セカンドハーフ通信 第95話 ミニシアター

ミニシアター

最近のマイブームはミニシアター 単館映画館に出かけることだ。東京にはたくさんミニシアターがある。銀座のシネスイッチ、新宿のシネマカリテ、渋谷のイメージフォーラムなど、それぞれ個性的な映画館だ。

そこで上映されている映画は様々だ。以前取り上げた人生を考えさせる佳品「ワイルドライフ」もミニシアターでみた。母親の認知症を赤裸々に取り上げたドキュメンタリー「ぼけますからよろしくお願いします」もそうだ。

本当にすばらしい作品もあるし、非常にニッチでマニアックな作品もある。いずれも大多数の観客を見込むのは難しい作品だが、心に残るという点では、大手映画館で見た作品より確率が高いかもしれない。

最近の楽しみの1つは平日の朝一番に行くことだ。ぽつりぽつりとしかいない観客の中で大画面で映画をみることの何と贅沢なことか。たまには会社をサボって人のいないミニシアターに気になる映画を観にいくのもよい。間違いなくストレス解消になる。

逆に空いているだろうと思っていってみると満員なこともある。実はネットで話題になっている映画だったりして、ニッチな観客の熱い思いに触れるのもそれはそれで楽しい。

最近、新宿の武蔵野館に行ったところ、開館100年であることを知った。渋い佳作を上映する品のいい映画館だ。館主は挨拶の中で「企業の責任は、社会にいかに貢献をしていくかに尽きると思います」と述べていた。

ミニシアターは単に儲けに走るのではなく高い志をもった人たちによって運営されていることを感謝し、これからもたのしませてもらおうと思っている。


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