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【ミレニアル世代の本気】アーティストは何を学び、実行すべきか

企画もツールもソリューションもプラットフォームも、若者が活用している当然に、業界を若者が主導してもいい。このトピックでは、「ミレニアル世代の開発スピード」を、知ることができる。気づけば自分の周りの仲間たちに同世代と先輩ばかりが溢れているアーティストの、ために書く。

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アーティスト情報局:太一監督
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監督がスタジオから発する生存の記
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『 世界の中心は、ミレニアル世代 』

現在26歳から40歳が、ミレニアル世代だ。
デジタル ネイティヴな彼らはオンライン上でのコミュニティーに生息しおよそ10年にわたり、“消費者”として企業のターゲットになっていた。

しかし、知的所有欲を優先して物欲を示さなかった彼らは企業を、マーケットを満足させることなく、興味を失われた。彼らはメディア情報から姿を消し、10年を経る日々に、前代未聞な独自進化を遂げている。

現在の世界を牽引しているのは、ミレニアル世代のエリートたち。それ以上の世代はすでに、そのスキームを理解することすらできずに、乖離した。

ミレニアル世代の企画開発に連結できていない大人は全員、時代に遅れている。過去を盾に“ミレニアルズ”を批判する馬力ある化石を、老害という。

そこで、日本に入っていないニュースをお知らせしておこう。

■ 最新国際ニュース:リドリー スコット監督最新作、ミレニアル世代にアピールするも、劇場公開大失敗に終了

リドリー スコット監督は、大作「The Last Duel」が今年の秋に爆死したことを誰のせいだと思っているのか、それは製作スタジオのディズニーではないと主張している。

マット デイモン、アダム ドライバー、ジョディ コマー、ベン アフレックが出演した本作は、10月下旬に独占公開されるも、1億ドルの予算に対し、全世界で2700万ドルという興行成績で大敗した。

スコット監督が語る。「ディズニーは素晴らしいプロモーションをしてくれた。私が思うに、これは結局のところ、今日の観客は携帯電話で育ったということです。ミレニアル世代は、携帯電話で教えてもらわない限り、何も学びません。これは、最新の世代に間違った自信を与えてしまうような、誤った方向に進んでしまったのだと思います」

スコット氏は、『The Last Duel』を断固として支持し、スタジオでの意思決定プロセスは終始堅実であったと述べている。

「常に勝ち続けることはできない。私は今まで作った映画で一度も後悔したことがありません。私は早い段階で、自分自身の批評家であることを学びました。振り返らない。それが私です」  - NOVEMBER 22, 2021 THE Hollywood REPORTER -

『 ニュースのよみかた: 』

巨匠リドリー スコット監督がミレニアル世代を批判して自己肯定した、という記事。

天才リドリー スコット、広告業界からキャリアをスタートさせ、ジャンルのフォーマットを生み続けながら時代のマイルストーンを刻んだ偉人は、地に堕ちた。

『 スピード 』

アーティストたちは自身が何歳であろうとも必ず、ミレニアル世代と組むべきである。なんなら、自身が最年長として平均年齢を二十代に引き下げる必要がる。それはすなわち、時代の最先端へのアクセス、を意味する。

ミレニアルズの“スピード”は早い。情報収集、分析、マーケティング、企画開発から検証を経てβ版のローンチから実装まで、実にメジャー大手の1/10で実現する。スピードと、経費ともだ。

それが実現できるのは、「分散化」の徹底と、あらゆるプロセスの「最適化」による。そのスキームを学ぶことは不可能だ、組み、リアルタイムを共有する以外に方法は無い。

『 エンジン と ハンドル 』

50歳のわたしは堂々ジジイでありつつも有難いことに、周囲は数名を除き、全員がミレニアル世代の精鋭たちだ。とて、ジジイが旗を振り指導する場面は一切無い。分散化が徹底されているためだ。

ミレニアルズの職務は、「最先端の実装」であり、ジジイの責務は「リスクを負う」ことと「責任取り」である。

同世代以上には反感もあるだろうならば、言い換える。
時代を駆け抜ける「ハンドル」を握るのは、ミレニアル世代。
歴戦の志士は「エンジン」。最強のマシンが、近未来へ疾走する。

『 決定はいらない 』

完成度の高いプロダクトや企画で世を圧倒する時代は、終わった。一般人の情報力は企業を凌駕しもう、“完成度”を獲得することは不可能になったのだ。必要なのは、“進化を続ける”活動である。

もう、決定はいらない。ミレニアルズの覚悟とジジイの決済が、時代スピードを掴む。戸惑っている時間はない、走り続けるのみ。

背後には、現在の9歳から25歳、「Gen Z(Z世代)」が控えている。

『 編集後記:』

分散化が進み、集うメンバーが全員別業種の別会社というミラクルが続いている。国際スタジオNOMAの再稼働はいよいよ、実現フェーズへ。日本、イギリス、フランス、スイス、ドバイ、ハリウッド、メキシコ、エルサルバドルの精鋭たちとリンクする国際ハブのスタジオ デスクにはいつも、誰かが持ち寄るアルフォート。

アルフォート、美味しすぎる。
ブルボンのお菓子は、世界を席巻している。

分散された素材の中に価値を共有する、映画製作の現場へ帰るとしよう。では、また明日。

■ 太一(映画家):アーティスト業界情報局 × 日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、 監督がスタジオから発する生存の記