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火星ローバー Perseverance 遂に到着!

『地球以外に生命が存在する星はあるのか?』

もっと言えば、この世界には私たち以外に誰かいるのか?

これは、数ある人間の問いの中でも、最も根源的な問いの一つだと思う。

そんな究極の問いに答えがもたらされるかもしれない。


先日、火星に到着した探査機『Perseverance』(パーサヴィアランス)によって!

火星探査機Perseveranceは2020年の7月に打ち上げられ、火星まで約4億7千kmの旅を終え、2/19(日本時間)早朝に遂に火星へと降り立った。

Perseveranceは、いわゆるローバーと言われる探査機で、車輪が6つついた探査用の車だ。

人工衛星や探査機などの宇宙機にはそれぞれミッションがあるが、このPerseveranceのミッションは『火星の生命の痕跡を探すこと』だ。

生命の痕跡、といっても人間のような生命ではない。
ここで言う生命は、微生物を指す。

どうやって微生物の痕跡を探すのか?

カギは岩石の中にある炭酸塩鉱物だ。

炭酸塩は、地球においては「ストロマトライト」という藻類の死骸と泥が堆積してできた岩石に含まれている。
(ストロマトライトは光合成を行う細菌の一種)
そのため、火星でストロマトライトを確認できれば、生命が存在した直接的な証拠の発見になるという訳だ。


Perseveranceが到着を目指していた-実際に着陸した場所はジェゼロクレーターという、
約35億年前に形成された、直径およそ45キロメートルのクレーターだ。
ここは、かつて湖だったと考えられている。

堆積物の多い河口付近にできる三角州のような地形が存在していて、
ここに「生命の痕跡」が存在すると期待されている。

Perseveranceはこのジェゼロクレーターの縁に沿って、炭酸塩の体積物を探していく。


しかし、『地球以外にも生命はいるのか』その答えはすぐには分からない。

Perseveranceは、採取したサンプルをチューブ状の容器に収めると、それを地表に置いて次の場所へ移動していく。
放置された容器は、2026年、欧州宇宙機関(ESA)が開発する回収ローバーによって拾い集められる予定だ。
最大で30本、合計で600グラムほどのサンプルは、NASA開発の帰還ロケットに積み込まれ、火星軌道上で待機する地球への帰還機に送られる。
その後、地球帰還機は2年かけて地球近くへと到達し、サンプルを収めたカプセルが地球へと投下される。

(https://www.businessinsider.jp/post-229970 より引用)

地球に持ち帰り、サンプルが詳細に解析されて初めて、それが生命の痕跡なのかどうか、すなわち『地球以外にも生命はいるのか』が分かる。


Perseveranceとは忍耐という意味だが、まさに!

目標は大きければ大きいほど時間がかかる。
そのためには『忍耐』が必要である。

地球以外の生命(の痕跡)を探すのにふさわしい名前だ。


個人的にこのミッションにはすごく思い入れが強い。

大学生の頃、自分が今後宇宙を本気で目指したいと思うようにしてくれた、NASAの小野 雅裕さんがこのローバーの開発に携わっていて、自分がアストロバイオロジーに興味を持つようになったきっかけの大学の友達が、火星の生命探査に関する研究を行っているからだ。

小野さんは、下記の自身のブログに今までの苦悩や、それゆえの今回のミッションへの強い思いを記しているので参照してほしい。

また、下記は上記の友達が関わった研究の一部で、地球の海底の玄武岩層に微生物細胞が密集していることが分かったため、同じ玄武岩でできた火星にも(水があった)過去に生命がいたのではないかという示唆が高まったというものだ。


自分も、これから大学院のその先で地球外生命探査に関わりたいと思っているため、(というより地球以外に生命がいるのか知りたい一人として)このミッションの行く末を最後まで見届けたい(し、自分も関わりたい!!)!


おそらくこのミッションで火星には過去に生命がいたことが証明されると思う。さらに、木星の衛星エンセラダスや、土星の衛星エウロパ、タイタンなどでも続々と見つかれば、生命はもはやありふれたものだということになる。

あと10年ちょっと。たった10年。されど10年。

あともう少しだ。

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