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【連載映画】優しすぎたアーティストたち、もう傷つかなくていい

業界とマーケットは衰退を続けているが、アーティストの価値は向上し続けています。もう誰にも、遠慮はいりません。このトピックでは、「自由な創作活動こその正義」を、知ることができる。先輩や顧客たちからの要請に従順なあまりに自身の魂を削り売ってきたアーティストの、ために書きます。

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アーティスト情報局:太一監督
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日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、
監督がスタジオから発する生存の記
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『 アーティストは、マーケットよりも注目されている 』

自らの意思と覚悟を犠牲にしながら、クライアントの要望に応えてきたアーティストたち。もう、必要ありません。

世界一時停止以前と比べて観客たちは“価値の本質”を見極められるようになりまた、既存のマーケットに依存した事業体は、敗北しました。時代は、ゼロからイチを創出できるアーティストの存在に、注目しています。

そこで、日本に入っていないニュースをお知らせします。

■ 最新国際ニュース:中国、世界興行収入の王座を維持も、26%減


2021年、中国は26%の減少も2年連続で世界最大の劇場用映画市場となったが、輸入されたハリウッド映画の収益はパンデミック前の年に比べて70%も減少したままでした。

米国の映画産業にとってさらに悪いことに、巨大で急速に回復しつつある中国市場におけるハリウッドの足場は、この1年でますます低下しています。中国の総興行収入に占める米国映画の割合はわずか12%です。

2000年代後半から2010年代にかけての中国興行ブーム時代の多くでは、ハリウッドスタジオは中国での収益が毎年増加し、年間の市場シェアは30%から50%にも達していました。

2021年の中国におけるハリウッドの最大の問題は、現地のスクリーンで公開される作品が少ないことだった。中国共産党創立100周年をめぐる地方政治の影響で、北京の規制当局は、アメリカ製品を並べることなく、愛国心に満ちた中国製品を選ぶようになっていました。

一方、中国国内の映画産業は、COVID後の目覚ましい回復を続けています。
中国での年間最大の映画のトップ10のうち8本がローカル作品で、記録を更新。今年の中国の大ヒット作品の多くは、中国共産党創立100周年を記念して公開された「主旋律」映画(中国とその指導者の栄光を讃えるプロパガンダ的な物語)でした。

それは、中国の観客が、世界的な状況における自国の成功と地位に対する認識と誇りを高めていること、自国の好みに合った映画が作られていること、そして、中央政府の支援と監督を受けて、映画製作、マーケティング、配給のエコシステムが洗練されてきていることによります。

また、映画館の新設も1年を通して急速に進んでいます。中国語の映画が最も効果的に上映される農村部での建設が多くを占めています。
 - JANUARY 03, 2021 THE Hollywood REPORTER -

『 ニュースのよみかた: 』

中国映画興行が、2年連続で世界第一位を維持。当局による規制が影響しているが一方で、自国を誇る傾向が高まっている、という記事です。

もう映画業界は、ハリウッドの指揮下にはありません。しかし、中国映画が世界を席巻する傾向もみえていません。映画が静かに映画館を離れていることを、数字が証明しています。

『 ただし、クリエイターは含みません。 』

受注仕事に依存するクリエイターは作業員であり、アーティストではありません。どれだけメジャーな地位を獲得していてもそれは“人気商売”であり、上質な作品性とは無関係です。

クリエイターと実績をもたない自称アーティストは、素人です。ここ「アーティスト情報局」では一貫して、本物のアーティストだけのために最先端のデファクトスタンダードをお伝えしています。“偽者”に否定的な言動を、ご了承くださいませ。なお“映画人の圧倒的大多数”は、偽者です。お叱りには応じますが事実ですので、撤回はしません。

『 NFTと芸術の本質的な差異 』

マーケティングが導くプロダクトが世を先導できた時代は過ぎ現在、アーティストが示す具体が価値化され、売買の対象になっています。「NFT」を連想される方も多いかもしれないが、NFTは“仕組み”であり、価値ではありません。

企業のブランドは信用を失い、アーティスト本人がブランド化され始めています。そのアーティストが指し示すものが、価値になるわけです。まるで魔法のようですが、文化はそれを“芸術”と呼称しました。

『 アーティストに時代は、牙をゆるす 』

研ぎ澄ました感情が、アーティストの優しさが、美しい魂を傷つけてきました。アーティストたちは、苦しみ続けてきたわけです。

時代は変わりました。
虚飾を忌み、本質を認めています。
傷つき続けたアーティストとはすなわち、“一流の正直者”です。ハイコンテクスト文化はアーティストに、牙をゆるしました。発言を恐れず、低俗な客に迎合せず、企業に従う必要なく自らの意思を、発信してかまいません。

それがデファクトスタンダード、実質的な世界標準なのですから。

『 編集後記:』

本日はいよいよNOMA 初の国際映画「THE RHETORIC STAR」Dayでした。多くのアーティスト、事業家たちとの再会と出逢いが続いています。日本にありながらデファクトスタンダードに意識ある人々が、急速に増えている現実。心強いかぎりです。

#TheRhetoricStar
#CoinPost
#NOMA

https://twitter.com/therhetoricstar/status/1478181980902928385?s=21

足下を固めて世界を見据える、映画製作の現場へ帰るとしましょう。では、また明日。

■ 太一(映画家):アーティスト業界情報局 × 日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、 監督がスタジオから発する生存の記