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【国際スタジオNOMA】“国際映画人クラブ”が活発化している

母国を軸足に世界を舞台に活躍するアーティストたち。彼らはオンラインを駆使しながら、拠点に集結している。このトピックでは、「アーティストのためのクラブ実態」を、知ることができる。インディペンデントのフリーランスでありながら分散型な価値共有の重要性に気づいているアーティストの、ために書く。

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アーティスト情報局:太一監督
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日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、
監督がスタジオから発する生存の記
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『 アーティストは“企業”に集まらない 』

ロンドンのソーホーに本拠を置く、世界的に有名なアート&メディアのプライベート メンバークラブ、それが「Groucho Club」だ。当時に主流だった紳士クラブの時代遅れなしきたりを他所に、女性たちによって結成された老舗だ。芸術、文学、メディアの人々の「砦」と「避難所」として、各国の著名アーティストたちが好む交流の場だ。

日本にも、国際映画スタジオ「NOMA」がある。完全招待制の国際ネットワークには、最新鋭の膨大な企画と、若き才能が集結している。希望者あらば、まずはご案内しよう現代流が当然に、費用は一切かからない。

そこで、日本に入っていないニュースをお知らせしておこう。

■ 最新国際ニュース:Soho House、ロサンゼルスに3つ目の会員制クラブをオープン

ウエスト ハリウッドに新たなSoho Houseが誕生。

会員制のクラブであるSoho House & Co.は、来年初めに8465 Holloway Dr.のPalihouseホテル跡地に、Little House West Hollywoodをオープンする。この新スポットには、34のベッドルーム、ラウンジ、オフィススペース、レストランが含まれる。

Soho HouseのCEOであるニック ジョーンズ氏が語る。「より親密な家で、素晴らしい屋上があり、ハリウッド ヒルズやダウンタウンを垣間見ることができ、きっと皆さんに気に入っていただけると思います。Soho Houseは、 1995年にロンドンで設立された。

広さ5,000平方フィートのトゥルム風レストラン「Ka'Teen」や、広さ7,000平方フィートの屋上プール&ラウンジ「Desert 5 Spot」を併設している。ロビーには、アーティストのブラッドリー ダンカン、ブルース ルーベンスタイン、ヴァレリー ウィルコックス、エリー ピッツの作品が展示されている。ハイアット初のデジタルチェックインサービスを提供し、ロビーのキオスクでルームキーを作成することができる。 - NOVEMBER 24, 2021 VARIETY -

『 ニュースのよみかた: 』

映画人御用達の会員制クラブがハリウッドに3件目、という記事。

“クリエイティヴ”であることが入会の条件。写真撮影一切厳禁、ふたり以上の既存会員からの推薦が必要なプライヴェート クラブだ。入会費は30万円ほどでクラブとしては安価だが、ウェイティング リストが数年待ちだとされる。コワーキングスペースとは異なり内部はラグジュアリーで、食事もホスピタリティーも上質だ。ビジネス交流にはエンタメ色が過ぎどちらかといえば、楽しむ場所である。

『 会員制“業界人”クラブの実態 』

いわゆる“選ばれた者たちの交流場”だ。

昭和やバブル時代の“財閥ゴッコ”とは異なり現在のクラブは実に、機能的である。自社ビル習慣が枯れてコワーキングへと最適化された事業スタイルの影響だと語られるが、そのての記事を書く記者は、クラブを知らない。

現在拡充されている会員制“業界人”クラブの実態は、「分散化業界」の始動による。一般社会のルールを度外視した“マナーの空間”はこそ、現代の新業界に合致する。デファクトスタンダードに精通しているアーティストや事業家たちは交流スタイルを最適化し、クラブを介して、価値を共有している。

『 業界を活かすのは企業 』

中央集権の資本主義社会、消費文化をリードしてきた“業界”は、企業によって維持管理されてきた。しかし、世界が一時停止して一般人の価値観は激変。「本質」を求める潮流は加速しており、もう、元の世界には戻らない。

業界を活かした企業は保身に懸命であり、余力はない。
業界に根付いたアーティストはいよいよ、業界という安住の地を後にする。

『 アーティストは、コミュニティに生きる 』

業界を旅立ったアーティストが、コミュニティに集結している。彼らは自身の学びと技術を提供し合い、互いの情報とネットワークを共有することで、最新鋭の事業形態「分散型業界」を形成している。

アーティストはいま、非中央集権型の分散型業界、「クラブ」の中から、近未来の世界を描こうとしている。

『 編集後記:』

創業230年の蕎麦屋の“そばがき”を真似たい。

そば粉を丁寧に水で溶いて強火にかける、しゃもじで丁寧に混ぜながら蕎麦がきに“照り”が出てきたら整形、蕎麦湯に浮かせて完成。完成?

食感がぜんぜん似ない。簡単過ぎて、真似られる気がしない。
シンプルは、最強だ。

複雑なプランからシンプルな法則を掘り出す、映画製作の現場へ帰るとしよう。では、また明日。

■ 太一(映画家):アーティスト業界情報局 × 日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、 監督がスタジオから発する生存の記