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元祖春男に託した2024年の春。立ちはだかった新世代の怪物。

2024年のNJCも幕を閉じた。

結果としては辻陽太選手が初優勝。
4.6両国で内藤哲也選手が待つIWGP世界ヘビー級選手権試合の挑戦権利を得た。

このNJCが始まる前、多くのファンの方がそうだと思うが優勝予想をする。

正直に言えば私は予想をしていない。
というのも好きな選手、応援したい選手に全てを託そうと思ったからだ。

その選手こそ"元祖春男"後藤洋央紀選手である。

私が後藤さんを好きになったのは今に始まった事ではない。
きっかけは2007年11月の両国国技館で棚橋選手の持つIWGPに挑戦した試合を観た事。

あの時はお客さんもまばら。
でも、会場の盛り上がりは半端じゃなかった。

後々、タナも「あの時の後藤くんとの試合で何かを掴めた」と語る様にターニングポイントとなった一戦だ。
ご覧になった事が無い方は是非とも観て感じて欲しい。

真壁さんファンの私は敵対する事もあった後藤さんだが、どんどんその魅力に引き込まれた。
そして、本隊として組む様になった事で一気に応援しやすくなった事を強く記憶している。

その後藤さんと言えば、NJCを3度優勝し3度準優勝した経験を持つ。
しかし、IWGPを巻いたことは無い。

8度挑戦して全て失敗。
不名誉な記録だ。

でも苦しい経験をしているからこそ余計にファンは感情移入する。
それが、今回のNJC準決勝(郡山)と決勝(長岡)での会場の「後藤コール」だったのではないだろうか。

ここから私が春を託した後藤さんのNJCを振り返る。

まずは初戦(1回戦)はシードだ。
これはNJC最多優勝という過去の記録と実績を反映されたものだろう。

つまり殿の初戦は2回戦から。
その相手はチェーズ・オーエンズ選手。

現IWGPタッグ王者で初戦は石井智宏選手を相手に素晴らしい内容で勝ち上がってきた。
初戦の試合を観た時に『今年のダークホースはオーエンズ選手なのでは?』と真剣に思ってたほどの素晴らしい一戦だった。

その相手に対して同じくタッグ戦線を盛り上げ、そして実績で言えば上回る者としての意地を見せた殿。

正直、この一戦の結果により殿が優勝できなくてもIWGPタッグへの道も拓けたなと感じた。
というのも、毘沙門としてパートナーを務めるYOSHI-HASHI選手がオーエンズ選手のパートナーであるKENTA選手をNJC初戦で下したからである。

ましてや、次の相手がフィンレー選手に決まった事で一か八か。
厳しい闘いになる事は百も承知といった感じになったからだ。

準々決勝は先に述べた様にデビッド・フィンレー選手。

舞台は愛知県体育館のメインイベント。
後藤さんの出身地は三重県桑名市。

愛知県は昔から準地元として試合をしてきた地だ。

そのほぼ地元で迎えた大事な準々決勝だが、残念ながらフィンレー選手の体調不良により不戦勝となった。

本人も、そしてフィンレー選手も不本意な結果になってしまっただろう。
いつの日かこの2人のシングルが実現する事を願いたい。

ただ、「運も実力のうち」という言葉がある様にフィンレー選手には申し訳ない言い方になるが、天の神様は味方してくれたのかもしれない。

そしてベスト4入りし、準決勝で迎えた相手は前IWGP世界ヘビー級王者のSANADA選手だ。

郡山のメインイベントで行われたこの一戦。
先にセミファイナルで辻陽太選手が決勝進出を決めていた。

辻陽太の待つ決勝の舞台に行くのはどちらか…という雰囲気。

会場は後藤推しだった。
この時、私はハッキリと感じた。

自分と同じ様に後藤さんの夢を実現させて欲しい思いを持つ人が多いんだと。

コメントでも言っていたが、今年のNJCに賭ける思いは誰よりも強かった。
その理由は2つ。

・オカダ選手の抜けたCHAOSにもう一度、混沌と勢いを取り戻す
・2月にお亡くなりになったお父様の遺影に優勝カップとIWGPベルトを捧げる

この2つと聞いた時により一層、後藤さんに思いを重ねる方も増えたのではないか。

そして結果としてはSANADA選手をも下して決勝進出。
自分は信じていたので『よし!そりゃそうだよ!』という感情だったが、『マジかよ!』『sanaやんから勝った!スゲェ!』といった感じのコメントもXで見受けられた。

その反応がとにかく嬉しかった。笑
ほれ!見いや!じゃないが、とにかく誇らしかった。

そして迎えた本日3月20日。
舞台はアオーレ長岡。

NJC決勝が長岡なのは最近の恒例行事といった感じになっているが、思い起こせば後藤さんの盟友である柴田さんも同会場、同舞台で優勝を果たした。

その柴田さんもAEWへと旅立った。

オカダ選手も同じくAEWに旅立ち、お父様への想いも強い。
とにかく背負うものが多くて、色んな力を貰いながら闘う一戦。

単刀直入に結果から言えば残念ながら敗れた。

自分は絶対に勝てると信じていたので、決着がついてから10分くらいは真っ白になったというか、悔しさが一気に押し寄せてきた。

だから辻くんのコメントなど全てをその時点で把握していなかった。
真っ白になっていたためである。笑

落ち着いてから見返したが、安心して新日本を託せるなと感じた。

新世代による世代交代。
その先陣を切る辻陽太という怪物。

ようやっと一つ結果が出た事で一気にその勢いが加速しそうだ。

両国での内藤哲也戦。
真っ向勝負をすれば辻くんが有利だと現時点ではそう感じている。

ただ、内藤さんの百戦錬磨の闘い方。
最近のプロレスIQ溢れる技術を巧みに操り、内藤哲也ワールドに持ち込めば形勢逆転するだろう。

現在では正直勝敗は読めないかな…
ただ、力と勢いで言えば辻くんが上回るのではないだろうか。

話は戻るが、自分の悔しいという感情。
久々に感じた。

プロレスを観ながらドキドキして、終わって真っ白になるくらい悔しい感情を抱いた。
やっぱりプロレスは応援する選手を見つけて、感情を乗せた方が熱くなれる。

これだけ気持ちを乗せたのは久々だ。

私の推しが中々ベルト戦線などトップに絡めない現状。
その中で見えた後藤洋央紀という一つの希望と明るい兆し。

自分は絶対に後藤洋央紀が天下を取る瞬間を見たい。
だから諦めない。

BSを見ると次の両国はタッグ戦線でのベルト挑戦が決まりそうだ。
王者からの逆指名。

名誉な事じゃないか。
しかし、ヨシハシ選手もシングルに狙いを定めている。

両国で全てを終える必要などない。
次の福岡、大阪城。
更に先を見ればG1、そして来年のイッテンヨン東京ドーム。

焦る必要は無いと思ってるのでね。

とにかく毘沙門らしくマイペースで、でもシングルは諦めていない思いを持ってくれればそれで良い。

できれば2024年中に天下取りの瞬間を見たいが、その時を虎視眈々と狙う事だろう。

NJC準優勝という称号があれば挑戦権利も得られるはずだ。
その瞬間を期待して待つ事としよう。

久々に自分が熱くなれた。

だからこそ殿には感謝しかない。
本当にありがとうございました!!

立ちはだかった怪物はとんでもない強さだったが、後藤洋央紀という男もまだ衰えた訳じゃない。

むしろここからが全盛期で、後藤洋央紀時代が到来するはずだ。

その兆しが見えた2024年の春は有意義なものになった。

私にとって最高の春。感謝しかない。
そしてここからが春到来。

辻vs内藤の結果も気になるが、毘沙門のタッグ戴冠も期待したいと思う。
しかし、まずは無事に両国に向かえる事と素晴らしい試合を魅せてくれる事。

来月もまた新日本を楽しみたいと思います!

このシリーズ(NEW JAPAN CUP)を闘い通した選手の皆様、そしてスタッフの皆様、関わる全ての方に感謝申し上げます。
また来シリーズもよろしくお願いします!

皆様もまだまだ新日本プロレスを観て語り合い、楽しみましょう!

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