員も女性社員も子育てしやすい環境です。もともと「スタートアップで子育てをするのは結構厳しいのでは・・・」という偏見を持っていたのですが、Ubieに入社して自分の考えの浅さを知りました。

・給与は前職並かそれ以上だとありがたい
→年俸に加え、税制適格ストックオプション制度(U-win)が導入され、全社員が退職後も在籍年数に応じた割合で権利を保有し行使することが可能です。

以上のように、ついに理想の職場を見つけたか?!と思ったのですが、そううまくはいかず、入社にあたっては別の点で悩むことになります。

◾️Ubie入社前の懸念 
〜クセが強そうなカルチャー、大丈夫か・・・?〜

希望条件を満たす会社に巡り合ったものの、次なる悩みとして登場したのは、カルチャーフィットの懸念でした。事業内容には共感していましたし、面接で会った社員とは話していて楽しかったのでその点での不安はありませんでしたが、入社前にUbieの記事を読むにつれ、「(パクチー採用を謳っているように)カルチャーの癖、強そうだな〜」「社員の仲が良さそうだけど馴染めるかな」といった不安を率直に感じていました。これまで比較的規模の大きな組織で働いてきたので、スタートアップでの勤務がリアルにイメージしづらく、余計に不安だったのかもしれません。(加えて、これは個人的な性格に依る問題ですが、私はどちらかというと根が内気なので、元気で明るそうに見えるカルチャーに対してどうしても尻込みする気持ちがありました。)気持ち的には期待3割・不安7割と、不安の方が大きいままで入社したことを覚えています。

◾️入社して、実際のところどう?
 〜会社、楽しい!〜

そして結局どうだったかというと、なんと会社がとても楽しいです。これまでの職場と比較してもそうですし、学生時代よりも今が楽しいかもしれません。もともと「出社頻度は月1でもOK」と聞いていたのでリモート前提で入社しましたが、職場が楽しいがゆえに、片道1時間強かかる職場にほぼ毎日出社しています。

何が楽しいか?まずはなんといっても、仕事にやりがいを感じられ、事業の社会貢献性の高さを信じられる点が好きです。私は事業開発の中でもBusiness Process Managementと呼ばれる、事業がスケールしていくための仕組みづくりを行っているのですが、「この仕事って意味あるのかな・・・」と感じてしまうようなこと(いわゆるブルシット・ジョブの自認)もなく、自分の仕事が社会の誰かの助けにつながると信じることができます。
また、他のメンバーの発信もモチベーションアップにつながっています。例えば直近では、Global事業を担当しているhatakeの記事にグッときたので、お時間のある時にぜひご覧になってみて下さい。

そして、Ubieのメンバーと話すのが楽しいです。社内には憩いのスペースが設けられており(芝生をイメージしたスペースなので通称「芝」)、夜はメンバーとワイワイすることもあるのですが、飲みながら仕事の話になりがちで、世界の80億人の人々を適切な医療に案内するぞ!!という熱い思いを持った話になることも多いです。当初懸念していた「元気で明るそうに見えるカルチャー」はここに端を発していることもわかりました。事業に本気なので盛り上がる、盛り上がると熱くなる、熱くなると元気で明るくなる、というわけで熱源は事業への思いでした。事業を信じる気持ちを共有できる仲間と一緒に過ごすのはとても楽しいです!

最後に、Ubieの掲げるバリューに「Trust and Ownership (チームを信頼しつつ、最後の砦になろう)」があるのですが、背中を預けられる仲間がいる心強さを知りました。私が所属している組織はホラクラシー制度と業績連動評価を採用しているので、構造的に上司部下の関係が生まれず、社内政治もありません。陰口を叩いたりする人もおらず、心理的安全性が高い状態で、本当に事業だけに向き合えるところが大好きです。

最後に

以上、個人的な入社ストーリーを紹介しましたが、実はここに辿り着くまでに紆余曲折ありました。童話『青い鳥』は「主人公が幸せの象徴である青い鳥を探しに行くが、幸せの青い鳥は意外と身近にあることに気付く」というストーリーですが、私もUbieを知ってから入社するまでに4年間かかりました。もう少し早く入社したかったな〜と思う今日この頃です。
もともと2019年の秋、新卒同期の友人が、「俺、退職してUbieっていうスタートアップで働くことにした!」と言い出したのがUbieを知ったきっかけでした。その時の私は「え!!実は、私も同じ時期に退職するよ!留学に行くので!」と返したのですが、まさか2023年の秋から再び同僚として一緒に働くことになるとは・・・。
Ubieが自分にとって本当に青い鳥になるのかは今後の自分の頑張り次第だと思うので、「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」ために走り続けようと思います。
このnoteをきっかけに、少しでもUbieにご関心を持っていただけたら嬉しいです。ぜひ一緒に働きましょう!カジュアル面談も歓迎なので、気軽にご連絡ください!

会社の紹介資料はこちら

【提供するサービス一覧】
▽生活者向け 症状検索エンジン「ユビー」
日本版:https://ubie.app/
US版:https://ubiehealth.com
▽医療機関向け「ユビーメディカルナビ」
https://intro.dr-ubie.com/

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