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ジャパンラグビーリーグワンの選手に詳しくなろう⑦〜⑨

7️⃣CTB/SO 李 承信

コベルコ神戸スティーラーズ

大阪朝高では、1年生からレギュラー。2年時に選抜大会に出場し、予選リーグで敗退したものの、4トライを挙げる活躍をみせた。U17近畿選出に加え、2年生ながら高校日本代表入りを果たした。3年時には主将を務め、過去2年は府予選決勝で敗退していたが、念願の花園出場を達成。花園では2回戦に進出した。また、前年度に引き続き高校日本代表に選出され、主将も務めた。
進学した帝京大学では、入学直後の春季大会から主力としてプレーし、対抗戦では5トライを挙げる活躍をみせた。大学選手権にも出場し、初戦となった3回戦で敗れたものの、存在感を示した。また、ジュニアジャパン、U20日本代表候補に選出された。ちなみに、SO高本幹也、CTB松山千大など現在の4年生らが大学の同期である。
このまま大学での成長を遂げていくと思われたが、ジュニアジャパンでの海外チームとの対戦で力の差を痛感したのをきっかけに、大学を中退してニュージーランドへの留学を決意する。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響などにより、断念せざるを得ない状況となってしまう。その後は、本人が「あの頃には戻りたくない」と話す個人でのトレーニングに半年近く励むこととなる。そのような中、地元の神戸製鋼から声がかかり、2020年に加入する。
2021年シーズンに出場機会を掴むと、今シーズン、リーグワンでは、チームの中心選手としてプレーし、13試合(スタメン11試合)に出場し、5トライを挙げた。また、5月9日に発表された6月、7月のテストマッチに望む日本代表候補に選出された。 
パス、ラン、キックの全てが高水準で、スピードもあり自らの仕掛けも上手い。また、タックルも強く、ディフェンス面での貢献度も非常に高い。日本の将来を託すスキルフルなプレーヤー。

8️⃣WTB 山﨑 洋之

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

筑紫高校では、2年時に選抜大会に出場し、U17日本代表に選出された。3年時には花園県予選決勝で東福岡に5-52で敗れるも、記念大会枠により24年ぶりの花園出場を達成。花園では2回戦に進出した。また、県代表として国体準優勝、高校日本代表候補選出を経験。同級生にはLO堀部直壮(S東京ベイ)、一学年下にPR久保優(GR東葛)がいる。
進学した明治大学では、1年生の対抗戦成蹊大学戦に途中出場し、公式戦デビューを飾った。1年時は、この1試合の出場のみに終わったが、2年生になると春季大会から対抗戦にかけてコンスタントに出場機会を確保。対抗戦開幕戦の青山学院大戦では2トライを挙げる活躍をみせた。大学選手権ではリザーブとして全試合に出場し、チームの準優勝に貢献した。3年時には完全な主力の座を確立し、対抗戦では9トライを挙げる大車輪の活躍、続く大学選手権でも3トライをマークする活躍でチームの日本一に大きく貢献した。また、この年にジュニアジャパンに選出された。4年生になると、その決定力にさらに磨きがかかり、春季大会(Bグループ)で5トライ、対抗戦で9トライを挙げ、ともにチームを1位に導いた。大学選手権では、全試合でトライを挙げるも、決勝で早稲田大学に敗れた。大学の同級生には、HO武井日向(BR東京)、WTB山村知也(BR東京)らがいる。
卒業後加入したクボタでは、出場機会を得ており、今シーズン、リーグワンでは、7試合(スタメン5試合)に出場し、2トライの成績をマークした。
50m6.0秒のスピードと巧みなステップが武器のフィニッシャー。チームには、日本代表候補入りした根塚洸雅や注目のルーキー木田らがおり、その中で勝ち抜き、将来の代表入りを実現したい。

9️⃣SH 福田 健太

トヨタヴェルブリッツ

茗渓学園高校では、2年時にレギュラーとして花園に出場。U17日本代表に選出された。3年時は、選抜大会、花園に出場し、花園では3回戦に進出した。また、高校日本代表候補にも選出された。
明治大学では、1年生からリザーブとして大学選手権を経験。途中出場でチームのベスト4に貢献した。2年時は、対抗戦成蹊大学戦で公式戦初スタメンを飾るも、主に21番としてチームを支えた。3年生になると、チームのファーストチョイスとなり、レギュラーの座を確立。対抗戦では全試合に出場し、4トライを挙げるなど活躍をみせた。大学選手権では、全試合にフル出場し、決勝でトライを挙げるなど奮闘したが、帝京大学に屈し、準優勝だった。4年時には主将に就任し、チームを牽引。対抗戦では、慶應義塾大、早稲田大に惜敗し、3位に終わるも、大学選手権では、準々決勝で東海大、準決勝で早稲田大、決勝で天理大をいずれも接戦で破って日本一に輝いた。同級生にはPR祝原涼介(東京SG)、SO松尾将太郎(SA浦安)らがいる。
卒業後はトヨタに加入。2020年にはトップリーグ出場がない中、スーパーラグビーに参戦していたサンウルブズに追加選手として招集された。今シーズン、リーグワンでは、12試合に出場(スタメン5試合)し、4トライの成績を残した。
状況判断に優れたスピードのあるスクラムハーフで得点への嗅覚も持ち合わせる。大学時代にライバルとして戦った一つ下の齋藤直人(東京SG)が代表入りを果たしており、自身の代表入りが期待される。

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