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【連載映画】映画製作のプロセスが激変、映画産業は二極化へ

近未来が、コミュニティ型映画業界を誕生させようとしています。既存の映画産業がこの急激な変化を実装することは、不可能です。このトピックでは、「新業態誕生の具体例」を、知ることができる。自身の業界ポジションが未来に通じていないと気づきはじめたアーティストの、ために書きます。

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アーティスト情報局:太一監督
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日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、
監督がスタジオから発する生存の記
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『 メジャーは大きい、だから遅くて曲がれない 』

ハリウッド黄金期を生み出した“スタジオ システム”誕生から102年。国際映画マーケットは去年まで、その影響下にありました。ストリーマーのNetflix社が映画界最大の企業になった現在、世界は変わりました。

既存業界へのリスペクトは忘れずしかし、従った先に未来はありません。インディペンデントを中心に、圧倒的スピードと実行力がいま、近未来型の業態を誕生させようとしています。

そこで、日本に入っていないニュースをお知らせします。

■ 最新国際ニュース:国際映画スタジオNOMA、新業態を実証しながらアーティストと業界支援へ

創設者で映画監督の太一は、NOMA 製初の国際映画「THE RHETORIC STAR:レトリック スター」を創るにあたり、映画界を超えた圧倒的認知が重要だとの発想から、クリプト業界メジャーのメディアCoinPost社と業務提携、公表した。太一監督が語る。「NOMAは長きにわたり世界の最先端を目する国際映画“THE RHETORIC STAR”のプリプロダクション(撮影前準備)を進めており、その製作過程を公表し続けることが必須だと理解していました」

そこでNOMAとCoinPost社の両者は共同ブランド名を「THE RHETORIC STAR」と定めて、クリプト業界および一般への、認知訴求プロジェクトを開始。一ヶ月間にわたる「NFT WEEKS TOKYO」というイベントを、東京銀座で開催、連日の大盛況を迎えている。「NFT WEEKS TOKYO は、国際映画“THE RHETORIC STAR”の存在を訴求し、協力各社を創出するためのプロセスエコノミーです」
イベント内の2日間では、同実写映画作品のアニメーションパートを担当する国際アニメーターの“GOZ :”(OLYMPIC/Pokémon/鬼滅の刃ほか)の個展で異例の成功を記録、「NFT」に進出して1週間で最難易度の招待制マーケットFoundationのデイリーランキングで、世界第一位に。

「NOMAはアーティストたちは元より、国際文化人、芸能人、企業とのコラボレーションを常態化しながら、日本映画界が実現できなかった“国際メジャー”を目します。現在NOMAは本イベントと並行して、“実写ドラマ映画×ドキュメンタリー映画×アニメ映画”を同時製作しています。国際映画祭の全部門同時エントリーさらに、VR.のスペシャリストであることも活かします。銀座ギャラリーでは既に、GOZ:とNOMAそれぞれの“メタバース ギャラリー”が同時開催されました。“A.I.連動型アニメーション”も製作中。この活動全体が、最先端の映画製作手法のひとつです。NOMAが目するのは、国際映画界の頂点に立つことです。国際映画界の頂点に立ち、手にする“魔法の杖”で、埋もれる才能、真のアーティストたちを世に知らしめながら、企業を支援し、正しい分散型新業界を生み出します」

※「NFT WEEKS TOKYO」は東京銀座にて、11日まで。安全対策により定員入れ替え制で開催されています。 - JANUARY 08, 2022 NOMA -

『 ニュースのよみかた: 』

国際映画スタジオNOMAの現在とロードマップ概要を公表、という記事です。

アーティストによる実証事業が、既存企業のブランド価値を支援します。業界のルールは一切、守りません。古く、機能不全だからですただし、「業界マナー」は、絶対です。業界先人への敬意ない暴挙とは、握手をしません。

『 業界に選ばれたい層には、不遇の時代 』

業界を管理運営しているのは、企業。企業は現在、主業務の立て直しに懸命であり業界を管理していません。業界に選ばれる未来を夢見ているインディペンデントのアーティストたちは残念ながら、漂流しています。救いは来ません。

一方で、同じくインディペンデントでありながら各国企業から引く手あまたな層が存在しています。企業と業界を、支援しようと決めた「コミュニティ運営型業界」です。

『 コミュニティ運営型業界 』

彼らは瞬時に形態を変えながら時代を捉え、企業の壁を越えた連携で不可能を打ち崩し、前例のない成果を証明しながら、既存業界を支援しています。

注目すべきはコミュニティ運営型業界が決して、既存業界と敵対していないこと。既存業界を管理運営している企業を全力で支援し、観客のためのシナジーを最大化しています。

コミュニティ運営型業界は一気に、成長していきますしかし、既存企業や業界と違い、スピードは衰えず加速を続け、機動力は自在。なぜそのようなことが可能なのか、それは、「アーティスト主義」に他なりません。

『 アーティスト主義の業界運営とは 』

ざっくり解いてみれば、企画の立案をアーティストが行う業態のことです。

既存の企業の多くはどう演出しても、マーケットから抽出したデータ依存型“経営者主義”だといわざるを得ません。昭和香る重役がZ世代のムーヴメントを語る様はともすれば、グロテスクです。

一方でコミュニティ運営型業界では、ビジョナリーであるアーティストの発想が徴用されます。部署を問わず内部に、上下関係は一切存在しません。指揮系統が在るのみです。企画を実現する位置には実業家、メディア、エンジニアらが集っています。現代のアベンジャーズが不可能を現実にしていく様はすでに、エンターテインメントです。

企画やプロダクトを生みだすその過程をも価値化して公表し続ける彼らは、プロセスをエコノミー化する「分散型コミュニティ」です。

『 分散型コミュニティ、という難易度 』

“分散化”というバズワードは時に、“平等”との誤解を生んでいます。実力と知見の異なる層が平等であったなら下層に引かれ、成長は実現しません。

これからの課題は、いかに自由度を維持した効率的な指揮系統を実現するかでしょう。ルールは難しくありません。“何を実現すべきか”を検討すれば意見は対立しますしかし、「何をしないべきか」の議題は、平等に推移します。

才気あふれる彼らは意識しないままに、“近未来型業界”を形成しています。

『 編集後記:』

集まり始めている、“場所”に才能が。これは意外でした。

クリプト業界の頂点をひた走る精鋭たちと国際映画人が集結しているその場所はオフィスではなく、メタバースでもオンラインでもなく、“コミュニティの物理拠点”です。高度な情報共有力を有する彼らは意図的に対面を選び、状況のブーストに活用しています。

わたしは、大変な現実を目撃していることに気づきました。オフィスへ出社することに疑問がない“社員”に産業構造改革を実現することができない理由が、観える化した瞬間でした。

敵をもたない現代の最新業界で自分と闘いながら、映画製作の現場へ帰るとしましょう。では、また明日。

■ 太一(映画家):アーティスト業界情報局 × 日本未発表の国際映画業界情報 あるいは、 監督がスタジオから発する生存の記