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確定申告(控除について)

前回「確定申告とはそもそも何か」について書きました。
今回はその続きで「控除」についてまとめます。

控除とは

確定申告ってのは、
「所得税額を確定し、税務署に申告する手続き」です。

つまり、「所得税として納める金額は○○円!」
を計算する手続きです。

税金、なるべく払いたくないよね。いや、払いますけど。
そこで出てくるのが、控除です。

控除(こうじょ)とは、ある金額から一定の金額を差し引くことを指す。

控除(Wikipedia)

控除は主に以下の2つがあります。それぞれ、差し引く対象が違います。

所得控除:
所得金額から
一定の金額を差し引くもので、見かけ上の所得(金額)を少なくすることができます。所得が少なくなると、比例して納税額も下がります。やったね!
確定申告のモチベーションってのはまさにこれで、自分の所得をできるだけ小さくして、納税額を下げたいのです。もちろん嘘はだめよ。

税額控除:
計算した所得税額から、一定の金額を差し引きます。やったね!

累進課税
所得税には累進課税という仕組みが導入されています。たくさん稼ぐと税率がもりもり上がります。えげつないくらい上がります。

いろいろ
国税庁より

控除はなぜあるの?

様々な控除がある訳ですが、制度のモチベーションはたぶん、項目に該当する国民を増やしたい(国にメリットがある)から。って思っています。

住宅ローン控除
自宅を購入するために、住宅ローンを契約した人が対象です。
すなわち、銀行に借金して自宅を買う住宅ローン契約をすることは、国として支援します。ということ。(=それ以外の住宅購入不動産投資は応援していません)
生命保険料控除
生命保険を購入することを国は推奨しています。理由はいろいろと。。

国民の生活負担を軽減する目的の控除もあります。
例えば医療費控除は、高額な医療費に直面した人の負担を和らげるために存在しますが、知らない人はその権利を行使できないんですよ。(=制度は作ったのであとはちゃんと申請してね)

控除の種類

やったことあるものだけ書きます。

所得控除

  1. 住宅ローン控除
    条件に合致する不動産を住宅ローンを組んで購入した人が対象で、一回目だけ確定申告が必要。その後10年くらい継続(だったかな)。

  2. 寄付金控除
    特定の団体に寄付を行った場合に行使可能。みんな大好きふるさと納税はこれです。賛否両論ありますが、「国民が税金の使い道を選択できる制度」として好きです。

  3. 医療費控除
    年間の医療費が一定額を超えるとできます。なかなか大変です。

  4. 大家業で発生する経費
    減価償却費:建物の価値が毎年さがっていく分
    修繕費:建物の補修にかかる費用
    管理費:管理業者にかかる費用
    固定資産税:不動産にかかる税金も経費
    損害保険料:支払ってる保険料
    借入金利息:銀行に支払う借入金の利息
    毎年めんどうなのよーw

  5. 社会保険料控除
    年末調整でやるやつ。各種保険がここに含まれます。

  6. 地震保険料控除
    これも

  7. 扶養控除
    なんか子供がいると発生していた気が。

税額控除

  1. 認定NPO法人等寄附金特別控除
    特定のNPO法人に寄付を行った場合にできます。金額によってどっち(所得控除/税額控除)がお得ってのが決まるらしいですが、私は「国境なき医師団」のやつがこれでした。

  2. 住宅耐震改修特別控除/住宅特定改修特別税額控除
    どっちも対象じゃなかった。

以下、とても良くまとまっています。

今後書く内容

控除とはなにか
住宅ローン控除
事業所得(大家さん)
寄付金控除(ふるさと納税)
RSU(源泉徴収されていない給与所得)
譲渡所得
医療費控除
寄付金控除(国境なき医師団)
ストックオプション(源泉徴収されていない給与所得)

長期連載となるか。

おしまい。

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