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【インディーズがんばれ!】文句はいいから世界で勝ってしまえ。

メジャーが苦悶している。時代が“意思”をもったいま世界はメディアよりもコミュニティを信じはじめている。インディペンデントの時代が着いた。このトピックでは、「インディペンデントを生きる意義」を、知ることができる。選ぼうと墜ちようともどうあれ現在インディペンデントを生きている“幸運”な同志アーティストの、ために書く。

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アーティスト情報局:太一監督
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日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、
監督がスタジオから発する生存の記
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『 世界の頂点は常に、インディペンデントだった。 』

我々はいつしか、世界を“メジャー”だと信じた。それは依存であったり誰かの策略であったりしたが現実には、コンテンツ産業の歴史とは「インディペンデントの歴史」なのである。

洗脳を解く。

いまでは一般的となった「コンテンツ産業」とは、娯楽性つよい情報財を扱う市場のことである。日本のコンテンツ市場規模は約10.6 兆円。世界は約128.8兆円。世界における“日本コンテンツ規模”は、急激に下落。“クールジャパン”なんて言葉を使っているのは世界で、日本人だけである。

世界から日本は、忘れられ始めている。

ここの読者なら気付いている、そうそんな数字はどうでも良いのだ。気にする必要もなくそもそもにそれは“メジャー”の価値を観える化したに過ぎずインディペンデントには、関係が無いとすら言い切れる。

そもそもに“コンテンツ産業”など、1990 年代にメディア産業の領域からカテゴリーとして分化し、2000 年代に命名されただけの新興産業領域である。数字もマーケットも傾向もルールも、気にするほどの価値も無いのだ。

インディペンデントは世界の頂点にとどく、可能性の扉である。我々アーティストは、成功の手前に存在している。

そこで、日本に入っていないニュースをお知らせしておこう。

■ 最新国際ニュース:ライオンズゲート副会長が語る。「メジャーな“インディーズ スタジオ”であることに、大きな希少価値がある。」

ライオンズゲートのマイケル バーンズ副会長は、ストリーミング時代に業界全体のM&Aが続く中、ハリウッドスタジオを魅力的な買収対象になり得ると考えています。「私たちは、メディア業界でさらなる統合が行われることを期待しています。当社は、最後に残った非常に大きなインディペンデントの一つであり、そこには大きな希少価値があります」ライオンズゲートと同社のストリーミング プラットフォームに買収目標が設定されたことを受けての発言だ。

ハリウッドのスタジオは、Facebook、Apple、Amazonなどのデジタル企業がハリウッドに参入する中で、長い間、M&Aの対象となってきた。バーンズは、大規模なコングロマリットがライバルスタジオを買収する一方で、ライオンズゲートは、コンテンツライブラリの獲得に奔走していると主張した。

「他の会社が立ち止まっている間に、このようなライブラリを購入できることは、我々にとって戦略的な利点です」と付け加えた。新たな200タイトルのライブラリは、ライオンズゲートの既存の17,000の映画 テレビ作品に加えられたものだ。

「ハリウッドにおける人材コストの上昇についても、多くの取引は、これまでとは少し違ったものになるでしょう。劇場とストリーミングが進化しても、大物俳優は常にライオンズゲートと仕事をしたがるだろう。私は、俳優、監督、新人タレント、皆を信じている。そして、適切な脚本、適切な原作を必要としている。」 - SEPTEMBER 21, 2021 THE Hollywood REPORTER -

『 ニュースのよみかた: 』

世界最大のインディーズ映画スタジオが“独立系”の強みを活かして、ストリーミングを“客化”に成功。国際映画人たちが求める進化を確信した、という記事。

ライオンズ ゲート エンターテインメント(Lions Gate Entertainment Corporation)は、ハリウッド最大の“インディペンデント”映画製作配給スタジオにして、世界最大のインディーズだ。同社スケールになると、作品の完成度にメジャーとインディペンデントの差は判別不可能だと想われている。

だが、違いがある。インディペンデントの方が圧倒的に「制約が少ない」のだ。作品以前に企画自体にチャレンジ性が高く。

『 インディペンデントとメジャーの違い 』

一般論を語るなら立派な書籍を読んで欲しい、ここ「アーティスト情報局」ではアーティストのためだけの具体をお伝えしている。ともすれば非合法も躊躇わない記述すらも、アーティスト×インディペンデントの成せる覚悟だと理解頂きたい。

メジャースタジオとインディペンデントの違いは、判りやすい。大作で失敗したなら会社自体が傾きかねないインディペンデントの覚悟は、並々ならない。メジャーは映画を「1本、2本、」と数え、インディペンデントは「1作、2作、」と語るという。事実だとは想わないが、その感覚には賛同できる。

アーティスト個人も、同じだ。

『 メジャー瓦解、時は着いた。 』

ストリーミングをも内包するプラットフォームの発展は、インディペンデントとメジャーの“作品”を平等化した。もう、メジャーにすがる意味は無くまた、インディペンデントを恥じる必要もない。そもそもにそんな意識は無かった、と反意を示す人々がいるが彼らは国際メジャーに到達していない。理由は明快、メジャーにすがりインディペンデントを恥じる人種だったからだ。選択しなくただ自然と“インディペンデント”を生きてきた多くの天使たちが世界中のユニコーンと出逢えることを祈っている。いや、本当は祈っているわけでは無く、そこへの道順を伝えているつもりだ。わたしなら、そちらを望む。

インディペンデントは、誇っていい。
依存せず自ら“仕事”を生み出し生き抜くことに成功しているサバイバーなのだから。“生き抜き力”とはそのまま、現代が求める「ゼロから1を生む」技術のことである。アーティストは、求められている。

『 インディペンデントを深掘りする方法 』

「やらないことを増やす」ことだ。
解像度を上げるための作業とは、“観ない領域を増やす”ということ。いわゆる“器用”に、成功者はいない。世界の頂点に君臨する成功者は誰も彼もが、徹底した“不器用”なのだ。「これしかできない。」という選択肢の核にたどり着いたアーティストならば、それを徹底追求するだけで、世界の頂点に立てる。

あとはそれを、「正しく発表」し「相応しく認知させる」だけだ。だだしく発表とは、意図的に綿密な計画の上で、想定通りの“発表”を選ぶということ。作品製作に没頭する余りに発表方法を、YouTubeアップロードやSNS告知に頼っているなら、作品が可哀想だ。正しい発表とは、「製作と同カロリーの発表計画」を遂行することだ。

「相応しく認知させる」という上から目線には、意味がある。誰彼構わず作品を愛でて欲しい、それはアーティストの本心かも知れないしかし、創作中のエゴイスティックな心を想いだして欲しい。わたし自身がアーティストであるので、常識的なきれい事は要らない。“相応しく”とは、観客を選ぶ行為のことだ。道徳的な社会においては口にすることも許される無いわけだが、「作品に相応しい観客だけに届ける努力をする」ということだ。成功者たちは“不適格観客”を斬り捨てるために、対照一般人に嫌われる自身を演じている。

あなたの作品を、世界の誰かが待っている。
常識と成功は、二択である。

『 編集後記:』

ファイヤーキング製のミルクガラスでできた、マグカップを使っている。
親しいアーティストからプレゼントされたものだが、もともとが大衆ダイナーで使用されていた量産品であることから機能的かつ丈夫で、実に相性が良い。だが、“オリジナル”は辞退した。1986年アメリカで生産終了したオリジナルがもつ現代までの“時間というストーリー”に責任を負えないためだ。

わたしの大好きなファイヤーキングは、復刻版日本製ハンドメイドである。

続く時間に物語を描き、映画製作の現場へ帰るとしよう。では、また明日。

■ 太一(映画家):アーティスト業界情報局 × 日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、 監督がスタジオから発する生存の記