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【Fortinet】セキュアSD-WAN①

こんにちは。
いつもガジェットや低糖質パンの投稿ばっかりですが、ふだんはサイバーセキュティの会社でエンジニアをしています。思うところがあり、お気に入りのソリューションを何回かに別けてご紹介します。

第一回、セキュアSD-WANのその①です。

用語の解説

WANとは
Wide Area Network の略で、離れた地点間(都市や国)をまたいで接続するネットワークのこと。回線の契約と、それを収容する専用のハードウェアが必要です。東京と大阪を繋いだり、日本とフランスを繋いでリアルタイムでデータ通信を行ったりします。

SD-xxxとは
Software Defined の略で「ソフトウェアによって定義された」という意味で、ハードウェアで実現している機能を、ソフトウェアによって再現し、物理的な制約を極小化するテクノロジーです。仮想化に近い。
SD-WAN、SD-LANなど、ネットワークに対してこれを適用したテクノロジー体系をSD-NetworkSDNと表現します。

SD-WAN

ここ数年に流行ったコンセプト(というかソリューション)で、WANを便利に強靭にするための、いくつかのネットワークに関するテクノロジーの集合体です。従来WANの不便なところをいい感じにアップデートしています。

1オーバーレイネットワーク

WANは固定的な回線で構成されるため、物理的構成=ネットワークトポロジーとなります。これがWANにおける最大の制約です。

【データセンター】ーー【本社】ーー【工場】

この物理的な構成をアンダーレイネットワークといいます

WANがこういう構成なら、ネットワークトポロジーもこれになりますが、SD-WAN オーバーレイネットワークはこの制限を無視し、

【データセンター】ーー【本社】
└ーーーー【工場】

オーバーレイネットワーク

こんな感じにできます。便利ですね。

前後の違いは、【データセンター】と【工場】が【本社】を経由せず、直接接続している(ように見える)ことです。

具体的には、WAN回線とは別にインターネット接続を追加し、インターネットVPNを構築することで実現します。

☆==【データセンター】ーー【本社】ーー【工場】==☆

==:インターネット
☆:VPN

【データセンター】と【工場】間でインターネットVPNを確立し、そこをWANとして利用します。

まとめ

広域通信に用いるWANをソフトウェアで便利にするSD-WAN。その要素技術にオーバーレイネットワークというインターネットVPNを応用したテクノロジーがあります。

つづく。(のか?)


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