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日野江城跡と有馬川殉教地 (2021/11/23訪問)

肥前有馬氏の本拠地である長崎県南島原市の日野江城跡を訪問しました。
城跡だけ見ても何のことかサッパリわからないと思い、地元のガイド団体にガイドを依頼。

*こちらの団体にガイドをお願いしました。


初めに、日野江城の麓にある有馬川殉教地を案内していただきました。


ここは1613年、棄教した有馬直純(晴信の嫡男)が領地に禁教令を出すも、拒否した家臣3名とその家族を火炙りの刑に処した場所。信者2万人が見物に押し掛け、刑死した後、死者の聖骸を求め取り合いになったそうです。

殉教を美徳とする当時のキリシタンの気持ち、現代人の私達にはなかなか解りにくいのですが…。

次に日野江城跡に登城。

国指定史跡 日野江城跡
石垣がいい感じです。

後世に作られた急な階段を登ると野面積の石垣。
さすが肥前有馬氏の本拠地、なかなかの城と思いきや、次に目に入るのは斜めの土地とボコボコになった広場(二の丸跡)。今やイノシシの運動場になっているそうです・・(汗)


斜めの土地は、22段になる階段遺構を保存のため埋め戻した場所。説明によると、破壊した仏塔が転用されており、また、左端は当時の石垣に珍しく切石が使用してあり、西洋の影響を受けているとか。


ガイドさんの説明書き。許可を得て撮影。


また、この階段のほか、東側の大手川付近から本丸に向かってまっすぐに続く階段遺構の一部が発見されており、その長さは100mに及ぶとか。安土城に似た構造の階段があるそうです。

広場は二の丸跡で、ここからは金箔瓦が出土しており、有馬キリシタン遺産記念館に展示してあります。

ぼこぼこになった二の丸跡。


本丸跡まで上がれると思っていたら、崩落の危険がありここまで、と言われガーン(>_<)

ガイドさん所有の日野江城想像図


後から聞いたところによると、セミナリオ跡側から登れる道があったそうですが、この日は天気も悪かったので断念。

今度はガイドなしで2名のボディーガード(夫と息子)を連れて、本丸まで行ってみたいと思います。

この後、有馬キリシタン遺産記念館を訪問。

有馬晴信像(レプリカ)
日野江城跡から出土した金箔瓦。

世界遺産に指定された原城跡(注:原城は日野江城の支城)と比べると整備されていない感がアリアリですが、却って中世城郭の雰囲気を堪能できて、お城好きの人にはよいかもしれませんね。

有馬キリシタン遺産記念館はこちら。


*この記事は2021年11月29日のFacebookへの投稿に加筆、修正したものです。

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