セカンドハーフ通信 第122話 わんこの病気

わんこの病気

うちのわんこが急に歩けなくなった。正確に言うと右下肢が麻痺してびっこを引いている。急いで動物病院にいくと、椎間板ヘルニアではないかということだった。しばらく安静が必要で、レントゲンも落ち着いてからにしましょうということになった。

とても元気でどちらかというと落ち着きのないわんこだったが、家の中で静かにしていなくてはいけない。家の中を放し飼いにしているので、自由に上り下りしていた2階の階段や窓際の作りつけのテーブルの周りにゴムの線を張り巡らせ、立ち入り禁止にした。そうしないと駆け上がってしまい足をさらに傷める可能性があるからだ。

きらきらと目が輝いていることの多いわんこだったが、どんよりと陰鬱な表情をしている。ストレスのためか、しばらくすると左顔に顔面神経麻痺がでて、うまく動かなくなった。家人もどんよりとした陰鬱な表情になっている。

家の中に暗ーい雰囲気が出てきたので「これはいかん」と思い、わんこが少しでも笑顔になることを見つけようとしている。

食べることの意欲は病気になっても衰えないので、大好きなチーズやゆで卵をあげる。そうすると夢中になって食べるのだが、左側の口がうまく閉まらないのでよだれがぽたぽた。そんな変顔も笑いとばすようにしている。

ずっと家にいると気分が変わらないので、1日に何回かは外に連れ出して草の上をかるく歩かせる。やっぱりトイレはトイレシートよりも草の上の方が気持ちいいようだ。草の匂いは野生の力を思い出させてくれるように思える。

病気はそう簡単には治らない。じっくりと粘り強くつき合っていかなくてはいけない。飼い主はわんこの気持ちに添って、今できることを前向きにするしかない。

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